【2025年最新】台湾・淡水観光ガイド|台北から40分!絶景の夕日・グルメ・モデルコース

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「台北から少し足を伸ばして、どこか懐かしく、そして美しい景色に出会いたい」。そんな旅行者や台北っ子たちの願いを叶えてくれるのが、台湾の北端に位置する港町、淡水(ダンシュイ)です。

台北中心部からMRTで一本、わずか40分というアクセスの良さでありながら、そこには大都会の喧騒を忘れさせる穏やかな時間が流れています。かつて「台湾のベニス」と謳われたこの街は、17世紀から続く異国情緒あふれる歴史遺産、活気ある老街(オールドストリート)のグルメ、そして世界中の旅人を魅了してやまない黄金色の夕日が融合した、まさに「台北の観光名所」と呼ぶにふさわしい場所です。

本記事では、2025年最新の情報を基に、淡水の歴史スポットから、地元で話題のリノベカフェ、絶対に外せないB級グルメ、そして効率的な1日観光モデルコースまで、淡水のすべてを余すことなく徹底解説します。

目次

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1. 淡水(ダンシュイ)ってどんな場所?「台湾のベニス」と呼ばれる魅力

淡水は、台北中心部を流れる淡水河の河口に位置する港町です。この街の最大の魅力は、その幾重にも重なった歴史の層にあります。

歴史の交差点:西洋と東洋が溶け合う街並み

17世紀、大航海時代の荒波の中で、淡水はオランダやスペインの探検家たちが上陸した拠点となりました。その後、19世紀には清朝によって開港され、イギリスなどの欧州諸国が領事館や商館を設置。このような背景から、淡水の街には重厚な赤レンガの洋館、ゴシック様式の教会、そして伝統的な中国式の廟(びょう)が混在し、台湾の他の街とは一線を画す独特の異国情緒を醸し出しています。

台北中心部から乗り換えなしで、アクセス40分

MRT淡水信義線(赤ライン)の終点である淡水駅は、台北駅から乗り換えなしでアクセスできる非常に便利な場所にあります。運賃もわずか50元(約240円)程度と手軽で、平日は地元の学生や社会人、週末は家族連れやカップルで賑わう「台北っ子の定番デートスポット」でもあります。

淡水河の絶景ビュー

街の西側に広がる広大な淡水河と、対岸にそびえる観音山のシルエット。河沿いには整備された遊歩道やサイクリングロードが続き、心地よい潮風を感じながら散策を楽しむことができます。特に夕暮れ時、空がオレンジから紫へと染まっていく瞬間は、この旅で最も忘れられない光景になるはずです。

2. 【観光・歴史】西洋と東洋が交差する「フォトジェニックな史跡」

淡水の歴史を語る上で欠かせないのが、数々の文化遺産です。これらのスポットは互いに徒歩圏内、あるいはサイクリングで効率よく巡ることができます。

紅毛城(ホンマオチョン)

\おすすめポイント/
淡水のシンボル!赤レンガで国家一級古跡

淡水のシンボルであり、台湾で最も重要な古跡の一つです。1629年にスペイン人によって「サント・ドミンゴ城」として築かれ、その後オランダのてに渡ったり、イギリスの領事館になったり、所有者が次々と変わった歴史の証人です。美しい赤レンガの建物とアーチ型の回廊は最高のフォトスポットです。(お花の写真は6月撮影されたもの)

\メニュー・料金/

◎入場料: 80元(MRT淡水駅出口などで購入可能)

住所 新北市淡水区中正路28巷1号
アクセス MRT淡水駅からバス(紅26、836)で「紅毛城」下車すぐ、または徒歩約20分
営業時間 平日 9:30〜17:00 / 土日祝 9:30〜18:00
定休日 毎月第1月曜日(祝日の場合は翌日)、旧正月
公式サイト https://www.tshs.ntpc.gov.tw/

淡水礼拝堂

\おすすめポイント/

1890年にマッケイ博士によって設立された、淡水で最大規模のゴシック建築教会です。鮮やかなステンドグラスと赤いレンガの外壁が青空に映え、ロマンチックな雰囲気が漂います。ウェディングフォトのスポットとしても人気です。

 

\メニュー・料金/

◎入場料: 外観見学は無料(内部見学は開放時のみ)

住所 新北市淡水区馬偕街8号
アクセス MRT淡水駅から徒歩約12分
営業時間 10:00〜17:00(宗教行事により変動あり)
定休日 不定休(日曜午後は礼拝優先)
公式サイト https://www.mackay.org.tw/

牛津学堂

\おすすめポイント/

真理大学の敷地内にある台湾最古の西洋式教育機関の校舎です。中国の伝統的な建築技法と西洋のデザインが融合した「折衷様式」が特徴で、現在は史料館として公開されています。

\メニュー・料金/

◎入場料: 無料

住所 新北市淡水区真理街32号(真理大学内)
アクセス 紅毛城から徒歩約5分、またはMRT淡水駅からバス「紅毛城」下車徒歩5分
営業時間 10:00〜12:00、13:00〜16:00
定休日 月曜日
公式サイト https://www.au.edu.tw/

福佑宮(フウヨウゴン)

\おすすめポイント/

淡水最古の廟で、航海の安全を守る女神「媽祖」を祀っています。精緻な石彫や彫刻が施された内部は圧巻で、地元の人々の深い精神性を感じることができます。

\メニュー・料金/

◎参拝料: 無料

住所 新北市淡水区中正路200号
アクセス MRT淡水駅から徒歩約10分
営業時間 6:00〜20:30
定休日 年中無休

3. 【グルメ】これだけは食べておきたい!淡水名物B級グルメ

淡水散策の醍醐味といえば、「食べ歩き」です。特に淡水でしか味わえない独特なB級グルメは必食です。

淡水渡船頭阿給老店

\おすすめポイント/

名物「阿給(アーゲイ)」の専門店。厚揚げの中に春雨を詰め、魚のすり身で蓋をして蒸し上げた料理です。

\メニュー・料金/

◎阿給(アーゲイ): 45元

住所 新北市淡水区中正路11-4号
アクセス MRT淡水駅から徒歩10分
営業時間 6:30〜18:00(土日は〜19:00)
定休日 不定休

老店淡水魚丸阿給

 

\おすすめポイント/

中正路にある老舗。こちらの名物は、中にジューシーな豚肉の餡が入った「魚丸湯」です。ふかふかの肉まんと一緒に注文するのが地元の定番スタイルです。

\メニュー・料金/

◎魚丸湯: 50元

◎肉まん: 15元前後

住所 新北市淡水区中正路135-2号
アクセス MRT淡水駅から徒歩約10分
営業時間 10:00〜20:30(売り切れ次第閉店)
定休日 なし

百葉温州大餛飩

\おすすめポイント/

創業30年以上のワンタン専門店。巨大なワンタンは黒毛豚の旨味が凝縮されています。台湾の有名歌手も通ったとされる名店です。

\メニュー・料金/
  • 温州大餛飩(大きなワンタン): 90元
  • 桂花芝麻湯圓(キンモクセイの胡麻団子): 80元前後
住所 新北市淡水区中正路177号
アクセス MRT淡水駅から徒歩約12分
営業時間 10:00〜14:00 / 16:30〜20:30(土日は10:00〜20:00)
定休日 不定休

4. 【カフェ・リノベ】夕日と海に癒やされる「絶景スポット」

淡水観光のクライマックス、夕暮れ時をどこで過ごすかは非常に重要です。景色と雰囲気が抜群のカフェを厳選しました。

Ancre Café(アンクル・カフェ)

\おすすめポイント/

「錨」をテーマにしたレトロな2階建てカフェ。大きな窓から淡水河を一望でき、ラテアートが施されたカフェオレや手作りスイーツがSNSで人気です。

\メニュー・料金/

◎カフェオレ: 180元

住所 新北市淡水区中正路233-1号2F
アクセス MRT淡水駅から徒歩約15〜20分
営業時間 12:00〜20:00
定休日 不定休
公式サイト fb.com/ancrecafe

Waterfront at Rong-Ti(淡水水灣)

\おすすめポイント/

「バリ島と台湾の融合」をコンセプトにしたリゾートレストラン。草屋根のテラス席は夕日を眺める特等席で、カクテルを片手に贅沢な時間を過ごせます。

住所 新北市淡水区中正路229-9号
アクセス MRT淡水駅から徒歩約15分
営業時間 12:00〜20:30(土日は〜21:00)
定休日 なし
公式サイト www.waterfront.com.tw

之間 Between(シージェン)

\おすすめポイント/

洗練された隠れ家的カフェ。伝統的な台湾茶とモダンな西洋料理が融合したメニューが特徴で、「ベリーたっぷりのダッチパンケーキ」が評判です。

住所 新北市淡水区中正路330号
アクセス 紅毛城から徒歩約5分
営業時間 12:00〜21:00
定休日 火曜日

5. 【体験・アクティビティ】淡水を遊び尽くす!

河畔サイクリングで風を感じる

\おすすめポイント/

駅から漁人碼頭まで続くサイクリングロードは平坦で走りやすく、淡水河の景色を常に横目に移動できます。駅前の新北市直営のレンタサイクル「新北市河濱公園自行車租借淡水站」でパスポートを提示してレンタル可能です(平日:1時間40元〜)。

住所 新北市淡水区中正路河濱 公園内
アクセス 淡水駅から徒歩約2分
営業時間

11月-3月
平日:9:00-12:00/13:00-17:00
休日:8:00-18:00
4月-10月
平日:9:00-12:00/14:00-19:00
休日:8:00-19:00

定休日 無休

フェリー(渡し船)クルーズ

淡水碼頭から漁人碼頭(片道100元)や、対岸の八里(片道40元)へ渡るフェリーは、水上からの絶景を楽しめる最高のアクティビティです。悠遊カードも利用できます。
 

6. 【夕日・夜景】旅のハイライト「漁人碼頭(フィッシャーマンズワーフ)」

情人橋(恋人橋)

\おすすめポイント/

淡水で最も有名な夕日鑑賞スポット。白い斜張橋が夕陽に染まる姿は圧巻です。夜にはLEDでライトアップされ、ロマンチックなムードを楽しめます。

\メニュー・料金/

◎入場料: 無料

住所 新北市淡水区観海路135号
アクセス MRT淡水駅からバス(紅26)で約20分、またはフェリー利用
営業時間 終日開放

7. 【ショッピング】淡水ならではのユニークなお土産

阿婆鐵蛋(アーポー・ティスタン)

\おすすめポイント/

醤油で何度も煮込み乾燥させた「鐵蛋(アイアンエッグ)」の名店。驚くほど硬く凝縮された旨味は、お酒のおつまみにぴったりです。

\メニュー・料金/

◎鐵蛋(大・小): 各120元

住所 新北市淡水区中正路135-1号
アクセス MRT淡水駅から徒歩約10分
営業時間 9:00〜20:00
定休日 無休
公式サイト www.apeironegg.com

8. 【モデルコース】迷ったらこれ!淡水満喫1日プラン

淡水を堪能するための1日プランをご紹介します。

12:00 【台北駅を出発】

MRT淡水信義線(赤ライン)で終点「淡水」へ向かいます。

13:00 【淡水駅に到着、レンタサイクル】

駅前の広場で自転車を調達。荷物は駅のロッカーへ。

14:00 【史跡巡り】

紅毛城や淡水礼拝堂を見学。赤レンガの建築は絶好のフォトスポットです。

15:30 【老街で食べ歩き&カフェ休憩】

阿給を味わい、お気に入りのカフェでひと休みします。

17:00 【フェリーで漁人碼頭へ】

船上から沈む夕日を眺めながら移動する、旅のクライマックスです。

18:30 【情人橋のライトアップ】

夜のロマンチックな雰囲気を楽しんだ後、バスで駅へ戻ります。

 

9. 【モデルコース】淡水&八里 満喫1日プラン

淡水と八里を効率よく回る、2025年のおすすめコースをご紹介します。

11:30 【台北駅を出発】

MRT淡水信義線(赤ライン)で終点「淡水」へ向かいます。

13:00 【淡水駅に到着、ランチ】

淡水老街で「阿給(アーゲイ)」と「魚丸湯」の王道ランチ。

14:00 【史跡巡り】

紅毛城や淡水礼拝堂を見学。赤レンガの建築は絶好のフォトスポットです。

15:00 【フェリーで八里へ移動】

淡水渡船頭からフェリーに乗り、約15分のクルーズ。

15:30 【八里左岸でサイクリング】

八里側で自転車を借り、左岸公園や十三行博物館へ。途中で「姉妹雙胞胎」のドーナツをゲット!

17:00 【サンセット鑑賞】

八里の河岸、またはフェリーで淡水に戻る船上から沈む夕日を眺めます。

18:30 【淡水老街でお土産探し】

「阿婆鐵蛋」や「酸梅湯」を購入し、夜のライトアップされた街を散策。その後、台北市内へ帰還。

10. 【アクセス・お役立ち情報】知っておくと便利な豆知識

  • MRTの注意点: 「淡水行き」と「北投行き」があります。間違えた場合は北投駅で乗り換えましょう。
  • レンタサイクル: 身分証(パスポート)が必要です。悠遊カードでの支払いも可能です。
  • 服装・靴: 坂道や人混みが多いため、スニーカーが必須です。河口は風が強く冬は冷え込むため防寒対策を。

歴史と美食、そして絶景が見事に調和した街、淡水。台北からわずか40分のこの場所には、訪れるたびに新しい発見と癒やしが待っています。2025年の台北旅行、ぜひ1日を淡水のために確保して、贅沢な「黄金色の時間」を過ごしてみませんか?

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