安芸・室戸の郷土芸能

津呂王子宮棒打ち

地元の子どもたちが、家内繁盛と厄除けの家祓いとして、家々を廻る。

シットロト踊り

旧６月１０日、室戸市内の漁師約３０名が揃いの浴衣に赤いタスキ、投網笠の華麗な衣装で、鉦や太鼓に合わせ、サンバ風に踊り回る。この陽気な踊りは、魚の供養と大漁祈願をこめて行なわれたものである。県の無形民俗文化財に指定されている。

中川内獅子舞

「中川内の獅子舞」は山仕事の安全と五穀豊穣を祈願して隔年で秋祭りに奉納される。熟練された格調高い獅子舞であり、県指定無形文化財に指定されている。

椎名の太刀踊

毎年10月中旬、椎名八王子宮の秋祭り大祭で奉納される。踊りは太刀踊り、手踊り、笠踊り、扇子踊り、槍踊り、棒踊りからなる。楽器は拍子木だけで、板の上で打ち鳴らす妙技、青年剣士の豪快な太刀さばきと、かすり着物にタスキがけ、小学生との組み演技などがある。

狂い獅子

佐喜浜八幡宮大祭の中の１つ。悪魔退散の出の獅子、狂い獅子、荒獅子の別名があるほど獅子本来の本能的動作をリアルに表現した獅子舞。他ににわか芝居等がある。

津呂王子宮暴れみこし

佐喜浜俄（にわか）

八幡宮大祭の時、御神幸は大名行列を模した序列が定められ、鳥毛を立て大太鼓を鳴らし行列は町内を練り歩く。俄は獅子舞とともに浜宮と参道三ケ所で奉納される。俄は口上が告げられ拍子木打ち、大ほん読みがいて、５〜６人で演じられ、演題は、町内の出来事、政治社会の時事問題をとりあげ、毎年「新版」が作られる。演技は「しうち」と云われ最後に争論となり証拠となるものをかかげ語呂合わせの「おち」によって終る。ルーツは上方と言われているが他に類例を見ない郷土芸能である。

赤野の獅子舞

演出が素朴でユーモラスな獅子舞。テガイ子は、それぞれ扮装に趣向を凝らしその面白さを競う。しかし動きの方は何に扮しようとも同じで、太鼓の音の変化に応じてテガイ子がその妙技を展開する。

ヒヨコチ踊り

高知県無形文化財指定。大太刀・小太刀を持った袴姿の踊り子による太刀踊り。演目には「花取り」や「扇踊り」など竹棒や扇子を使った踊りもみられる。踊りは甲浦八幡宮の他、河内金比羅宮・白浜五社神社前前通りでも見られる。

加領郷獅子舞

室戸市中川内から伝授されたものといわれるが、テガイ子が子供という点で県東部の獅子舞としては珍しい。２組の獅子舞が同時に同じ舞いを演じる。

東浜傘踊り