こんな田舎にこんなに充実した化石博物館があるとは驚きです。しかも、展示の質も、科学を家族で楽しめるエンタメにする工夫も、驚きのレベルです。それを、これほどの手頃な入場料で一般公衆に提供できるとは、これもまた驚きです。きょうは、展示がこんなに充実しているとは思ってもみなかったので、1時間ちょっとしか滞在できませんでした。だから、公正な評価とは言えないかもしれませんが、3面で見る特別展示が、ちょっと物足りませんでした。空飛ぶ恐竜の視点から始まって原始の海中に潜って終わるストーリーはとてもわくわくする展開ですし、人の入替えのことを考えて3分程度のものに圧縮しておられるのも大変賢明なご判断だと思います。ただ、それならば、内容的にもう少し多くのイベント（＝恐竜間の生存競争の様子）をもっと速い展開の中に詰め込んで、間延びしない映像になればなぁ…と感じました。また、有料でかまわないので、他の博物館(美術館など)や歌舞伎劇場でやっているように、音声解説ガイド(イヤホンで聞くやつ)を提供なさってはいかがでしょうか。そこに恐竜の音が入っていたりすると、これにまさる科学情報エンタメはないってくらい、素晴らしいものになるんじゃないでしょうか。訪れる子どもたちがそういう形で自然史情報と接触することができれば、その子たちの中から多くの「恐竜博士」が育っていくのではないかと思いました。とにかく、発掘体験など常設展示以外のいろんな体験プログラムも充実していて、子ども連れなら丸1日使っても飽きないようなすばらしいエリア博物館だと思います。Good job!!! 国の助成金がどれだけあるのかわかりませんが、ぜひ、しっかり取っていただいて、これからも更なる展示の充実を持続していっていただきたいと願っています。次回来るときは、27才と29才になった子どもたちを連れてきたいと思います。