思い切って、クリスマス直前の金曜の夜間、に賭けて正解だった。
　印象派、しかもモネ、ということで勿論混んではいたものの、館内も行列、という程では無かった。
　今では平日午後で２時間待ちらしいから、とても我慢出来そうにない。

　モネもそれなりに出来る子、なので、たまに面白い作品はある。
　丁度一年前、２０２３年１２月頃にすぐ傍の上野の森美術館で開催されていた「モネ　連作の情景」では、初期の作品などを中心に、意外と興味深く感じるものも結構多かった。

　しかし、今回は残念ながら「睡蓮」がテーマ。
　基本後期～晩年の作品、しかも概ね水面の描写ばかりで、まあそうだよね、というものばかり。
　出だしにちょっとだけあった若い頃の作品が唯一の慰めであった。

　同じ睡蓮、水面を描いていても、実に多彩な表現が出来る、ということは判るけれど、それで楽しめる、というものでも無い。
　特に、一時期目を悪くしている時期のものは、これを見せられても、と思わざるを得ない。

　ただ、時折光るものがあったりもするし、基本的な色遣いは好きだったりもするので、見棄てきる気にもなかなかなれない。
　難しいところだ。