Aaron さま

Aaronさまの口コミ

5 / 5素晴らしい!

展覧会の内容は皆様の既出の通りですが、モネ好きには共感しきりの展示内容でした。
「第1章」はセーヌ川の情景です。連作を楽しめるかのように各地に点在する作品を並べたのはモネファンへの良心を感じさせます。
圧巻なのは「第3章」。オランジュリー美術館を思い出させる、まるでモネがオテル・ビロンで実現できなかった夢を表現しているかのように、丸い部屋に360℃モネの作品が展示されています。また、その選んだ作品と並べ方が絶品!並べた方のセンスに謝意を覚えました。
第4章では視力を失った抽象画のようなマルモッタン美術館のコレクションです。はじめてマルモッタン美術館で目の当たりにした若い頃はあまりピンと来ませんでしたが、歳を重ねた今はモネの生きることへの情熱、エネルギーが溢れているように感じます。よくある展覧会ではこの期間の作品をあまり展示しませんが、きちんと「章」を設け、作品群に光を当て、複数展示したあり方にモネへの愛情と敬意を感じました。

とにかく空いていたため、間近で見れたり、少し離れてから距離による筆触分割の効果を楽しめたり等、名画の数々をたっぷり堪能出来ました。夜がおすすめです!
モネが好きな方にはモネの奥深さをさらに知ることが出来ると思います。
いわゆるエスプリが効いたと言うか、世界中のモネファン(外国人の方も多数訪れていました)への丁寧な心配りと誠実さを感じさせる、良質な企画展でした。
幼稚園からモネ好きな息子も大興奮。本当に行って良かったです。
グッズも充実しており、この展覧会限定の「図鑑」など、大枚をはたいてしまいました笑。
図鑑は画集ではなく、本当に図鑑の作りです。

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