BUBIさまの口コミ
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火の鳥は小さい頃に読んだ人生のバイブルなので、とても楽しみにしていきました。展示自体は正直、宝塚市にある手塚治虫記念館ほどの感動はなくて、一番よかったのは、鳳凰編の我王が作った鬼瓦の実物が見られたこと。作品の素晴らしさは家でマンガを読み直せば一番よく伝わってくるので、原画をただ並べるのではなく、新たなアプローチが欲しかったなぁ。最初の、火の鳥の元ネタとなったと思われる、イワンと火の鳥のアニメやバレエの火の鳥の話は面白かった。あと最後の大地編の原稿や、死ぬ間際にラストとして書きたいと手塚治虫が思っていた構想のところも興味深かった。 でも何より、六本木ヒルズのスカイビューでこの展示が行われたことには、ちょっと意味があるような気がする。 眼科に広がる、現代の日本最大の都市、東京。火の鳥のラストは現代に収れんするなら、まさにあの風景こそが火の鳥のラストシーンのような気がする。