ぴぐもんさまの口コミ
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蔦屋重三郎がいかに優秀で気骨あるプロデューサー兼アーティストだったかが良くわかる展覧会でした。 生まれ育った吉原の案内本を皮切りに、黄表紙と呼ばれる大人向けの絵付き物語本の出版、喜多川歌磨、東洲斎写楽ら浮世絵師の発掘、江戸で大流行した「狂歌本」の仕掛け(自らも狂歌師となって活躍)、などで一世を風靡しました。 幕府による「寛政の改革」で贅沢禁止令が出され、蔦屋の本や浮世絵も取締りの対象となってからも、工夫して出版を続けた蔦重。 47歳で病死(脚気と言われているそうです)しなければ、もっと多くの作品を、世に出していたことでしょう。 20時までやっている金曜夕方に行ったので、じっくり見ることができました。あまりにじっくり観たため同じチケットで観られる表敬館で開催中の「浮世絵現代」は20分で駆け足で観るハメに! こちらも素晴らしかったです。ぜひ観てください。