下等遊民 さま

下等遊民さまの口コミ

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主な展示品は蔦重の出版物であり、黄表紙本や狂歌本、吉原案内書の類はとても小さく、展示期間も後期に差し掛かり、大勢の人でごった返す中を肩越しに覗き込みながらの鑑賞は苦痛が伴う。
一応のマスターピースは揃えられてはいるが、蔦重の関連書籍が充実している昨今、わざわざ実物を確認しに行く必要性は感じられない。江戸文化に精通しない初学者は、優しめの新書でも読んだ方が、何倍も理解が深まるだろう。私はそうであった。
ただし、写楽や歌麿の浮世絵が一堂に会する機会は中々無く、その点貴重とは言える。
しかし、最終章で大衆ウケを狙い、何の考証も経ず大河ドラマのセットを並べ、お茶を濁したトーハクの姿勢には心底失望した。

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