白南風さまの口コミ
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鳥展。以前から行きたいと思っていたこの場所に、ようやく来ることができました。 私は小学生の頃から鳥を題材にした本を好んで読んでおり、このような「The 鳥!」なイベントに来たい来たいと思っていたので、大学生の今やっと夢がひとつ叶った気分です。 以下は鳥展の内容について。 まず言いたいのが。 「総じて超面白かった!!」 いちばん印象に残っているのが、“形態による系統推定”。 この鳥に進化するには、「鳥Aの場合は2部位(2回)進化すれば良いのに対し、鳥Bの場合は3部位(3回)進化が必要。ならばこの鳥により近縁な種は鳥Aであろう」(理解がずれていたら申し訳ない) なるほど、遺伝子情報が無いときは、こうやって分類を行うのか!初知り! これ、絶対きつい作業でしょう。スズメの系統樹を見れば分かるように、たった1目だけでこれだけの枝分かれがある。スズメの場合は現代も存在する種が多いのでともかくとしても、絶滅した鳥(遺伝子情報に頼れない鳥)でこの系統推定を行うのは当然簡単な作業ではないと思います。 こういった研究の過程から知ることができるのは非常に楽しい。 それから、展示されている鳥たちについて。 「え可愛っ!!??というか距離近っ!!!???」 なんといっても距離感が近かった。東京の科博(常設展)や地元の博物館など行ったときには、大抵はガラスの向こうにいたんですが、此処では可愛い・かっこいい鳥さんたちが目の前にいます。ちょっとした仕草や羽ばたきのポーズが細かく再現されているのも“直接見ている”感じがして良かった。 そして人選、ならぬ鳥選にもう感謝です。 他ではそもそも展示されている鳥さんの数が少なかったり、メジャーな鳥さんばかりだったりして「鳥さん成分足りない」「見たい子がいない」になりがちです。しかし今日はというと。 「え誰この子知らない、可愛っ!?」 “推し鳥”に会える会える、新しく“推し鳥”が増える増える。一羽見るたびに、内心狂喜してました。 ところで、ちょくちょく見かける“鳥のひみつ”コーナー。これ、ゲノム解析というテーマやそれに付随するちょっぴり難しい概念を色々ほぐしてくれます。ぬまがさワタリ先生によって描かれるポップでギャグ調なマンガによって、鳥たちと私たちの考えをグッと近づけてくれて、説明を見聞きするだけでは「ふむ…?」となりそうなコトを分かりやすくしてくれました。(個人的に源キジ物語がちゃんと『源氏物語』しててクスッとなりました笑) さて、ここまで長文失礼しました。締めの代わりとして、感謝の言葉をば。 この特別展「鳥~ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統~」は私に数々の美しい鳥の生態やその研究の努力の結晶や魅力を見せてくれました。図鑑を見るだけでは知り得ない細かな特徴や最近の研究(シジュウカラの言葉・方言など)を取り入れた展示は、この鳥展でしか味わえない魅力です。 名古屋での開催は本日6月15日が最終日となりましたが、大阪でも開催されるそうで、この体験をできる人がまだまだいると思うと、鳥好きの1人としてとても嬉しく思います。 このような素晴らしい企画を行なってくださった主催者さま方に、深く感謝を。そして今後開催される鳥展の成功を、心より祈っております〜!