結論としては価格に見合わないと感じた。夏休み最初の3連休の中日に家族と来訪。11時オープン目掛けて行ったところ長蛇の列。会期最後に入場者数を増やすためなのか、区内の小学校で小学生無料チケットを配布した影響と思われた。(保護者同伴が条件なので、小学生を無料にしても大人のチケットが売れる。)映像はたしかに凄いが、イマーシヴ型展示は3点しかない。「大地の部屋」は、足踏みなどの動きに反応して床の映像が動くということで、子どもたちが楽しめそうだと一番期待していたが、実際は、動画が始まると来場者が部屋の後ろに固まり一斉に撮影を始めてしまうので、動き回れるのは動画と動画の間の30秒しかなく、殆ど体感できなかった。最後の「北斎の部屋」は入替え制(15分間隔)で待ち時間が長い。(待ち人数によっては、しっかり観るために1回分見送る必要がある。) 12時過ぎに会場を出ると、オープン時の行列は嘘のように消えていた。オープン時を外して行った方がゆっくり体験できたかもしれない。渋谷という土地柄、インバウンド狙いの価格設定なのかもしれないが、実際には外国人は少数で、日本人にはもの足りず、結果的に価格設定に失敗した事例と思われた。せめてもう1,000円安ければ納得できたかもしれない。初のイマーシヴ型美術展だったが、「(この価格なら)もういいかな」というのが正直な感想。