まず、素描だけを集めるというマニアックな企画に心踊りました。上野でやるような美術展は、だいたい超巨匠による超有名作品ばかりですが、今回は印象派でもなくアールヌーボーでもなく、スエーデン国立美術館の素描コレクション。一見地味ですが、イタリア、フランス、ドイツ、ネーデルランドと、ヨーロッパの伝統的な美術スポットを網羅しており、大作のエスキース（練習や構想図）などもあってワクワクしました。しかも描画材の紹介などもあり、描いたことのない人にも親切な展示でした。素描好きはもちろん、油彩画にはない素朴さや躍動感、「プロもこんな風に練習するんだ…」という親近感も感じられてオススメです。
こんなマニアックな美術展には美術系の人間しか来ないだろうと思っていたのですが、お盆シーズンだったので観光客も多く、けっこう賑わっていました。でも超人気展のような異常な混み具合ではなく、見やすかったです。
同じチケットで常設展のピカソ特集も観られたのでお得でした。