みるねいさん さま

みるねいさんさまの口コミ

4 / 5とても良い

ゴッホ自身の作品展示は全体の3−4割くらい。

展覧会タイトル通りで、ゴッホの家族ーー特に弟のテオ、その妻ヨー、甥のウィレムにまつわるゴッホ財団やゴッホ美術館の成り立ちや収蔵品に焦点を当てた内容でした。

ゴッホの画家としての活動が僅か10年のみだったことにも改めて驚きましたが、弟テオもゴッホの死後半年で病死してしまっていたこと、ゴッホの生前の友人関係、浮世絵がゴッホに与えた影響の大きさなど、知見を広げることが出来、大変有意義な鑑賞になりました。

ゴッホは生前に僅か1点しか作品が売れなかったエピソードが有名ですが、生前の画家仲間との交流や評価を考えると、その理由はこの活動期間の短さ故であり、もし彼がさらに10年、20年と生きていたら、全く異なる様相を呈していたのかも、、、などとも思いました。

海外からの鑑賞者も多数。
遥かオランダにある美術館の収蔵品達を鑑賞できる機会は、次またあるかどうかの一生もので、貴重な体験となりました✨

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