大阪開催と同じ展示のはずなのに、配置が違うだけで別の展示を見に来たように感じた。

最初の展示から聖武天皇と光明皇后の熱々っぷりに照れつつも、あたたかさが感じられて心地よかった。
お互いの書が向かい合わせに展示されているだけで、二人の気持ちが伝わってくるような気がして、うっとりしながら写真を撮った。

煌びやかな贈り物の数々と繊細な文字の書、そして動物も植物も命あるものすべてが栄えることを望む姿が美しい。
命令ではなく賛同を求める姿勢が特に心に響く。
この展示に込められた『人を想う尊さ』がじんわりと伝わってきた。

織田信長らが熱望した幻の名香「蘭奢待らんじゃたい（黄熟香）」は、本当に良い香りだった。
甘過ぎずウッディ過ぎず、愛される理由がよくわかる。
お土産でこの香りのプレートが売り切れていたのが少し残念だったが、正倉院柄の小物のお土産を買うことが出来たので大満足。古典柄とは思えない、鮮やかで煌びやかなデザインが最高に美しくて嬉しい。
たくさんの人に見て欲しいオススメの展示だと思う。