アソビュー!AS さま

アソビュー!ASさまの口コミ

1 / 5段階中

マチュピチュ遺蹟には、36年前1人で旅行した。今回マチュピチュ展ということで興味を持ってチケットを購入したが、出品の7割以上(展示リスト未配布のため私見)はモチェ文化(ペルー北西沿岸部、1~9世紀)に関する展示で、他の出品もインカ文化発生以前に発展した文化の展示だった。要するに、マチュピチュを有するインカ文化(山岳を含む沿岸部、13~16世紀)とは地域も年代も異なる展示内容だ。インカ文化の遺物出品はキープ(結縄記録装置)1点のみで、マチュピチュ遺蹟に関する当該遺跡の遺物展示は全く見当たらず、会場冒頭と会場最終に映像・写真パネルの展示しかなかった。特に冒頭の映像で、マチュピチュと英雄アイ・アパエックを一体化していたが、私の学力が足りないのか学術的根拠が理解できなかった。そもそも展示の中心を担っていたモチェ文化のアイ・アパエック伝説と生贄儀礼は、マチュピチュのインカ文化と相容れない内容で、この展示会そのものをマチュピチュ展と呼ぶには疑念を感じた。他の見学者は、どのような知見で今回のチケットを購入したのであろうか。「ペルー北西沿岸部のモチェ文化」展では集客が期待出来ないから、マチュピチュ展などと銘打ったのではなかろうか。他の見学者が、インカ文化に対する誤った知識を持たないことを願いたい。NEONの開催事業としては、残念な内容の展示会だった。
なお、36年前の1人旅で数多く見てきた「勃起した地下世界の住人」のような土器は、当時の日本環境では展示出来ず、長らく自分にとってどのペルー古代文化に属するのか理解の障壁となっていたが、今回初めて実見することが出来、どの文化圏に属するのかよい勉強になった。

CREVIA マチュピチュ展/CREVIA MACHU PICCHU AND THE GOLDEN EMPIRES OF PERUの新着口コミ

この店舗のプラン全13件