口コミ(1) 令和7年9月歌舞伎公演『仮名手本忠臣蔵』二段目・九段目 令和７年９月歌舞伎公演（東京都）

【二等席】令和7年9月歌舞伎公演『仮名手本忠臣蔵』二段目・九段目

キーワードは「国宝」注目の出演者

二段目・九段目の物語のカギとなる加古川本蔵を演じるのは、人間国宝、中村梅玉。78歳の大ベテランが長いキャリアの中で初めて本蔵に挑みます。さらに、大ヒット中の映画『国宝』で吾妻千五郎役と歌舞伎指導を務めた中村鴈治郎が、仇討ちの中心人物・大星由良之助と本蔵の主君・桃井若狭之助の二役を演じます。

仇討ちへの覚悟：九段目「山科閑居の場」

仇討ちが成就するまでの道のりの中で、重要な転換点となるのが九段目「山科閑居の場」です。娘を思う親心と武士としての義理との狭間で葛藤する加古川本蔵の苦衷、その胸中を察した大星由良之助の思慮と覚悟、戸無瀬と小浪の実の親子よりも深い恩愛などが描かれた、感動的な一幕です。 かつて塩冶判官の死に深く関わった加古川本蔵が、深い後悔と贖罪の念から、いかにして大星由良之助の仇討ちを助けるのか。クライマックスに向けての高まりを感じさせる舞台となります。 『仮名手本忠臣蔵』屈指の名場面とうたわれながら上演の機会が少ない「九段目」を、物語の前提となる「二段目」とともに、"二つの家族のドラマ"として、ご案内つきでお楽しみいただけます。