【11月16日(日)】梅若会別会能(10時開場・11時開演)
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【三輪 白式神神楽】~みわ はくしきかみかぐら~ 大和の三輪山麓に住む玄賓僧都の庵に、毎日水を運び自分の為の読経を頼む里女がいた。秋深く寒い夜に衣が欲しいと頼む里女に、僧は衣を与え住家を聞くと、三輪の杉のそばと答え里女は姿を消す。三輪明神は杉が御神体で、僧は里人からその杉に衣が掛っていたと聞き、三輪山を訪ねる。御神木にかかる衣は、里女に与えたもので、金文字の和歌が記されてあった。そこに烏帽子に狩衣の姿の三輪明神が現れ、昔の三輪縁起を物語り神楽を舞う。そして天照大神が、天の岩戸に御隠れになった故事を示し、その姿は夜明けとともに消え、僧は夢から覚める。
能 鉢木【鉢木】~はちのき~ 旅の僧が信濃から鎌倉へ上る途中、上野の佐野で大雪に行き悩んだ。とある一軒家に宿を求めると、主の夫婦はあまりにみすぼらしい所だからと断ったが、やがて追ってきて一夜の宿を承知した。その上、粟の飯を出し、夜寒に秘蔵の鉢植えの木をたき火にしてもてなした。僧が名を問うと、名乗り渋りながらも、佐野源左衛門常世と告げた。彼は一族の者共に、本領を横領されて貧しい生活ながら、今でも錆びた長刀や痩馬を大切にし、いざ鎌倉という時には一番に馳せ参じて討ち死にする覚悟だと語った。やがて一夜を語り明かし、去って行く僧を、夫婦は名残りを惜しみつつ見送った。この僧こそ身分を隠して廻国する執権、最明寺入道北条時頼であった。鎌倉へ戻った時頼は、常世の言葉の真偽をただすため、諸軍勢を招集した。何も知らない常世は、かねての覚悟通りに痩馬に鞭打って馳せ参じ、最明寺入道の前に呼び出された。入道はその忠節心に感じて本領を返し、さらにあの夜の鉢の木梅、桜、松にちなみ新たに三個荘をも与えた。常世はその御教書を戴き、晴れ晴れとこれを諸国の武士達に見せ、意気揚々と帰国した。
梅若能楽学院会館の口コミ
梅若能楽学院会館へのアクセス
| 所在地 | 梅若能楽学院会館 〒164-0003 東京都中野区東中野2-6-14 地図を見る |
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