京都の観光は夏も充実!暑い夏だからこその注目スポットを現地取材!

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春の桜、秋の紅葉のイメージが強い京都ですが、実は夏にも魅力がいっぱい。今回は、京都市の主催する夏のキャンペーン「京の夏の旅」の注目スポットをasoview!編集部が取材してきました。夏の京都観光の参考にしてみてくださいね。 

真夏の京都へ出発!

夏の京都には、この時期だからこそ見られる特別なスポットがあるのです。

京都駅。暑いです!
photo:アソビュー編集部

京都駅についたら早速観光スタート!まずは祇園方面に向かいます。

大雲院 祇園閣 エキゾチックな名建築に感激!

普段は寺自体が非公開。貴重なスポットです
photo:アソビュー編集部

まず訪れたのは、高台寺近くの大雲院。ここは織田信長・信忠父子の菩提を弔うために創建された寺院です。もともとは信忠が亡くなったといわれる烏丸御池のあたりにあり、その後寺町四条に移転。現在高島屋がある場所の真裏にあったそうです。四条周辺が商業地として開発されていくのに伴い、縁あって昭和48年に現在の場所に移転しました。

緑の向こうには大倉氏の別荘が残っています
photo:アソビュー編集部

この土地はもともとお寺ではなく、大倉財閥の創始者・大倉喜八郎の別荘だったのだそうです。ちなみに大倉財閥とは、現在の大成建設やホテルオークラ、日清オイリオ、帝国ホテルなどをつくった財閥です。

古さと新しさが融合した不思議な外観
photo:アソビュー編集部

莫大な資産をもっていた大倉喜八郎が90歳の記念にと立てたのが、「祇園閣」。明治から昭和にかけて活躍した建築家、伊東忠太が設計しました。コンクリート造りで和洋折衷の雰囲気が漂う「祇園閣」は、なんともエキゾチック。現在ではこういった建築は再現できないということから、近代建築でありながら国登録有形文化財に指定されています。

こちらも銅でできた看板です
photo:アソビュー編集部

ちなみに屋根、欄干、入口の扉には銅が使われています。金閣寺、銀閣寺になぞらえて「幻の銅閣」と言われることもあるのだとか。

壁をうめつくすように絵が描かれています
photo:アソビュー編集部

祇園閣の中は、入ると極彩色!極楽浄土の世界が広がっています。

違う魔物もいるので探してみてください
photo:アソビュー編集部

ちょっと愛嬌のあるこの魔物は、魔除けのため。いろいろな場所にいます。

最後の階段は急なので、足元に気をつけて
photo:アソビュー編集部

急な階段を登っていくと…

360度ぐるりと京都の街をのぞめます
photo:アソビュー編集部

この素晴らしい眺め!東寺の五重塔や京都タワーなどを見渡せます。なお、祇園閣の内部、閣上からの撮影はともに禁止されています。特別に許可を頂いて撮影しています。素晴らしい景色は目に焼き付けておきましょう!

円山応挙 白鷹図。本物です!
photo:アソビュー編集部

そもそも通常時は、お寺自体が一般公開をしていない大雲院。貴重な宝物も眠っています。合わせて公開されている「寺宝館」には、興味深いものがズラリ。無造作にかけられたこちらは、本物の円山応挙の絵「白鷹図」です。

左から織田信長像、織田信忠像、開祖貞安上人像
photo:アソビュー編集部

教科書でよく見る織田信長の絵。織田信忠の絵と合わせて、こちらは複製ではなく本物です。

これを信長が持っていたのかと思うとワクワクしますね
photo:アソビュー編集部

貞安上人が織田信長から賜ったという軍配まで!

大きな墓石が印象的です
photo:アソビュー編集部

境内の墓地には、日本で一番大きい織田信長・信忠父子の墓所があります。

大泥棒の強心臓にあやかって、墓石を削って持っていく不届き者もいるのだとか
photo:アソビュー編集部

大泥棒・石川五右衛門の墓所もあり、こちらは近年「ごえもん」にかけて「ごえん(五円)」をお供えして縁結びを願う人もふえているのだとか。ちょっとこじつけのような気もしますが…。

墓地からは祇園閣の上部までがよく見えます
photo:アソビュー編集部

夏の公開が終了したあとは、今のところ公開の予定は立てていないとのこと。今だけ楽しめる貴重なスポットです!

祇をん 豆寅 フォトジェニックな豆寿司でランチ!

昔ながらの京の茶屋が並ぶ花見小路
photo:アソビュー編集部

ランチは祇園の花見小路にある「祇をん 豆寅」へ。小さな器「豆皿」を使った懐石のお店です。

万願寺唐辛子(左)は特に京都らしい一品です
photo:アソビュー編集部

今回いただいたのは、「豆すし膳」4,200円。先付の豆皿から美しく、一つひとつが美味しく、この後何が出てくるのか期待が高まります。

大きな木箱にワクワク
photo:アソビュー編集部

大きな木箱が運ばれてきて、中をあけると…

かわいいだけでなく、どれも美味しいです
photo:アソビュー編集部

こちら!15個の色とりどりの豆ずしが出現しました。
左上から、さば、スモークサーモン、ゆず大根、茄子、みょうが。
ほたて、いなり、海老、だし巻き卵、あなご。
昆布の佃煮、いか、壬生菜、ちまき(たいの昆布締め)、がり…と並んでいます。

一つひとつ丁寧に作られているのが感じられて、どれから食べるか迷ってしまいます。インスタにアップしたらいいね!がたくさんつくこと間違いなしです。

昼の祇園は海外からの観光客が8割以上なんだそう
photo:アソビュー編集部

豆寿司とはいえ、ご飯がしっかりあるのでかなりお腹がいっぱいになりました。腹ごなしもかねて次のスポットまで歩きます。

青蓮院門跡 美しい庭園とふすま絵にうっとり

大きなクスノキが印象的な寺です
photo:アソビュー編集部

続いてやってきたのは、知恩院の隣にある青蓮院門跡。天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一つとして古くより知られ、現在は天台宗の京都五箇室門跡の一つに数えられています。古くより皇室との関わりが深く、格式が高い門跡寺院とされています。門跡寺院とは、門主(住職)が皇室、あるいは摂政家によって受け継がれてきたお寺のことです。

広い畳の間にはさまざまな絵が満載
photo:アソビュー編集部

まず「華頂殿(かちょうでん)」に入ります。美しい蓮のふすま絵は撮影自由。三十六歌仙の額絵も一つひとつ見入ってしまいます。

縁側に座って庭園を眺める。最高の贅沢です
photo:アソビュー編集部

ここからの庭園の眺めは圧巻!お抹茶をいただきながら、ゆっくり過ごすのが最高です。

おみくじの発祥というのは初めて知りました
photo:アソビュー編集部

またここには、おみくじを考案したという元三大師(がんざんだいし)が祀られています。なにやら「効力のあるおみくじの引き方」という掲示も。せっかくなのでこれに従っておみくじを引いてみました。

どことなくユーモラスな絵がまた面白いです
photo:アソビュー編集部

おおお!大吉です!

大吉と比べてやはり絵が違います
photo:アソビュー編集部

しかしなんと、同行者は6人もの人が凶を引いていました…!たまたまでしょうか?

庭園内には小高い丘もあり、建物を見渡せます
photo:アソビュー編集部

庭園は広く、ちょっとしたハイキング気分も味わえます。夜間拝観時には美しくライトアップもされるとのこと。昼も夜も来たくなるスポットです。

金の百合亭 京都らしいパフェでひと休み

祇園 花見小路からもすぐの場所です
photo:アソビュー編集部

八坂神社の向かいの交差点をのぞむ喫茶店「金の百合亭」。ここで夏に食べたいのが「抹茶パフェ 夏涼み」です。

八坂神社が見える絶好のロケーション
photo:アソビュー編集部

このかわいい見た目がたまらない!スイカ、抹茶アイス、抹茶シフォンケーキ、バニラアイスなど、夏にぴったりの素材がぎっしり詰め込まれています。

金魚がとにかくかわいいパフェ
photo:アソビュー編集部

よく見ると、パフェの中に金魚が泳いでいます。食べるのがもったいなくなってしまうかわいさです。このパフェは8種類あり、季節によって変わるとのこと。1日20食程度の限定とのことなので、気になる人は早めにチェックするのがおすすめです。

花山天文台 昼の天文台から望む絶景

通常は一般公開はまったくされていない場所です
photo:アソビュー編集部

続いて「京の夏の旅」で特別公開されている「京都大学 花山天文台」へ。蹴上から山の方に登り、民家がまったくないエリアにやってきました。タクシーまたは、夏の期間限定で地下鉄東西線東山駅からシャトルバスが出ているのでそちらを利用します。

丸いフォルムが近代建築っぽく、見た目も素敵です
photo:アソビュー編集部

花山天文台は、1929(昭和4)年に日本で2番めに設立された大学天文台です。建物や望遠鏡に博物的価値がある花山天文台ですが、現在でも現役として稼働し、最新の天文学の研究が続けられています。

当時は最新鋭の技術が盛り込まれていました
photo:アソビュー編集部

こちらの屈折望遠鏡は、日本で3番めに大きい直径45センチのもの。動力は電気ではなく、おもりなどを使った19世紀のしくみが今も使われています。

奥に見えるのは宇治の町並み
photo:アソビュー編集部

天文台の外周部分からは、絶景が望めます!空気が澄んでいる日は大阪のあべのハルカスまで見えるそう。宇治や山科の街なみもはっきりとわかります。

旧名は子午線館。中には貴重な資料がぎっしりです
photo:アソビュー編集部

併設の「歴史館」は、開設当初に建てられた様式木造建築として貴重なもの。中には天体観測資料などが展示されています。

東福寺塔頭 勝林寺 夜坐体験

夜の寺院に入るだけでも貴重な体験です
photo:アソビュー編集部

1日のしめくくりは心穏やかに、夜の坐禅体験へ。こちらは2017年9月16日(土)、17日(日)、23日(土祝)のみの限定開催です。

通常拝観できるのはこちらの場所までです
photo:アソビュー編集部

坐禅の舞台となるのは、東福寺塔頭 勝林寺。本山の鬼門に位置し、仏法と北方を守護しているところから「東福寺の毘沙門天」と呼ばれています。夜坐(やざ)体験では、普段は非公開の本尊毘沙門天の拝観からはじまります。

力強い毘沙門天立像
photo:アソビュー編集部

本尊の「毘沙門天立像」は平安時代の仏師・定朝作とつたわる一木造りの像。およそ1,000年の時を経てきた凛とした佇まいに、思わず背筋がしゃんと伸びます。

イケメンの住職さん。話もとても興味深いです
photo:アソビュー編集部

拝観のあとは、住職の宇野虓堂(うのこうどう)さんから坐禅についての話をしていただきます。「座」ではなく「坐」の字を使うのは、坐禅とはそもそも外で行うものだったから、屋根がない「坐」の字を使うのだ、というのだそうです。

目を閉じてしまうのは他のことを考えてしまうからダメなのだそうです
photo:アソビュー編集部

坐禅の姿勢を教わり、目を閉じきらない「半眼」という姿勢をとり、坐禅スタート。1から10の数を数えて、元に戻る…ということを繰り返して、ただただ自分と向き合っていきます。

警策をうけるときは合掌して互いに一例します
photo:アソビュー編集部

ちなみに坐禅というと、寝ていると木の棒で打たれる…というイメージを持ちがちですが、ここでの体験は自分から申し出て打ってもらう形です。「警策」といわれる棒で肩甲骨の下あたりを打たれると、痛いのですがピリリと刺激を受け、気合が入ります。

抹茶の苦味とお菓子の甘さ。体にしみわたります
photo:アソビュー編集部

虫の声を聞きながら15分間の坐禅を2回行うと、いろいろなことを考えていた頭が少しクリアになった気分に。最後にはお抹茶とお菓子がいただけます。ちなみに夜坐体験は限られた日しか行っていませんが、昼の時間帯はほぼ毎日開催しています。日常から離れた京都らしい体験、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。

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いざ、夏の京都へ!

夏だからこそ楽しめる、今だけの京都観光の魅力をギュッとお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?今年の夏は京都旅行を計画してみてくださいね!

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