冬の青森はこう楽しむ!おすすめ観光スポット&雪遊び体験11選

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冬の青森には絶景や温泉、雪遊びなど、旅情をかきたてられる出合いがいっぱい!雪に覆われ神秘的な姿を見せる白神山地や八甲田山、奥入瀬渓流などの絶景スポットに加え、人気の酸ヶ湯温泉やワカサギ釣り、八戸グルメなど、冬の青森の魅力を目いっぱい詰め込んでご紹介します。

山も海辺も街も雪に覆われる青森の冬。厳しい季節ですが、冬の青森には日本人の心を打つ風景があります。

白銀の白神山地、樹氷が山肌を覆う八甲田山、氷瀑が神秘的な奥入瀬渓流…、冬の青森に行かなければ出合えない絶景をはじめ、温泉や雪遊びなどの体験をピックアップしました。

防寒対策はばっちりに!気合を入れて臨めば、心震える旅になること間違いなし。冬に旬を迎える魚介類のおいしさも堪能できますよ。冬の青森の楽しみ方をご紹介します!

1.冬ならではのライトアップと雪灯籠を見に行こう「弘前公園(弘前城)」

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弘前(ひろさき)藩主・津軽家代々の居城で、江戸時代の建築で現存する天守としては東北唯一である「弘前城」。その敷地を整備したのが「弘前公園」です。

弘前公園といえば、なんといっても春の桜が有名ですが、冬に桜が咲いたような風景を楽しんでもらおうと始まったのが「冬に咲くさくらライトアップ」。桜の枝に降り積もる雪をライトアップすることで、まるで桜が咲いているかのように見えるというもの。12〜2月の間、毎日実施されるので、冬に訪れるならぜひ見ておきたい光景です。

満開の桜のように見える見頃は、12月下旬〜1月上旬、2月上旬〜中旬。雪の降り方によって満開だったり、桜吹雪だったり、さまざまな表情を楽しめますよ。

また、2月には「弘前城雪燈籠まつり」も開催!雪灯籠が約150基、ミニかまくらが約300基設置され、大雪像にはプロジェクションマッピングも投影。日没後には各所がライトアップされます。子供が遊べる雪の滑り台や雪遊びワークショップも登場するので、ファミリーで訪れるのもおすすめですよ。

弘前城は現在、石垣の修理工事を行なっており、天守がある状態の光景は見られませんが、春にも劣らない幻想的な冬景色を堪能してはいかが。

 

2.優美なアーチ橋と岩木山が作る絶景「鶴の舞橋」

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弘前市やつがる市に接する鶴田町には、全長300mと日本一長い木造の三連太鼓橋「鶴の舞橋」があります。

橋が架かる「廻堰(まわりぜき)大溜池」は、別名「津軽富士」とも呼ばれる岩木山を望むことから、「津軽富士見湖」の愛称でも親しまれています。

鶴が舞う姿をイメージして作られたアーチ状の橋が優美で、背景にそびえる岩木山とともに1枚の絵のような光景を眺められます。冬には真っ白に雪化粧した幻想的な風景へと一変!

鶴の舞橋は“長い木の橋”であることから、長生きの橋といわれ、開運長寿のスポットでもあるとか。降雪時は足元に注意しながら渡ってくださいね。

1994年建造のこの橋は、老朽化によって2024年9月から3年をかけて大規模な改修工事に入る予定です。現在の橋を冬に堪能できるのは今冬が最後のチャンス!ぜひ足を運んでみませんか。

 

3.千本鳥居が異世界へと誘う「高山稲荷神社」

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つがる市北部の日本海を望む高台にある「高山稲荷神社」。境内の庭園に、竜が蛇行するかのように配置された朱色の千本鳥居があることで有名な神社です。

冬になるとずらりと並ぶ鳥居も周囲の木々も雪に覆われ、赤と白だけの世界に。この世とは思えないような空間に、足を踏み出してみましょう。鳥居の最奥には展望所があり、全景を眺められます。

高山稲荷神社の創建は鎌倉から室町時代にかけてと伝わり、五穀豊穣、海上安全、商売繁盛にご利益があるとか。境内には、高山稲荷神社の始まりである三王神社をはじめ、いくつもの社があります。厳かな雰囲気の中、参拝も忘れずに。JR五能線「五所川原」駅から車で約30分です。

 

4.厳しい寒さがもたらす自然のアートとスノーレジャーを堪能「八甲田山」

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青森県の中央部にそびえる「八甲田山」。主峰の大岳は標高1,585mで、県最高峰である岩木山に次ぐ高さ。冬には日本海からの湿った北西風が多量の雪を降らせ、周辺は世界でも有数の豪雪地帯となります。

そんな八甲田山の冬の名物といえば“スノーモンスター”と呼ばれる樹氷!アオモリトドマツに氷点下の水蒸気がぶつかり、凍ることで徐々に大きくなっていくもので、例年の見頃は2月。八甲田山の西麓から「八甲田ロープウェー」に乗ると、上空から樹氷が織りなす自然のアートを堪能できます。樹氷を間近で見てふれられるスノーシューツアーも開催されていますよ。

八甲田ロープウェーの山頂公園駅がある田茂萢岳(たもやつだけ)を起点に、複数の滑走コースを展開する「八甲田国際スキー場」でスキーやスノーボードをするのもおすすめ!ロープウェーのほか、中腹までのペアリフトがあり、初級者から上級者まで楽しめす。津軽半島と下北半島の先に北海道まで遠望しながら滑走できるのは、八甲田山ならではです。

スキー場にレンタルはあるものの、帽子や手袋、ゴーグルは持参か購入が必要です。青森市街からは約40分の距離ですが、雪道の運転に不安がある場合は、JR「青森」駅から運行するバスやタクシーを利用しましょう。

 

5.江戸時代から続く湯治場で温まる「酸ヶ湯温泉」

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八甲田ロープウェーの山麓駅から国道103号を南下すること車で約10分。「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」は、環境大臣が指定する国民保養温泉地の第1号である名湯。約300年の歴史があり、湯治場として栄えました。版画家・棟方志功も酸ヶ湯温泉で湯治をしながら作品を彫ったそう。

酸ヶ湯温泉といえば、160畳もの広さがある混浴の大浴場「ヒバ千人風呂」が有名。ヒバ造りの大空間の中、湯に身を沈めていると、まるで古の時代にタイムスリップしたかのような気分になります。混浴はちょっと…という人も大丈夫!男女別の「玉の湯」でゆったりと温泉を満喫できますよ。

酸ヶ湯温泉の5つの源泉はすべて酸性硫黄泉で、療養泉として効能が認められたもの。看護師資格を持つ温泉療養相談員が常駐してるので、健康チェックや入浴方法などを相談できます。

入浴後はサロンで休んだり、食事処でおなかを満たしたり。もちろん宿泊もできますが、日帰りで利用するなら個室を貸切できる日帰り湯治プランもおすすめ。前日までに予約すると、青森駅から無料送迎バスを利用できます。

 

7.氷瀑やつららが作り出す氷のアートに魅了される「奥入瀬渓流」

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青森県南部の十和田市と秋田県にまたがる十和田湖から約14kmにわたって流れる「奥入瀬渓流」。

十和田八幡平国立公園内の特別保護地区であるほか、美しい景観と豊かな生態系から国の特別名勝、および天然記念物に指定されています。

もちろんハイシーズンは春から秋で、トレッキングや釣りを楽しむ絶好のスポットです。そんな奥入瀬渓流の冬の魅力は氷瀑やつららなど、厳しい寒さが作り出す氷の造形!

十和田奥入瀬観光機構が主催する「奥入瀬渓流氷瀑ツアー」で堪能できます。数ある滝の中から5ヶ所がライトアップされたのを見られるナイトツアーは、十和田市街地発着と、十和田湖発着の2種類があります。

日中の明るい氷瀑を見られるデイツアーは、東北新幹線「七戸十和田」駅の発着です。どれもネイチャーガイドの案内で散策するので、奥入瀬渓流の自然を理解しながら満喫できますよ。

また、ネイチャーガイドの案内はありませんが、市街地から十和田湖までを往復するシャトルバスも運行されます。冬だけに見せてくれる幻想的な渓谷の姿を見に、ぜひ足を運んでみてはいかが。

 

8.氷上で釣り&その場で唐揚げ試食の貴重な体験!「ワカサギ釣り」

青森県の東部にある「小川原湖」は、満潮時に太平洋から海水が逆流して流れ込む汽水湖で、県最大の面積を誇ります。水産資源が豊富で“宝沼”の別名を持ち、ワカサギの水揚げ量は日本一!冬の風物詩であるワカサギ釣りをするには絶好のスポットです。

旅行先でも気軽に体験できるのが「青森フィッシングガイド」が主催する“すぐ釣れてすぐ帰れるおまかせパックツアー”。釣り道具や餌は用意してもらえるので、釣りが初めての人でもチャレンジできますよ!

釣りの舞台となるのは、小川原湖のすぐ南に位置する姉沼。冬には凍結するため、氷上穴釣りを満喫できます。餌の付け方、ワカサギを誘うテクニックなどを教わったら、いざ実践!

魚群探知機でワカサギがいる場所を確認してポイントを決めるので、氷の下にはたくさんのワカサギが泳いでいるはず。うまく竿を動かして、餌に食い付かせましょう。釣れたワカサギは持ち帰りもOK。さらに、釣りたてのワカサギをその場で唐揚げにして試食することもできます。新鮮なワカサギを味わうぜいたく!冬の青森でぜひ体験したいものですね。

集合場所までは、青い森鉄道線「小川原」駅から車で約10分、三沢空港からは約15分。アクセスの良さも魅力です。

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9.雪とねぶた山車の共演!青森文化にどっぷり浸れる「星野リゾート 青森屋」

ワカサギ釣りを楽しめる姉沼から車で約10分、青森県東部で滞在するなら「星野リゾート 青森屋」はいかがでしょう。青森文化を体感できる宿として、さまざまな趣向が用意されています。

宿泊棟の後ろには公園があり、ねぶた師が制作したねぶたの山車と雪景色とのコラボレーションがお出迎え。8月開催のねぶた祭りの雰囲気を、冬にも体感できるのはうれしいですね。薪ストーブを設置した馬車に乗り、雪化粧した公園を散策できるアクティビティもあります。

夜はなんといっても「みちのく祭りや」で開催されるショーが見もの!ショーの熱気にテンションが上がったら、青森の地酒と珍味がそろう「ヨッテマレ酒場」へ繰り出しましょう。

トウモロコシの皮でミニぞうりを編んだり、津軽こぎん刺しに挑戦したり、伝統工芸にふれる時間もいいものです。ホテルにいる間も青森の文化にとっぶり浸りましょう!青い森鉄道「三沢」駅と三沢空港からは無料送迎バスを利用できます。

 

10.八戸の新鮮な魚介類に舌鼓!大規模市場の「八食センター」

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青森県東部の中心的な存在である八戸市。日本有数の水揚げ量を誇る八戸漁港があることから、新鮮な海の幸を堪能したいと思ったらぜひ足を運びたい場所です。

水揚げされたばかりの魚介類や八戸名物がそろう大規模な市場「八食センター」で、たっぷり味わいましょう。

市場棟には鮮魚や乾物、青果などのお店が約60店舗ずらりと並び、活気ある市場の雰囲気にこちらの気分も上がります。冬の八戸で旬を迎えるヤリイカ、タラ、アンコウ、ホッキガイ、タコなどをぜひ探してみては。市場で買った魚介類を持ち帰るのもいいですが、「七厘村」で炭火焼きにして食べるのもおすすめ!八戸名物「せんべい汁」や地酒などもオーダーできます。

そのほか、寿司やラーメン、カフェ、ベーカリーなど飲食店も複数あり、食欲が尽きるまで楽しめること間違いなし!乾物や珍味、お菓子も充実しているので、お土産選びにも困りません。キッズスペースやゲームセンターもあって、子供連れでも利用しやすいスポットです。

JR・青い森鉄道「八戸」駅から八食センター間を往復する100円バスでアクセスも楽々。おなかを空かせて訪れましょう。

 

11.冬は静かな海岸風景が美しい!国の名勝を歩く「八戸トレッキング」

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三陸復興国立公園内にある種差(たねさし)海岸。640種以上もの植物が自生する珍しい場所で、奇岩怪石や樹齢100年の松林など見どころも多く、国の名勝にも指定されています。もっとも北側の蕪島(かぶしま)エリアは、ウミネコの繁殖地としても有名です。

そんな種差海岸をガイドの案内でトレッキングできるのが、「RIVERRUNS(リバーランズ)」主催の“半日トレッキングコース”。ピーク時には3万羽を超えるウミネコが集まる蕪島からスタートし、海沿いを歩きます。海での大漁を祈る西宮神社、白亜の鮫角灯台、水平線を一望できる展望台などを巡り、サービスのドリンクを飲んでほっとひと息。

“花の渚”といわれる種差海岸も冬は寂しい景色となりますが、その分海の青さが目に沁みます。広々としたビーチを持つ大須賀海岸では、スケールの大きな景観に魅了されることでしょう。

トレッキング後はスタート地点まで車で戻ります。時間に余裕があれば、蕪嶋神社を参拝するなど、蕪島周辺を散策してみてはいかが。

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冬の青森の魅力を体感しよう!

神秘的な樹氷が見られる八甲田山、世界自然遺産に登録された白神山地、新鮮な魚介類を堪能できる八戸。冬の青森にはエリアによってさまざまな風景、体験があります。どんな体験がしたいのかを吟味して、旅程を決めてはいかがでしょうか。

冬の青森では雪道を歩くことがほとんど。滑り止め加工のある防水ブーツを履き、帽子やネックウォーマー、手袋などで防寒対策をして観光を楽しんでくださいね。

休日の便利でお得な遊び予約サービス「アソビュー!」では、冬に楽しめるアクティビティを多数ご紹介しています。ぜひ、あなたにぴったりの冬の外遊びを探してみてください。

(文:松尾ちはる)

※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。

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