【2026年版】台湾旅行のベストシーズンはいつ?気候・服装・イベント情報を徹底解説

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日本から約3時間半〜4時間とアクセスが良く、週末や連休を利用して気軽に訪れることができる台湾。「台湾は南国だから一年中暖かいのでは?」と思われがちですが、実は明確な四季があり、地域によっても気候が大きく異なります。さらに、台風や「梅雨」といった天候リスク、旧正月(春節)による休業など、旅行の満足度を左右する要素がたくさんあります。

せっかくの台湾旅行、ベストなタイミングを逃して「ずっと雨だった」「お店が閉まっていた」と後悔したくないですよね。この記事では、台湾旅行のベストシーズンを「観光」「グルメ」「安さ」「地域別」などあらゆる角度から徹底解剖します。さらに、1月から12月までの詳細な1年間カレンダー、2026年の最新イベント・祝日カレンダー、いざという時の台風対策まで詳しく解説します。

目次

 

【結論】台湾旅行のベストシーズンは目的で決まる

台湾は一年を通して温暖ですが、日本のような四季もあり、雨季や台風シーズンも存在します。「何をしたいか」によって、選ぶべき時期は大きく変わります。

1. 快適に「街歩き・観光」を楽しみたいなら:10月〜11月、3月〜5月

台湾観光の王道ベストシーズンです。
秋(10月〜11月):台風シーズンが去り、空気も乾燥して爽やかな晴天が続きます。九份の階段や夜市の人混みも、汗だくにならずに快適に楽しめます。
春(3月〜5月):寒さが和らぎ、ポカポカ陽気で桜も咲く季節。ただし、5月中旬になると湿度が一気に上がり梅雨入りするため、5月上旬までが狙い目です。

2. 「マンゴー」をとことん味わいたいなら:7月〜8月

「台湾=マンゴー」という方は、蒸し暑さを覚悟してでも初夏に行くべきです。
ベストオブベスト(7月〜8月):最も人気の品種「愛文マンゴー」が旬を迎え、糖度が最高潮に達します。街中のかき氷店はもちろん、スーパーや市場にも甘い香りが漂います。
シーズン(5月〜10月):4月の「土マンゴー」から始まり、8月以降の「凱特(ケイト)種」まで様々な品種が楽しめますが、王道の愛文マンゴーを食べるなら7月までが確実です。

3. 「旅費を安く」抑えたいなら:6月、11月

航空券やホテル代が比較的安くなる「穴場」の時期です。
6月:梅雨の時期であり、夏休み前の閑散期。雨対策さえすれば、格安で台湾を楽しめます。
11月:気候が良いにもかかわらず、国慶節(10月)と年末年始(12月)の間の穴場的な時期。航空券が高騰する前に滑り込むのが賢い選択です。

4. 「ランタン・お祭り」を体験したいなら:2月〜3月

幻想的な光に包まれる「元宵節(げんしょうせつ)」の時期です。
ランタンフェスティバル:旧正月の15日後に行われる一大イベント。平渓天燈節(スカイランタン)や各地のランタン祭りは、一生に一度は見る価値があります。2026年は3月上旬が目安です。

 

 

【1年間カレンダー】気候・服装・イベント・旬のフルーツ完全網羅

台北のトラベルカレンダーです。台湾は南国のイメージがありますが、冷房が非常に強いため、夏でも「羽織りもの」が必須である点に注意してください。冬も冷え込むので防寒具は必須です。

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平均気温 気候・服装 主なイベント・旬のフルーツ
1月 16.7℃

【冬】台北は曇りや雨が多く、体感温度は低め。厚手のコートやダウン、マフラーが必要。
※南部は晴れて温暖。

●春節(旧正月)※年による
●元旦
※春節時は大型連休でお店おも休業が多くなる。

■レンブ(通年)、パイナップル(通年)、スターフルーツ

2月 17.3℃

【冬】寒波が来ると10℃を下回る日も。防寒対策必須。

●春節(旧正月)※年による
●平渓天燈節 ※年による(2026年は3月3日)
●台湾ランタンフェス ※年による
※春節時は大型連休でお店おも休業が多くなる。

■レンブ(通年)、パイナップル(通年)、スターフルーツ

3月 19.6℃

【春】暖かく過ごしやすいベストシーズン。朝晩の寒暖差に対応できる薄手のコートやパーカーを。

●平渓天燈節 ※年による(2026年は3月3日)
●台湾ランタンフェス ※年による
●桜が開花

■レンブ(通年)、パイナップル(通年)、スターフルーツ

4月 23.1℃

【春】晴天率が高く観光に最適。日中は半袖でOKだが、冷房対策のカーディガンは必須。

●児童節・清明節

■レンブ(通年)、パイナップル(通年)

 

5月 25.7℃

【梅雨】中旬から梅雨入り。蒸し暑さが増す。通気性の良い服装と、しっかりした雨具を準備。

●母の日

■愛文マンゴー(走り)、ドラゴンフルーツ

6月 29.0℃

【夏】本格的な猛暑と湿気。午後はスコール(雷雨)が多発。着替えのTシャツがあると安心。

●端午節 ※年による

■マンゴー(最盛期)、ドラゴンフルーツ

7月 30.0℃

【夏・台風】日差しが強烈で35℃超えも。日焼け・熱中症対策が必須。台風シーズン到来。

台湾国際バルーンフェスティバル(熱気球)

■マンゴー、ドラゴンフルーツ

8月 30.0℃

【夏・台風】猛暑と台風のピーク。室内は冷房が強烈なので、薄手の上着を常に携帯すること。

●中元節(旧盆) ※年による
●七夕

■マンゴー、パッションフルーツ、釈迦頭、グアバ、パイナップル

 

9月 29.5℃

【夏・台風】残暑が厳しいが、朝晩は少し和らぐ。台風リスクは依然として高いので注意。

●中秋節 ※年による
●教師節

■マンゴー、パッションフルーツ、釈迦頭、グアバ、パイナップル

10月 26.3℃

【秋】天候が安定し、湿度が下がるベストシーズン。半袖+薄手の羽織りもので快適。

●国慶節

■マンゴー、釈迦頭、スターフルーツ
11月 21.9℃

【秋】雨が少なく街歩きに最適。長袖シャツやカットソーでOK。後半は少し肌寒くなることも。

■釈迦頭、スターフルーツ、レンブ(通年)、パイナップル(通年)
12月 18.2℃

【冬】北部は雨が増え気温が下がる。南部はまだ暖かく快適。温泉が美味しい季節。

●クリスマス
●カウントダウン

■釈迦頭、スターフルーツ、レンブ(通年)、パイナップル(通年)

※気温は台北の平均値(平均気温)の目安です。東京は気象庁、台湾は台湾中央気象庁(2023年〜2025年の平均値)のデータに基づきます。

 

 

 

南北でこんなに違う!台北と高雄の気候戦略

台湾は日本の九州と同じくらいの大きさの島ですが、中央を通る北回帰線を境に、北部は「亜熱帯」、南部は「熱帯」に属しています。この違いが最も顕著に現れるのが「冬(12月〜2月)」です。

◆台北(北部)の冬:
シトシトと冷たい雨が降り続き、日照時間が非常に短いです。湿度が高いため、気温(15℃前後)以上に底冷えします。ダウンジャケットやヒートテックが必要な日も多く、「避寒地」と思って行くと痛い目を見ます。

◆高雄・台南(南部)の冬:
乾季にあたり、晴天率が非常に高いです。日中は20〜25℃まで上がり、半袖や薄手のシャツで過ごせるほど快適。「日本の春」のような最高の気候です。冬に台湾へ行くなら、新幹線で一気に南部へ下るのが、台湾ツウの楽しみ方です。

 

季節別!絶対に行くべき台湾の絶景・イベント

その季節だからこそ体験できる、特別なスポットとイベントを厳選してご紹介します。

【春(2月〜3月)】夜空に舞い上がる無数の願い「平渓天燈節」

1.平渓天燈節(スカイランタンフェスティバル)

\おすすめポイント/

映画のモデルにもなったと言われる、台湾で最も幻想的なイベント。年に一度、元宵節(旧暦1月15日)の時期に開催されます。数百、数千ものランタンが一斉に夜空へ放たれる光景は、言葉を失うほどの美しさ。会場となる十分(シーフェン)周辺は大変混雑しますが、現地発着のバスツアーなどを利用すれば比較的スムーズに参加できます。ランタン上げを体験したい方は、当日会場で配布される整理券を手に入れる必要があります。朝から並ぶので、必ず体験したい場合は早めに会場に訪れるのがおすすめです。
※注意:「台湾ランタンフェスティバル(台湾燈會)」というランタンを鑑賞するイベントもあるので、間違えないように注意。

 

◆イベント情報

開催場所 新北市平渓区(十分広場など)
開催時期 毎年2月〜3月頃(旧暦1月15日前後) 
※2026年は、3月3日
※最新情報は、新北市政府観光旅遊局のサイト(https://newtaipei.travel/ja)でこまめにチェックするのがおすすめです。
アクセス 台北からシャトルバス、または台湾鉄道平渓線「十分」駅下車
※当日は混雑し、希望の時間の便に乗れないことも。現地発着のツアーを利用するのがおすすめです。

【夏(4月〜6月)】海上で咲く大輪の花火「澎湖花火節」

2.澎湖国際海上花火節(花火フェスティバル)

\おすすめポイント/

台湾のハワイと呼ばれる離島「澎湖(ポンフー)」で開催される初夏のビッグイベント。約2ヶ月間にわたり、週に2回ほど海上で盛大な花火が打ち上げられます。昨年はスヌーピーとコラボし、ドローンショーも話題に。台北(松山空港)から馬公空港まで、国内線で約1時間でアクセスでき、美しいビーチと海鮮グルメも同時に楽しめます。台北からちょっと遠出をしたい方におすすめなイベントです。

 

◆イベント情報

開催場所 澎湖県馬公市 観音亭親水遊憩区
開催時期 例年4月下旬〜6月下旬(または7月、8月まで延長)
※2025年は5月〜7月開催に開催。2026年の情報は現時点ではなし。
公式サイト 澎湖Travel公式サイト

【夏〜秋(6月〜9月)】絶品!マンゴーかき氷の名店

3.冰讚(ピンザン)

\おすすめポイント/

「マンゴーが美味しい時期しか店を開けない」というこだわりを持つ伝説の名店。例年4月中旬から10月末までの期間限定営業です。冷凍マンゴーは一切使わず、その日仕入れた新鮮な愛文マンゴーを、注文が入ってからカットして提供します。特製のミルク氷は口に入れるとフワッと消え、マンゴーの濃厚な甘みが広がります。行列必至ですが、夏の台湾に来たら絶対に外せません。


\メニュー・料金/

◎芒果雪花冰(マンゴーかき氷):約190元〜(時価)
◎プリン(布丁)トッピング:+15元

 

◆店舗情報

店舗名 冰讚(ピンザン)
住所 台北市大同區雙連街2號
アクセス MRT「雙連」駅 2番出口から徒歩約3分
営業期間 4月中旬〜10月末(冬季休業)
営業時間 11:00~21:00(マンゴーがなくなり次第終了)

【冬(12月〜2月)】レトロな温泉街で湯浴み

4.北投温泉(北投温泉博物館・地熱谷)

\おすすめポイント/

台北市内からMRTでわずか40分で行ける本格温泉リゾート。日本統治時代に開発された歴史ある温泉地で、泉質は「ラジウム泉(青湯)」「硫黄泉(白湯)」など3種類が楽しめます。シンボルである「地熱谷」から立ち上る湯気は冬ならではの絶景。無料で見学できる「北投温泉博物館」や、世界で最も美しい図書館の一つ「北投図書館」など見どころも満載。寒い冬の日は、手湯や足湯で温まりながら散策するのが最高です。

 

◆スポット情報

スポット名 北投温泉親水公園周辺
住所 台北市北投区中山路、光明路周辺
アクセス MRT淡水信義線「北投」駅乗り換え、「新北投」駅下車すぐ
おすすめ ・無料の足湯スポット「復興公演泡脚池園区」
・公共露天風呂「千禧湯」(水着着用)は40元で入浴可能

 

台風・雨季を乗り切る!天候リスク回避マニュアル

台湾旅行で最も心配なのが「台風」と「雨」です。もし滞在中に遭遇してしまっても、焦らず楽しめるよう対策を練っておきましょう。

台風シーズン(7月〜9月)の注意点

台湾の台風は勢力が強く、直撃すると危険です。政府から「停班停課(ティンバンティンクー)」という発令が出ると、以下のようになります。

  • 公共交通機関:MRT、バス、新幹線、台鉄が運休または減便になります。
  • お店・施設:デパート、博物館、レストラン、夜市など、ほぼ全てのお店が休業します。
  • 対策:コンビニは営業していることが多いですが、外出自体が危険です。ホテルで過ごせるよう、食料や飲み物を早めに確保しましょう。この時期に行く場合は、スケジュールの予備日を必ず設けてください 。

雨の日でも楽しめるスポット(台北)

雨が多い台北には、濡れずに楽しめる場所がたくさんあります。

1.国立故宮博物院

\おすすめポイント/

台北故宮博物院は、約70万点以上の中国の歴史的・文化的遺産を所蔵する世界的博物館です。丸一日かけてお宝を鑑賞できます。詳細は、アクセスや必見の至宝(翠玉白菜、陶磁器、書道)をまとめた【完全ガイド】をご覧ください。

国立故宮博物院【完全ガイド】はこちら▶︎

2.台北地下街(Y区・Z区など

 

\おすすめポイント/

台北駅から広がる巨大な地下迷宮。ショッピング、マッサージ、グルメ、ゲームなど何でも揃います。


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2026年 台湾の祝日・連休カレンダー

台湾の休日(特に旧暦に基づく春節など)は毎年日付が変わります。祝日と重なると、観光地が大混雑したり、店が閉まっていたりするので要注意です。

【2026年の主要連休】

祝日名 2026年の日程
春節(旧正月)
※注意
2月14日〜2月19日
和平紀念日 2月28日
児童節 4月4日
端午節 6月19日
国慶節 10月10日

※日程は行政院人事行政総処の発表に基づきます。

春節(旧正月)の注意点:
この期間は「店がほとんど閉まる」「タクシーやホテルが特別料金になる」「新幹線が予約できない」など、旅行者にはハードルが高い時期です。特別な理由がない限り、前後の日程を選ぶのが無難です。

 

まとめ

台湾は、行く時期によって全く違う表情を見せてくれる奥深い場所です。「マンゴーが食べたい!」「ランタンが見たい!」「とにかく安く行きたい!」という自分の目的に合わせて、あなただけのベストシーズンを選んでください。しっかりと準備をすれば、雨の日も暑い日も、きっと素晴らしい思い出になるはずです。

 

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