日本のスキーリゾートの最高峰、北海道。世界中のスキーヤーやスノーボーダーが憧れる「JAPOW(ジャパウ)」の聖地です。圧倒的な積雪量と極上の雪質を誇る広大な大地には、ニセコやルスツといった世界的なビッグリゾートから、富良野やトマムといった極寒の内陸リゾートまで、個性豊かなスキー場が点在しています。
どこに行っても雪質は間違いなくトップクラスですが、コースの規模、アクセスの良さ、リゾートライフの充実度などはそれぞれ異なります。今回は、滑りごたえ、雪質、設備の充実度などを総合的に判断し、北海道旅行で間違いなしのおすすめのスキー場5選をご紹介します。初めての北海道スキーでも安心の情報満載です。
この記事の目次
北海道のおすすめスキー場
北海道エリアには、圧倒的なスケールとパウダースノーを楽しめるスキー場が揃っています。ここでは、特に評価の高い5つのリゾートを厳選しました。
キロロリゾート

圧倒的な積雪量と、ゴールデンウィークまで滑れるロングシーズンが魅力の「キロロリゾート」。札幌や小樽からのアクセスが良く、日帰り圏内でありながら世界屈指のパウダーを味わえるのが最大の強みです。シーズン中の降雪量が多く、常に新しい雪が供給されるため、パウダー遭遇率が非常に高いです。
このスキー場は、高校生やサークルなどのグループ旅行にも最適です。広大なゲレンデで思い切り滑った後は、周辺の温泉やグルメも楽しめます。初心者向けのスクールやレンタルも充実しているので、初めての方でも安心して利用できます。友人と一緒に滑る楽しさは格別で、冬の思い出作りにぴったりのスポットです。写真映えする絶景ポイントも多く、SNS投稿にもおすすめです。
リゾートホテルが3つあり、高級感あふれる滞在も可能。コース幅が広く、初心者や中級者の練習にも最適な環境です。風の影響を受けにくい地形のため、他のスキー場が強風でリフト運休していても、キロロなら滑れるということもあり、安定感も抜群です。
ポイント1:世界屈指の積雪量!シーズンを通して極上のパウダーに出会える!
ポイント2:札幌・小樽から日帰りOK!アクセスの良さと雪質を両立!
ポイント3:高級リゾートホテル併設で、優雅な滞在型スノーライフも実現!
絶品!ランチ情報
マウンテンセンター内のカフェテリア「ルミエール」では、ボリューム満点のカツカレーやラーメンが人気。ホテル内には本格的な日本料理やイタリアンのレストランもあります。
おすすめお土産情報
キロロリゾートのキャラクター「POWくん」のぬいぐるみやグッズは、子どもたちに大人気。北海道の銘菓やワインなども充実しています。
| 施設名 | キロロリゾート |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~16:00(ナイター営業あり・要確認) |
| 住所 | 北海道余市郡赤井川村常盤128-1 |
| アクセス | JR「小樽」駅より車で約40分 JR「小樽築港」駅より車で約60分 「朝里IC」より車で約30分 |
| 駐車場 | 約1900台(無料) |
| 公式サイト | https://www.kiroro.co.jp/ja/ |
星野リゾート トマム スキー場

タワーホテルがシンボルの滞在型リゾート「星野リゾート トマム」。ここはスキーだけでなく、冬の楽しみをすべて詰め込んだような場ところです。初心者やファミリー向けのコースが充実しており、初めての北海道スキーでも安心して楽しめます。上級者には「上級者限定解放エリア」があり、ヘルメット着用などの条件付きで、ありのままの自然地形を滑ることができます。
また、雪あそびやカート付き初心者コースなどノンスキー客も楽しめるコンテンツも多数。家族全員で過ごせる温泉やカフェを備え、冬の自然と安全な環境を融合させた、トマムならではの「本質的な山遊び」を体感できます。
スキー以外の時間も充実しており、常夏気分の巨大な室内プール「ミナミナビーチ」や絶景の「霧氷(むひょう)テラス」など、魔法にかかったような冬の体験が待っています。カップルや女子旅にも大人気です。
ポイント1:スキーだけじゃない!絶景の「霧氷(むひょう)テラス」など冬のアクティビティが満載!
ポイント2:初心者やファミリーに優しいコース設計!リゾートデビューに最適!
ポイント3:上級者限定開放エリアで、手つかずの自然地形パウダーに挑戦!
絶品!ランチ情報
リゾート内には「ホタルストリート」があり、ラーメンからスープカレー、海鮮丼まで、北海道グルメが集結しています。ゲレンデ直結なので、ブーツのままアクセスできるのも便利です。
おすすめお土産情報
トマム限定の「雲海テラス 雲サブレ」や、星野リゾートオリジナルのグッズがおしゃれで人気。リゾート内のショップは品揃えも豊富で、ショッピングも楽しめます。
| 施設名 | 星野リゾート トマム スキー場 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30(状況により変更)~15:30(ナイター営業あり) |
| 住所 | 北海道勇払郡占冠村中トマム |
| アクセス | JR「トマム」駅より送迎バスで約5~10分 トマムICより車で約5分 |
| 駐車場 | あり(無料) |
| 公式サイト | https://www.snowtomamu.jp/winter/ |
富良野スキー場

かつてアルペンスキーワールドカップが開催されたことでも知られる名門スキー場。十勝岳・大雪山連峰の雄大な景色と、内陸特あの極上パウダースノーが魅力です。コースバリエーションは多彩で、初心者からエキスパートまで満足できるレイアウト。新富良野プリンスホテルに隣接し、リゾートステイも快適です。
最長約4,000mの広大なゲレンデに、絶景を楽しめるコースや白樺林が織り込まれたコースなど、自然を活かした魅力的なルートが続きます。圧雪の快適コースと、上級者向けのコブ・パウダーコースが揃うだけでなく、101人乗りの「富良野ロープウェー」は大型キャビンと高速運行で移動も快適です。
さらに「スキーゲートシステム」により自分だけのカスタムゲレンデを演出可能。家族向けのキッズパークや雪上アクティビティも充実しており、一日中楽しめます。
ポイント1:ワールドカップ開催の実績!極上の雪質と整備されたバーンが自慢!
ポイント2:大雪山連峰を見渡す大パノラマ!北の峰ゾーンからの眺めは圧巻!
ポイント3:富良野市街へのアクセスも良好!アフタースキーのグルメも充実!
絶品!ランチ情報
ゲレンデ内のレストランでは、「富良野オムカレー」などのご当地グルメが味わえます。また、新富良野プリンスホテル内の「ル・ゴロワ フラノ」では、本格的なイタリアンを楽しむこともできます。
おすすめお土産情報
富良野といえば「ラベンダー」。ラベンダーグッズやオイルはもちろん、「ふらの雪どけチーズケーキ」など、濃厚なチーズを使ったスイーツも人気です。
| 施設名 | 富良野スキー場 |
|---|---|
| 営業時間 | 8:30~16:00(または日没まで) ナイター:平日16:00~18:00、土休日・年末年始(12/27~1/4)16:00~19:30 |
| 住所 | 北海道富良野市中御料 |
| アクセス | JR「富良野」駅より車で約12分 道央自動車道「三笠IC」より車で約2時間 |
| 駐車場 | 2,430台(無料) |
| 公式サイト | https://www.princehotels.co.jp/ski/furano/winter/ |
ルスツリゾート

単独のスキー場としては北海道トップクラスの規模を誇る「ルスツリゾート」。West、East、Isolaの3つの山にまたがり、総コース数は37、総滑走距離は42kmという驚異的なスケールです。ニセコの隣に位置し、雪質の良さは折り紙付き。ゴンドラやリフトの輸送能力が高く、効率よく広大なエリアを滑ることができます。
特筆すべきは、ニセコほど混雑していないことが多く、圧雪バーンものびのびと滑れる点です。ツリーランエリアやパークも充実しており、一日では遊び尽くせないほどのボリュームがあります。冬期休業中の遊園地のジェットコースターや観覧車の横を滑り抜けるユニークな景観や、ホテル内のメリーゴーランドなど、リゾート全体のエンターテイメント性も抜群です。
フリーアクションに三次元の魅力を加えたスノーパーク「フリーダムパーク」では、中級・上級者に向けた12m大型キッカーと、リフト・ゴンドラの視線を浴びながらパウダーやカービングを楽しむバンクレーン、1m〜3mサイズのイージーレーンがあります。イージーレーンではキッズから大人の初心者まで安心してトリックを経験でき、3月には業界最大クラスの15mキッカーも登場予定の注目スポットです。
ポイント1:3つの山にまたがる巨大リゾート!1日では遊び尽くせないスケール感!
ポイント2:輸送能力が高いゴンドラ・リフトで、効率よくパウダーを回せる!
ポイント3:遊園地の中を滑るユニークなコース設定や、充実のリゾート施設も魅力!
絶品!ランチ情報
ゲレンデ内のレストランカフェテリア「スチームボート」では、とろとろたまごのオムライスが大人気。また、ホテル内の「オクトーバーフェスト」では、北海道の食材をふんだんに使ったブッフェを楽しめます。
おすすめお土産情報
ルスツリゾートオリジナルのクッキーや、北海道限定の「じゃがポックル」などが定番人気。ホテル内のショップには、おしゃれなウェアやグッズも充実しています。
| 施設名 | ルスツリゾート |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~17:00 【ナイター】16:00~20:00(リフト最終乗車19:45) |
| 住所 | 北海道虻田郡留寿都村字泉川13 |
| アクセス | 新千歳空港からシャトルバスで約2時間 道央自動車道「虻田洞爺湖IC」より車で約40分 道央自動車道「豊浦IC」より約45分 |
| 駐車場 | ウィンターシーズンは無料 |
| 公式サイト | https://rusutsu.com/ |
十勝サホロリゾート

晴天率の高さと、ドライなパウダースノーが自慢の滞在型リゾート。ゴンドラで山頂へ上がれば、十勝平野を見渡す大パノラマが広がります。コース幅が広く、ロングクルージングを楽しめるのが特徴。森の中を滑るような林間コースもあり、自然との一体感を味わえます。
初心者向けにスノーエスカレーターが新設され、子どもや初めての方の練習が快適に。広々したエリアで安全にスキルアップできます。また「十勝薩幌スノースクール」がリニューアルし、プロ指導のもと安心のレッスンを受けられるのもポイント。冬アクティビテとして、粉雪を駆け抜けるスノーシューダウンヒルや、世界に一つのスリルを楽しめるエアーボードツアーなども体験できます。
国際的なバカンスリゾート「クラブメッド」も隣接しており、海外からのゲストも多く、インターナショナルな雰囲気も特徴的なところ。森の中を滑るような林間コースが多く、自然との一体感を感じながらのスキーは格別です。
ポイント1:高い晴天率とドライパウダー!十勝晴れの下で爽快スキー!
ポイント2:十勝平野を一望する大パノラマ!景色を楽しみながらロングクルージング!
ポイント3:ベアマウンテン(冬期休業)など、自然豊かな環境でリフレッシュ!
絶品!ランチ情報
スキーセンター内のレストランでは、十勝産の食材を使ったメニューが豊富。「十勝豚丼」や「牛トロ丼」など、地元ならではの味を堪能できます。
おすすめお土産情報
十勝といえば「スイーツ」。帯広の有名菓子店のお菓子や、十勝ワイン、チーズなどの乳製品がおすすめです。
| 施設名 | 十勝サホロリゾート |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~16:00(冬季は土日祝・年末年始のみ18:00まで・要確認) |
| 住所 | 北海道上川郡新得町狩勝高原 |
| アクセス | JR「新得駅」より車・無料送迎バス(要予約)で約15分 新千歳空港・とかち帯広空港・JR「新得」駅より無料送迎バスあり 「トマムIC」より 「十勝清水IC」より |
| 駐車場 | 100台(無料) |
| 公式サイト | http://www.sahoro.co.jp/ |
例年のシーズンとオープン予想

北海道のスキーシーズンは長く、本州よりも一足早く始まり、遅くまで楽しめます。
オープン時期の目安
例年、11月下旬から12月上旬にかけて多くのスキー場がオープンし、中でも「キロロリゾート」などは比較的早くオープンする傾向にあります。12月中旬にはほぼ全てのコースが滑走可能になり、最高のパウダーシーズンを迎えますよ。
春スキーについて
クローズはゴールデンウィーク(5月上旬)ごろまで営業するスキー場が多いです。特に「キロロリゾート」は積雪量が豊富なため、春になっても十分に滑走可能。春スキーの時期は、晴天率が高く、リフト券もお得になるため、のんびり滑りたい方には狙い目です。
初心者・ビギナーへのアドバイス

北海道の雪はサラサラで柔らかいパウダースノーなので、転んでも痛くないのが最大のメリット。初心者こそ北海道でデビューすべきです。
コース幅の広いスキー場を選ぼう
今回紹介した中では、「ルスツリゾート」や「トマム スキー場」が特にコース幅が広く、緩やかな斜面が多いので初心者でも安心して滑れます。他の人とぶつかる心配が少なく、自分のペースで練習できる環境は上達への近道です。
防寒対策は万全に
北海道の寒さは本州とはレベルが違います。気温がマイナス10℃以下になることも珍しくありません。特にリフトに乗っている時間は体が冷えるので、厚手のインナー、ネックウォーマー、フェイスマスク、手袋の重ね着など、十分な防寒対策が必要です。貼るカイロもお腹や背中に貼っておくと安心です。
お得に楽しむコツ

北海道スキー旅行は費用がかさみがちですが、工夫次第でお得に楽しめます。
パッケージツアーの利用
航空券、宿泊、リフト券、バスがセットになったパッケージツアーを利用するのが一般的かつお得です。早めの予約(早期割引)や、平日出発のプランを選ぶことで、数万円単位で安くなることもあります。レンタル付きプランなら、荷物も少なくて済みますよ。
クーポンやシーズン券
長期滞在やシーズン中に何度も行く場合は、シーズン券の購入も検討しましょう。また、アソビュー!などのWEBサイトで販売されている前売りリフト券や食事券付きパックを利用すれば、現地窓口で購入するよりもお得になります。
アクセス情報

北海道のスキー場へは、新千歳空港を拠点にバスやJRで移動するのが一般的です。
リゾートライナー(スキーバス)が便利
新千歳空港や札幌市内からは、各主要スキー場へ直行する「リゾートライナー」などのスキーバスが運行されています。完全予約制なので、旅行のスケジュールが決まったら航空券と合わせて早めに予約しましょう。大きな荷物もトランクに預けられるので、移動が楽ちんです。
JRでのアクセスと注意点
「トマム スキー場(トマム駅)」や「十勝サホロリゾート(新得駅)」などは、JRでのアクセスも可能です。車窓から北海道の白銀の世界を眺めながらの移動は旅情たっぷり。ただし、冬の北海道は暴風雪の影響でJRが運休や遅延することがあります。帰りのフライトに間に合うよう、時間に余裕を持った行動計画を立てることを強くおすすめします。
宿泊・アフタースキー

北海道スキーの楽しみは、滑った後の夜にもあります。
札幌ステイで食を満喫
「ルスツリゾート」や「キロロリゾート」などは札幌からの日帰りも可能です。札幌・すすきの周辺に宿泊すれば、夜はジンギスカン、味噌ラーメン、新鮮な海鮮などの北海道グルメを思う存分楽しめます。スキーと観光、両方楽しめるのがこのエリアの最大のメリットです。
リゾートホテルで贅沢に
「トマム スキー場」や「富良野スキー場」などに行くなら、ゲレンデ直結のホテルに泊まるのが一番。移動のストレスがなく、疲れたらすぐに部屋で休めるのが魅力です。温泉やスパが併設されているホテルも多いので、優雅なリゾートライフを満喫できます。窓から見える雪景色も、最高の思い出になるでしょう。
まとめ
世界中のスキーヤーが憧れる「JAPOW」の聖地、北海道。ニセコやルスツといった世界水準のビッグリゾートから、トマムのような滞在型リゾートまで、その選択肢は無限大です。どこを選んでも、本州では味わえない圧倒的な雪質とスケール感があなたを待っています。
極上のパウダーに歓声を上げ、美味しい北海道グルメでお腹を満たし、温泉で冷えた体を温める。それは単なるスキー旅行ではなく、一生の思い出に残る冬の冒険です。さあ、世界最高峰の雪質を求めて、北の大地へ飛び立ちましょう。そこには、あなたの想像を超える最高の感動と体験が約束されています。
※掲載情報は変更となる場合があります。お出かけの際は、公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
- 1