兵庫県豊岡市にある「神鍋(かんなべ)高原」は、約100年の歴史を持つ関西スキー発祥の地です。大阪や神戸から車で約2時間半とアクセスが良く、日帰りでも宿泊でも楽しめる人気のエリア。神鍋山という火山を中心に3つのスキー場が集まっており、それぞれ独自の魅力を持っています。そして神鍋といえば忘れてはならないのが「食」。冬の味覚・松葉ガニや但馬牛、そして温泉。滑って、食べて、温まる。関西人にとっての冬の楽園、神鍋高原の魅力をご紹介します。
この記事の目次
神鍋高原のおすすめスキー場
神鍋エリアには、個性豊かなスキー場が点在しています。初心者から上級者まで楽しめる多彩なコースや、神鍋ならではの良質な雪質が魅力。ここでは、アクセスや設備、周辺環境などを比較し、グループ旅行に特におすすめのスポットを厳選してご紹介します。それぞれの特徴をチェックして、自分たちにぴったりのゲレンデを見つけてください。
万場スキー場

神鍋高原の中でも標高差があり、中・急斜面が充実したスキー場。都心からのアクセスも比較的良好で、週末のプチ雪旅にぴったりです。コンパクトながらコース構成がバランスよく、初心者やスキー・スノボ未経験者も含め、家族や友人同士で気軽に出かけやすいのが魅力です。滑走の合間にも休憩しやすいセンターハウスやレンタル設備が整っており、一日ゆったり楽しめる環境が整っています。
100mのスノーエスカレーターが設置されたファミリーゲレンデは、初心者に最適。駐車場からも近く、子連れでも安心です。メインとなるセンターホールゲレンデは中腹辺りにあり、開けた見晴らしが特徴。滑り降りた先には休憩や食事ができる「シードプラス万場高原ロッヂ」が備わっています。
センターホールゲレンデのひとつ上にあるユートピアゲレンデは、平均斜度17度の中・上級者向き。さらにその上には山岳ツアーの雰囲気を味わえる林間コースとコブのある急斜面を活かしたトライアングルA~Cコースがあります。
ポイント1:初心者・家族連れも安心!緩やかで安心なバーン構成
ポイント2:4,000mの林間コースで山岳ツアー体験
ポイント3:中・上級者には3パターンのトライアングルコースがおすすめ
| 営業時間 | 8:30~16:50 |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県豊岡市日高町万場480 |
| アクセス | 山陰本線「江原駅」よりバスで約28分 北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原IC」より約25分 |
| 駐車場 | あり(平日無料、土・日・祝及び年末年始1,500円) |
| 公式サイト | https://www.manba-ski.jp/ |
アップかんなべ

冬はスキー・スノーボードのウィンタースポーツ、夏はキャンプやアウトドア体験など、季節を問わず楽しめるリゾート施設「アップかんなべ」。広々としたゲレンデ、ファミリーやビギナーにやさしい雪遊びエリア、そして夏のキャンプや熱気球・マウンテンバイクなど多彩なアクティビティまで、ひとつの場所で“たっぷり遊べる”のが大きな魅力です。
冬季のゲレンデは、全体の約 80%が初~中級者向け。コース幅が広く、傾斜も穏やかなため、スキーや雪遊びに慣れていない人でも安心して楽しめます。特に「キッズエリア」では、動く歩道「スーパーキッズウェイ」や雪のメリーゴーランドなど、そり遊びや初滑り体験にぴったりな設備も完備。家族連れや雪デビューでも気軽に訪れやすい環境です。心配が少ないため、安心して練習ができます。「みやの森ゲレンデ」は、少し斜度があり、ステップアップを目指す人に最適です。
さらに、ナイター対応で夜も滑走可能。昼間とは違う幻想的な雰囲気や、冷えた雪質でより気持ちよく滑れるのも魅力。また、手ぶら利用OKなレンタル設備も整っており、事前準備なしで気軽に訪問できるのも嬉しいポイントです。
ポイント1:初心者・キッズ連れに安心!ゲレンデの約80%が初〜中級向け
ポイント2:動く歩道「キッズウェイ/スーパーキッズウェイ」で子どもの雪デビューも安心
ポイント3:昼も夜も楽しめる!幻想的な雰囲気の中で滑れるナイター営業
絶品!ランチ情報
駐車場からゲレンデに出たところにある「ウッディハウス(うえ野平ゲレンデ)」では、アップかんなべの名物カレー「神鍋煮込みカレー」が味わえます。
おすすめお土産情報
神鍋高原の高原野菜や、お餅、味噌などの農産加工品が人気です。また、近くの「道の駅 神鍋高原」では、地元の特産品やお土産が豊富に揃っており、入浴施設も併設されているので、帰りに立ち寄るのがおすすめです。
| 営業時間 | 【デイタイム】8:30〜17:00 【ナイター】18:00〜21:30(金土) |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県豊岡市日高町栗栖野59-78 |
| アクセス | 山陰本線「江原」駅よりバスで25~35分 北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原IC」より約15分 |
| 駐車場 | あり(平日無料、土日祝および年末年始1,500円) |
| 公式サイト | https://www.kannabe.co.jp/ |
奥神鍋スキー場

兵庫県・神鍋高原エリアにある「奥神鍋スキー場」は、標高が高く、雪質・積雪量ともに信頼できる本格ゲレンデ。冬のウィンタースポーツ好きにはたまらない、充実したコースと自然のスケール感が魅力です。晴れた日には山頂から日本海まで見渡せることもあり、滑走だけでなく景観も楽しめるのが大きな特長。
中腹から上部は中〜上級者向けの急斜面やコブ斜面が多く、最大斜度35度のチャレンジングなコースや、最長滑走距離3.1 kmのロングランコースまで揃っており、腕に覚えのあるスキーヤー・ボーダーも満足できる充実ぶりです。また、家族連れやビギナー向けには、ソリがそのままリフトに乗れるファミリーコースやキッズゲレンデも完備。幅広い世代が一緒に楽しめるのが嬉しいポイントです。
ポイント1:雪質良好&標高が高く、晴天時には日本海まで見渡せる大パノラマ
ポイント2:最大斜度35度・最長3.1 kmのロングコースなど、中~上級者向け本格ラインナップ
ポイント3:ソリOKのファミリーコース&キッズゲレンデで、子ども連れにも安心
| 営業時間 | 8:30〜16:40 |
|---|---|
| 住所 | 兵庫県豊岡市日高町山田710 |
| アクセス | 山陰本線「江原」駅よりバスで約35分 北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原IC」より車で約15分 |
| 駐車場 | あり(平日無料、土日祝および年末年始1,500円) |
| 公式サイト | https://okukan.com/ |
初心者・練習に最適な環境

神鍋エリアは、どのスキー場もファミリー層や初心者を大切にしています。特に「アップかんなべ」は、関西屈指の練習環境が整っています。
1. 広大な緩斜面で安心デビュー
アップかんなべの中央ゲレンデは、平均斜度が非常に緩く、幅も広いため、初めてスキーやスノーボードをする人に最適です。他のスキーヤーとの衝突のリスクも低く、自分のペースで練習できます。転んでもすぐに立ち上がれる緩やかさは、恐怖心を和らげてくれます。また、ゲレンデの見通しが良いので、はぐれる心配も少なく、グループでの練習にもぴったりです。インストラクターによる初心者レッスンも充実しており、基礎からしっかり学びたい人にもおすすめです。
2. 充実のキッズパーク
「雪のゆうえんち」と呼ばれるキッズパークは、スノーエスカレーターを完備しており、小さなお子様や初心者でも楽に移動できます。そり遊びエリアとスキー練習エリアが分かれているので、安全に遊ぶことができます。雪遊び専用のエリアもあるため、まだスキーができない小さなお子様連れのファミリーも安心して楽しめます。雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりと、家族みんなで雪と触れ合う楽しい時間を過ごせるでしょう。
3. ナイターで集中練習
ナイター営業では照明に照らされた幻想的な雰囲気の中で練習できます。昼間よりも人が少ないことが多く、集中して滑り込みたい人におすすめです。仕事帰りや学校帰りにふらっと立ち寄れる手軽さも魅力で、短時間で効率よく練習したい人にも最適です。冷え込んだ夜の澄んだ空気の中で滑る爽快感は、昼間とはまた違った格別の体験となるでしょう。
神鍋高原へのアクセス情報

北近畿豊岡自動車道の延伸により、神鍋高原へのアクセスは飛躍的に向上しました。大阪・神戸方面からの日帰りスキーも十分に可能です。
1. 車でのアクセス
北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原IC」が最寄りインターチェンジです。ICからスキー場までは約15分〜25分と非常に近く、以前のように長い峠道を運転する必要がありません。雪道運転に不慣れなドライバーでも比較的安心してアクセスできます。ただし、冬期はスタッドレスタイヤの装着をおすすめします。急な積雪に備えて、チェーンも携行しておくとより安心です。道中には道の駅やコンビニもあり、休憩を取りながら快適なドライブを楽しめます。
2. バスツアー・JRでのアクセス
大阪や三ノ宮、京都などの主要駅から、神鍋高原行きの直行バス(カニバス・スキーバス)が運行されています。乗り換えなしで現地まで行けるので、荷物が多いスキー旅行には大変便利です。JRを利用する場合は、JR山陰本線「江原駅」から全但バスで約30分ほどで到着します。バスツアーなら、リフト券や食事がセットになったお得なプランも多く、コストを抑えて楽しみたい学生や若者にも大人気です。
お得に楽しむ!コスパ情報

神鍋エリアをお得に満喫するための情報をチェックしましょう。
平日利用でリフト券がお得
アップかんなべなど神鍋エリアのスキー場では、平日限定の割引プランが充実しています。レディースデーやメンズデー、学割などを利用すれば、リフト券が通常より安く手に入ります。混雑を避けてお得に滑るなら、平日を狙うのが賢い選択です。浮いたお金で、ゲレンデグルメを豪華にしたり、お土産を買ったりと、旅の楽しみをプラスできるのも嬉しいポイントです。
周辺の飲食店を活用
ゲレンデ内のレストランも美味しいですが、少し足を伸ばして周辺の食堂やカフェを利用するのも手です。地元価格でボリューム満点のランチが食べられるお店もあり、食費を抑えつつ地元の味を楽しめます。地元の人に愛される隠れた名店を見つけるのも旅の醍醐味。温かいおもてなしと美味しい料理で、心もお腹も満たされること間違いなしです。
アフタースキー・宿泊情報

神鍋高原の冬の主役はスキーだけではありません。「食」と「温泉」も旅の大きな目的になります。
1. カニと但馬牛を堪能
神鍋高原周辺の民宿やペンションでは、冬の味覚の王様「松葉ガニ」を使ったカニスキや、地元が誇るブランド牛「但馬牛」のすき焼きなどが楽しめます。アットホームな宿で、オーナーこだわりの料理に舌鼓を打つ、そんな贅沢な時間が過ごせます。新鮮な素材の味を最大限に引き出した料理は、スキーの疲れを一気に吹き飛ばしてくれるでしょう。友人や家族と鍋を囲めば、会話も弾み、忘れられない冬の思い出になります。
2. 神鍋温泉ゆとろぎ
「道の駅 神鍋高原」に隣接する「神鍋温泉ゆとろぎ」は、スキー帰りの立ち寄りに最適な日帰り温泉施設です。露天風呂やサウナを完備しており、冷えた体を芯から温めてくれます。水着で入るバーデゾーンもあるので、家族やカップルで一緒に楽しむこともできます。広々とした休憩室もあり、お風呂上がりにゆっくり寛げるのも魅力。地元の特産品を販売するコーナーもあるので、お土産選びにも便利です。
3. グランピングで冬キャンプ
近年注目を集めているのが、雪中グランピング。暖房完備の快適なテントで、雪景色を眺めながら過ごす非日常体験が人気です。冬ならではのアウトドアを楽しみたい方におすすめです。BBQコンロや焚き火台も用意されているので、雪の中で温かい料理を作って食べることもできます。夜には澄んだ空気の中で満天の星空を見上げ、静寂に包まれた特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
関西スキー発祥の地として知られる神鍋高原は、100年の歴史と新しい魅力が共存するスノーリゾートです。初心者やファミリーに優しい「アップかんなべ」、中上級者も唸らせる「奥神鍋」、そして穴場的な「万場」と、個性豊かな3つのスキー場が集結しており、レベルや目的に合わせて選べるのが最大の強みです。
滑った後のお楽しみも充実しており、冬の味覚の王様「カニ」や地元ブランド「但馬牛」などの絶品グルメ、そして疲れた体を癒やす温泉も待っています。大阪・神戸から車で約2時間半というアクセスの良さも魅力。この冬は、滑る・食べる・癒やされるの三拍子が揃った神鍋高原で、思い出に残る最高の休日を過ごしてみませんか。
※掲載情報は変更となる場合があります。お出かけの際は、公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
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