工業都市として知られる四日市ですが、その背景には長い歴史や独自の文化、そして未来へ向けた学びの取り組みがあります。市内には、地域の歩みをわかりやすく伝える博物館から、ものづくり文化を体感できる施設、静かに歴史と向き合える資料館まで、多彩な文化スポットが点在。観光の合間に立ち寄れる立地の良さに加え、展示内容は大人も子どもも楽しめる工夫がされているのが魅力です。四日市の“知る楽しさ”に出会える博物館・文化施設を、今回は人気スポットと穴場を織り交ぜてご紹介します。
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そらんぽ四日市(四日市市立博物館・プラネタリウム・四日市公害と環境未来館)

四日市の歴史・宇宙・環境を一気に学べる複合施設「そらんぽ四日市」。 博物館の常設展「時空街道」では、原始から江戸時代までの町並みや住居が原寸大でダイナミックに再現され、一歩足を踏み入れれば時代を旅するタイムトラベラー気分を味わえます。また、同フロアには四日市出身の文豪を顕彰する「丹羽文雄記念室」も併設。代表作『親鸞』などの自筆原稿や愛用の書斎が復元されており、文学の香り高い静かな空間で、その偉大な足跡に触れることができるのも注目ポイントです。
最新鋭のプラネタリウムでは、世界最多級の1億4,000万個もの星が映し出され、まさに吸い込まれるような美しさ。宇宙の深淵に触れる感動を約束してくれます。また「四日市公害と環境未来館」では、苦難の歴史を乗り越え、環境先進都市へと生まれ変わった街の歩みを深く学ぶことができ、次世代を担う子どもの環境教育の場としても最適です。
| 住所 | 三重県四日市市安島1-3-16 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30~17:00(展示室への入館は16:30まで) ※土曜日は1 階、5階のみ19:30 まで開館 |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合はその翌平日) 年末年始(12月29日 ~ 1月3日) ※その他、設備点検等による臨時休館あり。公式サイト要確認。 |
| 料金 | 常設展(時空街道・丹羽文雄記念室):無料 プラネタリウム料金:一般 550円、高・大学生 390円、小・中学生 210円、幼児 無料 ※企画展(特別展)は別途有料。 |
| みどころ | 「時空街道」での原寸大建物再現や、世界最多級の星を映す最新鋭プラネタリウムに加え、文豪・丹羽文雄の復元書斎も必見です。四日市公害の教訓を伝える環境展示も併設され、歴史・文学・宇宙が交差する広大な知の世界を一堂に体感できます。 |
| アクセス | 近鉄四日市駅・あすなろう四日市駅から徒歩3分。近鉄四日市バス停から徒歩3分。文化会館前バス停から徒歩2分。東名阪自動車道「四日市IC」より約20分。 |
| 駐車場 | なし(JAパーキング利用で、2時間までの無料駐車券発券) |
| 公式サイト | そらんぽ四日市(四日市市立博物館・プラネタリウム・四日市公害と環境未来館)公式サイト |
四郷郷土資料館

市指定有形文化財「旧四郷村役場」を活用したこの資料館は、大正10年、東洋紡績の創業者・10世伊藤伝七の寄付によって建てられた歴史的な名建築です。3階建ての塔屋やアールデコ風の装飾が施された議場など、当時のモダンな意匠が随所に見られ、令和6年のリニューアルを経て当時の輝きを取り戻しました。 館内では、四郷地区の暮らしを伝える資料とともに、四日市の教育や産業発展の歴史を深く学ぶことができます。 毎週土日のみ開館する特別な空間で、時を止めたような静寂に包まれながら、地域の先人たちが紡いできた物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 三重県四日市市西日野町3375 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜16:00 |
| 定休日 | 月曜日〜金曜日、年末年始(12/29〜1/3) |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 四日市市の四郷地区に特化した郷土資料館です。地域の歴史や文化、昔の人々の暮らしぶりに関する貴重な資料が展示されており、地域に根ざした学びを深めることができます。 |
| アクセス | 四日市あすなろう鉄道「西日野駅」下車、徒歩約10分。 東名阪自動車道「四日市IC」または「四日市東IC」から車で約20分。 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり |
| 公式サイト | 四郷郷土資料館公式サイト |
ばんこの里会館

三重県が誇る伝統工芸、萬古焼(ばんこやき)の魅力を「観る・買う・作る」のすべてで体感できる拠点施設です。 展示室では、江戸時代から続く萬古焼の歴史や、職人の高度な技法をじっくりと見学できます。特に見逃せないのが、館内2階にある産直ショップ「うつわ亭」。国内シェアの大半を占める土鍋をはじめ、お茶の味を引き立てる伝統の紫泥(しでい)急須、そして現代の食卓を彩るモダンな器まで、産地ならではの豊富な品揃えと価格で手に入ります。 さらに、本格的な陶芸工房では、自分だけの器を作る「陶芸体験」も人気です。 土のぬくもりと炎の芸術が融合するこの場所で、あなたの日常を豊かに彩る「最高の一客」を探してみませんか?
| 住所 | 三重県四日市市陶栄町4-8 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:00~17:00 |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は営業)、夏季休業、年末年始 |
| 料金 | 無料 ※陶芸体験(要予約)や各種講座、貸室の利用には別途料金必要 |
| みどころ | 四日市の伝統工芸「萬古焼」の歴史を学べるだけでなく、陶芸教室で自分だけの作品作りを体験できるのが大きな魅力です。併設のショップでは、高いシェアを誇る土鍋や急須をはじめ、現代のライフスタイルに合う多彩な器を産地価格でお得に購入できます。 |
| アクセス | 近鉄名古屋線「川原町(萬古焼の郷)」駅より徒歩5分。 東名阪自動車道「四日市IC」より約20分。 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり |
| 公式サイト | ばんこの里会館公式サイト |
四日市市楠歴史民俗資料館

江戸時代末期の面影を今に伝える旧庄屋・岡田邸を活用した、趣あふれる歴史資料館です。 重厚な主屋や蔵、そして洗練された数寄屋風の「立会所」など、建物自体が楠地区の歩みを物語る貴重な文化遺産となっています。館内では、庄屋岡田家に伝わる古文書や生活道具のほか、地域の伝統行事である「鯨船(くじらぶね)」の映像、かつての米作りに欠かせなかった農機具などが所狭しと並び、先人たちの知恵と工夫を間近に感じられるのが特徴。 また、美しい苔が彩る庭園に響く、水琴窟(すいきんくつ)の音色も隠れた名物です。 時が止まったような静寂に包まれた庄屋屋敷で、楠地区の奥深い歴史と情緒に触れるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 三重県四日市市楠町本郷1068 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 定休日 | 月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌平日) 年末年始(12月29日~1月3日) 臨時休館日 |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 四日市市楠地区の歴史と民俗に関する資料を展示している資料館です。地域の特色ある文化や、昔から受け継がれてきた人々の暮らしの様子を学ぶことができます。 |
| アクセス | 近鉄名古屋線「北楠駅」から徒歩約15分。 東名阪自動車道「四日市IC」から車で約30分。 |
| 駐車場 | 無料駐車場あり |
| 公式サイト | 四日市市楠歴史民俗資料館公式サイト |
まとめ
四日市の博物館・文化施設は、街の成り立ちや産業、暮らしの知恵を身近に感じられる場所がそろっています。にぎやかな展示で学べる施設もあれば、落ち着いた空間でじっくり鑑賞できるスポットもあり、過ごし方はさまざま。旅のテーマに「学び」や「体験」をプラスしたいときや、家族で知的なお出かけを楽しみたいときにもぴったりです。次の四日市訪問では、ぜひ文化施設巡りを組み込んで、街の奥行きを感じてみてください。
※掲載情報は変更となる場合があります。お出かけの際は、公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
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