雪国の暮らしや里山文化で知られる十日町は、歩いてみるほどに“知る楽しさ”が広がるエリアです。縄文から続く人の営み、雪とともに生きてきた知恵、自然を舞台にした現代アート、そして圧倒的なスケールを誇る土木施設まで、博物館・文化施設のテーマは実に幅広くそろっています。屋内外を行き来しながら巡れるスポットが多く、季節や天候によって楽しみ方を変えられるのも十日町ならでは。本記事では、定番から少し意外な場所まで、十日町の博物館・文化施設を厳選してご紹介します。
目次
十日町市博物館
十日町市博物館は、十日町市の豊かな自然と歴史、そして文化を深く知ることができる施設です。2020年6月にリニューアルオープンし、特に国宝「火焔型土器」をはじめとする縄文時代の深鉢形土器群が、その力強い造形美で訪れる人々を魅了します。新潟県笹山遺跡から出土した国宝928点の資料に加え、国指定重要民俗文化財である「越後縮」の紡織用具や「十日町の積雪期用具」など、地域に根ざした貴重な文化財を多数収蔵・展示。「雪と織物と信濃川」をテーマに、十日町の歴史と人々の暮らしの変遷を多角的に紹介しており、地域の文化財の収集、保存、調査研究、教育、普及にも力を入れています。十日町の過去から現在へと続く物語を、ぜひ肌で感じてみてください。
| 住所 | 新潟県十日町市西本町1-448-9 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| 定休日 | 月曜日(月曜日が祝・休日の場合は翌平日)、年末年始 |
| 料金 | 高校生以上600円 |
| みどころ | 国宝「火焔型土器」をはじめとする縄文時代の深鉢形土器群(928点)の資料展示 |
| アクセス | JR「十日町駅」から徒歩10分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 十日町市博物館公式サイト |
まつだい「農舞台」

棚田が広がる美しい里山の風景に溶け込むように存在するアート施設、まつだい『農舞台』は、「大地の芸術祭」の主要拠点として知られています。建物の中だけでなく、周辺のフィールド全体にアート作品が点在しており、まるで宝探しをするかのようにアート巡りを楽しめるのが大きな特徴です。世界的アーティストである草間彌生さんの《花咲ける妻有》をはじめ、多様な屋外作品が里山の自然と見事に調和し、訪れる人々に感動を与えています。子どもから大人まで、五感を使いながらアートと自然の融合を体験できる、魅力あふれる場所です。季節ごとに表情を変える里山の景色の中で、心ゆくまでアートの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 新潟県十日町市松代3743-1 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:00〜17:00(入館は 16:30まで) |
| 定休日 | 火曜日・水曜日(祝日を除く) |
| 料金 | まつだい『農舞台』フィールドミュージアム(冬季販売休止中) 大人1,200円、小中学生600円 |
| みどころ | 草間彌生さんの《花咲ける妻有》をはじめ周辺のフィールド全体にアート作品が点在 |
| アクセス | 「まつだい駅」から徒歩3分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | まつだい「農舞台」公式サイト |
清津峡渓谷トンネル
日本三大峡谷の一つに数えられる「清津峡」の雄大な景色を、安全かつアーティスティックに楽しめるのが全長750mの清津峡渓谷トンネルです。マ・ヤンソン/MADアーキテクツによるアート作品「Tunnel of Light」として生まれ変わり、トンネル自体が光と影、そして水の演出で訪れる人々を魅了します。特に終点に位置する「パノラマステーション」は、床一面に張られた水が水鏡となり、雄大な峡谷の景色を映し出す光景は息をのむほどの美しさ。四季折々の清津峡の自然が、アートのフィルターを通して新たな表情を見せてくれます。自然の力強さと現代アートの融合を、ぜひ体感してください。
| 住所 | 新潟県十日町市小出癸2119-2 |
|---|---|
| 営業時間 | 冬期間営業:9:00~16:00(最終入坑15:30まで) |
| 定休日 | 無休 |
| 料金 | オフシーズン料金:高校生以上1,000円、小中学生400円 |
| みどころ | 床一面に張られた水が水鏡となり、雄大な峡谷の景色を映し出す光景 |
| アクセス | JR「石打駅」から車で約20分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 清津峡渓谷トンネル公式サイト |
津南町埋蔵文化財センター"うもれあ"
2025年10月に廃校舎を活用してオープンした津南町埋蔵文化財センター"うもれあ"は、縄文時代から近代に至るまでの津南町の歴史と文化を体験できる新たな拠点です。3万年前からこの地に紡がれてきた人々の営みや、豊かな自然との共生の中で育まれた文化を、見て、触れて、感じることができます。廃校舎の面影を残しつつ、現代的な展示手法を取り入れた施設は、過去と現在が交差するユニークな空間となるでしょう。地域の歴史に興味がある方や、子どもたちの学びの場としても最適です。津南町の新たな魅力を発見できる場所となることでしょう。
| 住所 | 新潟県中魚沼郡津南町中深見甲2348 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 定休日 | 【4/1~11/30】月曜(祝日の場合は翌平日) 【12/1~3/31】土・日・祝日、年末年始 |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 3万年前の縄文時代から近代までの津南町の歴史と文化を体験型の展示で体験できる |
| アクセス | JR「津南駅」から車で約10不運 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 津南町埋蔵文化財センター"うもれあ"公式サイト |
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ
十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロは、日本有数の豪雪地帯に位置する自然史博物館です。全体が錆びた鉄(コールテン鋼)で覆われた「蛇」のようなユニークな建築は、それ自体が大地の芸術祭のアート作品となっており、雪深い里山の風景に強烈な存在感を放っています。館内では、里山の生物多様性や雪国の生活文化を深く紹介しており、高さ30mの塔からは越後三山や棚田の絶景を一望できるのも見逃せないところ。すぐ近くにはブナ林が美しい「美人林」があり、自然観察や体験プログラムを通じて、五感で里山の自然を感じることができます。学芸員と市民が協働で行う調査研究も盛んで、訪れるたびに新しい発見がある生きた博物館です。
| 住所 | 新潟県十日町市松之山松口1712-2 |
|---|---|
| 営業時間 | 【春~秋】9:00~17:00(入館は16:30まで) 【 冬 】9:00~16:00(入館は15:30まで) |
| 定休日 | 【春~秋】火曜日 【 冬 】火・水曜日 |
| 料金 | 一般(高校生以上)600円 |
| みどころ | 錆びた鉄(コールテン鋼)で覆われた「蛇」のようなユニークな建築 |
| アクセス | 「まつだい駅」から車で約12分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロ公式サイト |
奥清津発電所(二居ダム) 2026年は4月1日より開館予定
新潟県南魚沼郡湯沢町に位置する奥清津発電所(二居ダム)は、2つの調整池を持つ日本最大級の揚水式発電所です。この壮大な施設では、発電の仕組みを楽しく学べる「Okkyミュージアム」が併設されています。見て、触れて、体験しながら、どのようにして電気が作られ、私たちの暮らしを支えているのかを深く学べるのが大きな特徴です。巨大なダムの迫力や、エネルギーが生み出される過程を間近で感じることは、子どもたちにとっても貴重な学びの機会となるでしょう。日本の電力供給を支える重要な施設で、科学の面白さに触れてみませんか。
| 住所 | 新潟県南魚沼郡湯沢町大字三国502 |
|---|---|
| 営業時間 | 夏季開館(4月〜11月) 9 : 30〜17 : 00 |
| 定休日 | 月曜日 |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 発電機・主回路接続装置・配電盤室の見学や毎分429回転する巨大な発電電動機の轟音 |
| アクセス | 湯沢ICから車で約20分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 奥清津発電所公式サイト |
まつだい郷土資料館

新潟県十日町市松代にある「まつだい郷土資料館」は、地域の歴史と民俗を今に伝える貴重な施設です。明治時代の庄屋屋敷を移築した欅(ケヤキ)造りの建物は、重厚な茅葺き屋根が特徴で、一歩足を踏み入れると囲炉裏(いろり)の煙の匂いが漂う懐かしい空間が広がっています。館内には、豪雪地帯での暮らしを支えた農具や生活用品、伝統行事の資料などを展示。厳しい自然と共に生きた先人たちの知恵と工夫を肌で感じることができます。ほくほく線「まつだい駅」からも近く、歴史探訪の拠点としても最適です。古民家の温もりに包まれながら、松代の奥深い文化に触れる静かな時間を過ごしてください。
| 住所 | 新潟県十日町市松代3718 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| 定休日 | 火曜日・水曜日(祝日を除く)、年末年始 |
| 料金 | 高校生以上400円、小中学生200円 |
| みどころ | 明治時代の庄屋屋敷を移築した欅(ケヤキ)造りの建物 |
| アクセス | 関越自動車道「六日町IC」、北陸自動車道「上越IC」から車で約60分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | まつだい郷土資料館公式サイト |
鈴木牧之記念館
鈴木牧之記念館は、越後魚沼が生んだ文人、鈴木牧之の功績と作品を称え、紹介する施設です。彼の代表作である『北越雪譜』に描かれた雪国の文化や暮らし、そして厳しい自然の中で育まれた人々の知恵に触れることができます。記念館では、牧之の生涯や著作に関する資料が展示されており、雪国文化への理解を深める貴重な機会を提供。雪国の厳しい冬を乗り越えるための工夫や、そこに息づく豊かな精神性を感じ取ることができるでしょう。文学と歴史、そして地域の文化が交差するこの場所で、鈴木牧之の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
| 住所 | 新潟県南魚沼市塩沢1112-2 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| 定休日 | 火曜日(火曜日が祝日の場合は開館し、翌日が休館)、年末年始 |
| 料金 | 一般500円、小中高生250円 |
| みどころ | 『北越雪譜』の初版本をはじめ、山東京伝、十返舎一九、滝沢馬琴など江戸の文人と交流したことを物語る資料 |
| アクセス | JR「塩沢駅」から徒歩10分 |
| 駐車場 | 駐車場については公式サイトをご確認ください |
| 公式サイト | 公式サイト |
まとめ
十日町の博物館・文化施設は、展示を見るだけで終わらない体験型の魅力が詰まっています。自然の中で学ぶ科学施設、地域の記憶を伝える資料館、景観そのものが見どころとなるスポットなど、それぞれが異なる角度から十日町の魅力を伝えてくれます。観光の途中に立ち寄るもよし、目的地としてじっくり巡るもよし。十日町の風景や暮らしの背景に触れながら、自分のペースで楽しめる“知的な寄り道”を旅に加えてみてください。
※掲載情報は変更となる場合があります。お出かけの際は、公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
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