城下町としての面影と、津軽ならではの文化が色濃く残る弘前には、街の個性をじっくり味わえる博物館・文化施設がそろっています。ねぷたに代表される祭り文化や、藩政時代の歴史、文学や工芸にまつわる展示など、テーマは幅広く、歩くたびに違った表情に出会えるのが魅力です。本記事では、観光の定番に加えて、少し視点を変えて楽しめる弘前周辺の博物館・文化施設を厳選してご紹介します。
目次
青森銀行記念館
「青森銀行記念館」は、明治12年(1879年)に建てられた旧第五十九銀行本店本館を保存・公開している記念館です。ルネサンス調の洋風建築が印象的で、国の重要文化財にも指定されています。館内はクラシカルな内装で統一されており、天井には金唐革紙を使用。昔の紙幣や貨幣も見学でき、当時の銀行としての面影を感じられます。
| 住所 | 青森県弘前市元長町26 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30~16:30 |
| 定休日 | 火曜日、年末年始 |
| 料金 | 高校生以上 200円、小・中学生 100円 |
| みどころ | 国の重要文化財に指定されている明治期のルネサンス風洋館。当時の銀行の重厚な雰囲気と優雅な外観 |
| アクセス | JR「弘前」駅よりタクシーで約10分 |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | 青森銀行記念館公式サイト |
旧東奥義塾外人教師館
「旧東奥義塾外人教師館」は、明治33年に旧東奥義塾学校が招いた外国人英語教師の宿舎として建てられた歴史ある建物です。2階では、当時の外国人教師の住居の様子が展示されており、異文化が融合した生活空間を垣間見ることができます。1階の喫茶室では、歴史的な雰囲気の中でランチを楽しむことも可能です。弘前公園やカトリック教会から近い場所に位置しているので、ぜひ合わせて訪れてみてください。
| 住所 | 青森県弘前市下白銀町2-1 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~18:00(喫茶室は9:30~18:00) |
| 定休日 | 年末年始 |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 明治33年築の外国人英語教師宿舎。異文化が融合した生活空間が見どころ |
| アクセス | JR「弘前」駅より、土手町循環バスで約15分(市役所前下車すぐ) |
| 駐車場 | あり(市立観光館地下駐車場) |
| 公式サイト | 旧東奥義塾外人教師館公式サイト |
津軽藩ねぷた村

弘前ねぷたの伝統と文化を、1年を通じて体感できる「津軽藩ねぷた村」。内部では実物大の大型ねぷたを展示しており、高さ10mの大型ねぷたと内部の骨組みを見学できます。「金魚ねぷた絵付け」や「津軽凧絵付け」といった体験コーナーも多く、子どもから大人まで楽しめるのが魅力です。アンテナショップやリンゴの直売所も併設されているので、ゆっくり買い物をして帰るのも良いでしょう。
| 住所 | 青森県弘前市亀甲町61 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~17:00(見学・体験エリア) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 料金 | 一般 600円、中・高生 400円、小学生 300円、幼児(3歳以上) 100円 |
| みどころ | 実物大の大型ねぷたの展示。高さ10mの大型ねぷたと内部の骨組み |
| アクセス | 東北自動車道大鰐ICより車で約25分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 津軽藩ねぷた村公式サイト |
山車展示館
藩政時代からの弘前八幡宮祭礼の山車を保存・展示する「山車展示館」。弘前公園近くの追手門広場に位置し、弘前市立観光館に併設されています。館内は入館無料で、7つの山車を間近で見学可能。直径4mの「津軽強情張大太鼓」も展示されており、その迫力に圧倒されます。観光館の1階にはお土産コーナーもあるので、忘れずにチェックしてみてください。
| 住所 | 青森県弘前市下白銀町2-1 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~18:00 |
| 定休日 | 年末年始 |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 弘前ねぷたのルーツを知る貴重な展示館で、津軽藩政時代からの山車を見学可能 |
| アクセス | JR「弘前」駅より徒歩約30分、東北縦貫自動車道「大鰐弘前IC」より車で約30分 |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | 山車展示館公式サイト |
弘前市立博物館
弘前城跡三の丸の一角に位置する「弘前市立博物館」。近代建築の巨匠ル・コルビュジェの弟子である前川國男氏が設計した荘重な佇まいが目を惹きます。館内では、弘前藩政の歴史資料や津軽地方の文化遺産、美術工芸資料を見学でき、弘前の歴史と文化を学べるのが魅力です。毎月「8」のつく日には学芸員によるミニ解説が行われているので、タイミングを合わせて訪れるのも良いでしょう。
| 住所 | 青森県弘前市下白銀町1-6(弘前公園内) |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30〜16:30(入館は16:00まで) |
| 定休日 | 第3月曜日(祝日の時はその翌日、特別企画展開催中は無休) 年末年始 展示替え期間中 |
| 料金 | 一般 300円、高校生・大学生 150円、小学生・中学生 100円 |
| みどころ | 近代建築の巨匠・前川國男氏設計の荘重な建物 |
| アクセス | JR「弘前」駅より徒歩約25分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 弘前市立博物館公式サイト |
弘前市立郷土文学館
「弘前市立郷土文学館」は、弘前ゆかりの作家たちを紹介している文学館です。太宰治や石坂洋次郎をはじめ、学都・弘前が育んだ作家たちの生い立ちや業績を深く知ることができます。方言詩コーナーでは、朗読と映像を通じて高木恭造や一戸謙三などの作品を見学でき、弘前の文化を肌で感じられるでしょう。
| 住所 | 弘前市下白銀町2-1(追手門広場内) |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~17:00(最終入場16:30まで) |
| 定休日 | 年末年始 ※令和8年3月22日~3月31日は展示替え休館 |
| 料金 | 一般 100円、小中学生 50円 |
| みどころ | 太宰治や石坂洋次郎など、弘前ゆかりの作家の生い立ちや業績を紹介 |
| アクセス | JR「弘前」駅より土手町循環バスで「市役所前」下車すぐ |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 弘前市立郷土文学館公式サイト |
高岡の森弘前藩歴史館
「高岡の森弘前藩歴史館」は、弘前市の成り立ちに深く関わる、弘前藩津軽氏の旧蔵品を展示している歴史館です。館内には、藩祖為信が太閤秀吉から拝領したと伝わる太刀銘「友成作(ともなりさく)」、中興の英主と称えられる4代藩主信政の遺品など、数々の貴重な宝物が収蔵されています。明治時代に高照神社に納められや武具刀剣類や、拝殿に掲げられた大絵馬も見学でき、歴史好きにはたまらないスポットです。
| 住所 | 青森県弘前市高岡字獅子沢128-112 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30~16:30 |
| 定休日 | 毎月第3月曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始 展示替え期間中 |
| 料金 | 一般 300円、高校・大学生 150円、小・中学生 100円 |
| みどころ | 弘前藩津軽氏の旧蔵品。藩祖為信が太閤秀吉から拝領したと伝わる太刀銘「友成作」が見どころ |
| アクセス | 東北自動車道「大鰐弘前IC」より車で約40分 |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | 高岡の森弘前藩歴史館公式サイト |
秋田雨雀記念館
「秋田雨雀記念館」は、詩人・劇作家・社会運動家として活躍した秋田雨雀の記念館です。館内では、雨雀の遺品や遺墨が保存展示されており、彼の闘いの一生とその功績を深く知ることができます。また、雨雀と同郷の文人である鳴海要吉や丹羽洋岳などの遺品や遺墨も展示されており、郷土の文学者たちの功績にも触れられるのが魅力です。
| 住所 | 青森県黒石市中町5(津軽こみせ駅2階) |
|---|---|
| 営業時間 | 8:30~17:15 |
| 定休日 | 毎週火曜日 元日 ※津軽こみせ駅と同様 |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 詩人・劇作家・社会運動家として活躍した秋田雨雀の遺品や遺墨を保存展示 |
| アクセス | 弘南鉄道「黒石」駅から徒歩約10分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 秋田雨雀記念館公式サイト |
鳴海要記念陶房館
東北で最も優れた陶芸家の一人である「鳴海要」の作品を展示する陶房館です。館内では、りんご釉・色絵・金襴手・掻き落し・粉引など、鳴海要の多彩な技法と郷土の素材を取り込んだ作品を見ることができます。彼の作品は、津軽の自然や文化からインスピレーションを得ており、一目見ればその独創性と美しさに引き込まれるでしょう。
| 住所 | 弘前市大字賀田字大浦1-2 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~16:00 |
| 定休日 | 火曜日(火曜祝日の場合は翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
| 料金 | 一般・大学生 300円、小学・中学・高校生 250円 |
| みどころ | 陶芸家・鳴海要氏の作品展示。りんご釉・色絵・金襴手・掻き落しなど、多彩な技法と郷土の素材を取り込んだ作品 |
| アクセス | 大鰐弘前ICより車で約35分 |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | 鳴海要記念陶房館公式サイト |
常盤ふるさと資料館あすか

「常盤ふるさと資料館あすか」は、旧常盤村にゆかりのある文化人たちの作品を展示する資料館です。版画家・高木志朗や円平仁の作品が見どころで、地域の文化や芸術に触れることができます。定期的に企画展も開催されているので、興味に合わせて訪れるのも良いでしょう。
| 住所 | 藤崎町大字水木字村元15-1 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~16:30 |
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日又は振替休日にあたる場合は、翌平日が休館) 年末年始(12月29日~1月3日) |
| 料金 | 無料 |
| みどころ | 高木志朗や円平仁の版画作品を中心に、地域の文化人の作品を展示 |
| アクセス | JR「北常盤駅」西口より徒歩約10分、JR「弘前」駅より車で約30分 |
| 駐車場 | - |
| 公式サイト | 常盤ふるさと資料館あすか公式サイト |
田舎館村埋蔵文化財センター

「田舎館村埋蔵文化財センター」では、東北地方で初めて発見された弥生時代中期の水田跡・垂柳遺跡を保存展示しています。広さ140平方メートルの水田跡は実際に歩くことができ、当時の稲作の様子を体感できるのが魅力。垂柳遺跡から出土した土器や石器も展示されており、日本の稲作の歴史を学べます。
| 住所 | 青森県南津軽郡田舎館村大字高樋字大曲63 |
|---|---|
| 営業時間 | 10:00~17:00(最終入館は16:30まで) |
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
| 料金 | 一般 300円、中・高生 200円、小学生 100円 |
| みどころ | 弥生時代中期の水田跡や出土品を展示 |
| アクセス | 東北自動車道黒石ICより車で約5分、弘南鉄道「田舎館」駅より徒歩約10分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 田舎館村埋蔵文化財センター・博物館公式サイト |
小説「津軽」の像記念館

小説「津軽」の像記念館では、太宰治の名作「津軽」のクライマックスを具現化した像が展示されています。館内では、越野タケと太宰治の年譜をはじめ、写真や思い出の品をパネルで紹介しており、小説「津軽」の誕生から足跡を辿れるのがうれしいポイントです。映像音声コーナーでは、太宰の合成音声や長女・園子さんの映像を自由に選択でき、太宰治の世界にどっぷりと浸ることができます。
| 住所 | 青森県北津軽郡中泊町大字小泊字砂山1080-1 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00~16:30(4月~10月) 9:00~16:00(11月~3月) |
| 定休日 | 毎週月曜・火曜 ※4月~9月は無休 |
| 料金 | 一般 200円、高校・大学生 100円、小・中学生 50円 |
| みどころ | 太宰治の作品をテーマにした像やパネル展示 |
| アクセス | 津軽鉄道「津軽中里」駅より車で約40分 |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 小説「津軽」の像記念館公式サイト |
まとめ
博物館・文化施設を巡ることで、弘前という街が育んできた歴史や感性が、より立体的に見えてきます。季節の風景や街歩きと組み合わせれば、旅の印象もぐっと深まるはず。時間に余裕をもたせて、気になるテーマから立ち寄りながら、弘前ならではの文化に触れるひとときを楽しんでみてください。
※掲載情報は変更となる場合があります。お出かけの際は、公式サイトなどで最新情報をご確認ください。
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