まるまる さま

まるまるさまの口コミ

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チケットを既に購入している側よりも当日券を買いに並んだ方々のほうが先に入場出来る謎システム。こちらは会期当初からこの方針なのでしょうか。心が狭いと思われても仕方ありませんが、あの方たちが多少の割増料金でもとられていなければ到底納得できません。

まあそれは置いておいて、肝心の展示です。
特別展!と銘打つほどの内容でしょうか。会期終了一週間前の日曜日ですから、混むのはしょうがないとして、(四足動物から菌までを含めて)生体の展示はほとんどなく、パネルと剥製とレプリカと枯れた葉等をひたすら眺める形です。体験できるものも未熟な果物と熟れたそれを比べるものがひとつだけ。お手軽にサラッと毒について知れる。そんな展示です。常設展といわれてもなんの違和感もないような、特別感のない特別展です。
音声ガイドを借りましたが、それがなければ何がなんだかわからないような混雑具合でした。平日のガラガラな状態であればそれも不要かとは思います。

毒について学べるという変わったテーマでしたし、とても宣伝もされていてTwitterでも話題になっていました。それ故に期待しすぎたのが問題だったのかもしれません。
大人1800円。プラス音声ガイド600円。計2400円。面白いことに、これと同じ値段でグッズ売り場で図録が買えます。会場に再入場は不可、とのことでしたがグッズ売り場までは恐らくチケット無しで入れそうな感じです。購入してはいませんが、サンプルを拝見したところ図録だけで事足りるのではないかなという感想をもちました。装丁も製本も美しく、ミステリアスな雰囲気もあって素敵な本です。

行かないほうが良かった!とは言いません。学びは確かにありました。けれどわたしの価値観から言えば、非常に高い勉強代になったなあという気持ちです。このときしか見られない、というのが特別展の醍醐味だと思っていたので。

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