ここには既に、少なく見積もっても、初めて訪ねに行った二十年以上前から通算して、三十回以上訪ねに行っています。そして、訪ねに行くたびに、ゆったりのんびりとした気持ちを催しています。勿論、今日も同様でした。施設の手前の長い急坂が、徒歩で訪ねに来た人の不興を買っているためか（現に今日も、帰り、急坂を下る途中、奇しくも、苦しそうに坂道を上がるヨーロッパ人と思しき男女と擦れ違いました)、これだけいい温泉施設でありながら、利用者の数が少なすぎるように感じられてなりませんが、箱根湯本界隈の日帰り入浴施設の中では、最も魅力的な施設の一つであることは疑いありません。これだけの温泉施設が、少なくとも平日の日中に訪ねに行った際にこれだけ空いているというのは、利用客の立場からすれば有難いことには違いありませんが、一方で､『これだけの施設であれば、もう少し多くの利用客で賑わっていて然るべきはずなのだがな｡』との残念な思いを禁じ得ずにいます。乗用車で箱根を訪ねに来ている方々には、もっと積極的にここを訪ねてほしいですね。それで後悔するということは、決してないはずです。