写実絵画専門の美術館であるホキ美術館からの巡回展。比較的リアルなタッチの絵画といったものから、よく見れば絵だと分かるもの、さらには間近で凝視しても筆で描いたとは思えないものまで様々。絵画のジャンルとしても、人物画、風景画、静物画とバランスよく揃っている。
写実絵画は、わざわざ人の手で描く必要があるのか、写真と何が違うのか、といった批判あるいは冷笑にさらされることがある。写実絵画における画家の創作性とは何なのか、写真家の創作性と異なる部分があるのか、考え方は色々あるだろうが、自分の目で見た上で考える契機になる。
個人的にはなかなか面白かった。美術館の建物も綺麗で、すぐ近くの植物園（両方行けば割引あり）や考古学資料館（無料）にハシゴするのも楽しい。交通の便が悪い（車がないとかなり行きにくい。）こと、館内にカフェはあるが、周囲を含めても食事のできる場所がほとんどないのが欠点か。