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長谷川等伯の国宝『松林図屏風』をどうしても観たくて、正月明けの’25年1月2日、東京国立博物館へ足を運びました。事前に電子チケットを購入していたおかげで入館はスムーズ。10時過ぎに入場しましたが、適度な人出でゆっくり鑑賞することができました。 念願の『松林図屏風』は、噂に違わぬ圧巻の作品でした。霧の中の松林を描いたその風景からは、静けさと厳かな空気があふれ、時間を忘れるほど見入ってしまいました。筆致の繊細さや、墨の濃淡が生み出す奥行きが素晴らしく、長谷川等伯の技と精神性に感嘆しました。 また、この日は正月の特別イベントも開催されており、特に太鼓の演奏が印象的でした。5、6台の太鼓が奏でる大音響には圧倒され、身体に響くような迫力を感じました。頭を務める男性の堂々とした演奏に続き、女性の打ち手たちが日頃の稽古を十分に発揮した見事な演奏を披露してくれました。その息の合った力強い音色に、観客一同が魅了されました。 お正月から国立博物館で日本の伝統美に触れられたのは、とても贅沢な体験でした。新年の始まりにふさわしい一日を過ごすことができ、大満足です。