まず丹下健三の建築が素晴らしかった。
外観の所見としては墓石を連想させた。
コンクリートうちつけの表面には杉板の木目の模様でどことなくぬくもりを感じさせたテクスチャーだ。
資料館の中に入って納得した。ここは被爆者の心が埋葬されている墓所なのだ。。展示物と写真により惨たらしい原爆の惨事と被爆者の惨状が生々しく語られる常設展。被爆者たちの残した絵、言葉は生々しく目を背けたくなるような表現だが、それは受け止めなくてはいけない、忘れてはいけないメッセージだ。子供の被爆者の残した言葉に思わず涙する。。二度と同じ思いをさせてはいけない。歴史は、繰り返してはいけない。
場内のお客さん8割くらい外国からの観光客だった。
被爆者のメッセージは彼らを通じて世界の隅々にまで届いてくれるような気がした。