まず、展示されている大鎧の美しさは、期待を裏切らないものでした。細部にわたる金具の装飾がため息が出るほど美しく、日本の工芸技術の粋を肌で感じることができました。ガラス越しではありますが、その威厳と華やかさに圧倒され、しばし見惚れてしまいました。
しかし、正直なところ、入場料を考えると、少し物足りなさを感じてしまいました。展示されている甲冑は素晴らしいものばかりでしたが、展示品全体の数が想像していたよりも少なく、あっという間に見終わってしまったのが残念です。事前に期待が大きかっただけに、「これだけ？」と思ってしまったのが正直な感想です。
もちろん、一つ一つの甲冑の価値は計り知れないものですが、もう少しボリューム感のある展示内容であれば、より満足感の高い体験になったのではないかと思います。展示そのものは素晴らしかっただけに、その点が惜しく感じられました。