話の一部分の生原稿が多数テーマ別に並び、最初のうちは「そうそうこの話を覚えてる！」と非常に懐かしく楽しかったです。しかし、数が多すぎるのか同じ見せ方が延々と続いていると「ああ、あったね・・・」と惰性を感じるようになりました。近年、多数の漫画作品が〇〇周年と銘打って展示会を行っていますが、キャラクターの衣装や持ち物を立体化して展示したり、経歴を年表にしたりして見せ方にも工夫が凝らしてありました。そういう楽しませるための工夫が一切無い。手塚作品の中でも「娯楽」とは違う作品なので硬派な見せ方で良いと言えばそうですが、やや期待外れではありました。
さらに言えば、グッズの種類が少ない。原作柄のグッズが欲しいのであって、キデ〇ランドでも買えるような微妙なコラボグッズは求めていなかった。
展示会限定商品ではなくても、公式が通信販売で発売しているグッズを、実際に手に取って変えますよ！と会場で取り扱ってくれた方がどれほど良かったか。
実際、原作柄の紅茶缶やバッグチャーム等は、肝心の主人公柄は完売していました。欲しかったのに残念です。全体的に、手塚先生人気に頼った展示会だと思いました。