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藤本壮介の建築展は、森美術館の空間を森のように変容させ、観る者を魅了した。北海道の原風景から着想した初期作品は、原始的な枝葉の連なりを思わせ、繊細な模型が息づく。万博の「大屋根リング」模型は、開かれた円環として未来の共生を予感させる。最後の「共鳴都市2025」は、球体が絡み合う立体で、多様な人々が循環する都市像を描き、希望に満ちる。原初の自然と未来の人工が溶け合う藤本の視野に、建築の可能性を再定義された。

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