原作をリアルタイムで読んでいたものとして懐かしも感じながら訪れさせてもらいましたが、観た後の感想としては事前の情報収集が不足であったと痛感させられるものでした。
会場の撮影不可エリアに入ってすぐに原作の一話分を読ませてもらい、関係者のビデオ証言を聞かせて頂き、ブラックジャック誕生の背景を恥ずかしながら初めて知れた事で十分訪れた意味があると思っていました。　続く作品の展示エリアに入った時も最初はすごいな程度に思いながら、作品のテーマごとに分類された原本と各話のエッセンスを読み進めていくうちに気がつくと２時間が経過し、周りを見回すと自分が今この展示の（時間的にも空間的にも）どの位置にいるのかわからなくなっていました。
読むのをやめて少し周りを確認したのちに再開しましたが、時間的にも体力的(精神的)にも全話を読むのは無理だと悟り、心に止まった話に目を通しながら心残りですが３時間余りで会場を後にする事になりました。
個人的にはブラックジャックの生い立ちなどについてはほとんど記憶がないのと、どの話も新鮮な目で見ることができた（全話読んでないですしほぼ忘れてますので）のは収穫でしたが、手塚治虫の考える命の大切さについてもう少し掘り下げながら原本を見る余裕があれば良かったかと、そのためには事前にこの展示会の圧倒的な情報量とブラックジャックについて予習と復習ができていれば良かったと思った次第です。
欲を言えば当日中に限り再入場できれば再訪して一日じっくり見たい気もしますがいずれまた機会があれば訪れたいと思います。