ゆえ さま

ゆえさまの口コミ

3 / 5良い

普段印象派の企画展には足を運ばないが、なかなか取り上げられることのない画家ということで、後学のために印象派が生まれた頃の雰囲気を感じようと参加した。
印象派展はとにかく混むイメージだったが、会期序盤の平日午後のせいか、混雑なくゆっくり鑑賞できてよかった。(むしろ心配になるくらいだった)知名度的にマークが薄いのかも?せっかくなら某印象派展とコラボなどすれば盛り上がったのでは...と素人ながら思ってしまったが、50周年記念企画として成功を祈りたい。
作品の方は、海景画と呼ばれてはいるが「空の王者」の異名の通り、海より空の方に力が入っているように感じるものが多かった。また「ブルジョワの風俗画」ではなく純粋に船や海辺で生活する人々を描いた海景画が多く展示されていたと思う。
しかし、画家の興味は一貫して「対象物そのもの」ではなく、慣れ親しんだ日常風景の一瞬を切り取ることに向いていたと思われる。自然だけでなく建物や人物も積極的に描いていたというのは意外だったが、それも何であれ日常風景の一部として捉えていたからだろうと思った。重視していたという素描も、よくある人物の習作というより風景全体を大まかに収めたものが多かった。
全体として、想像以上に「印象派」だったなという感想をもった。モネとの交流に関する解説も端々にあり、印象派好きの方にはおすすめできる。

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