シンシナティ美術館展 ~アメリカに渡ったヨーロッパの至宝~(上野の森美術館)の口コミ

5 / 5素晴らしい!
本展覧会でもしも「1枚絵を持って帰っていい」と言われたときに選ぶ絵は、

・シュフネッケル 「樹下の道」

これにしますね。そしてゴッホの絵を初めて勝った人、などや多くの友人関係、エピソードと作品としての絵を初めて頭で覚えた一枚。

両側に木が並んで、視線をX字に誘導しても、その消失点は絵の下四分の一ぐらいに設定。
下にある道はうねりを伴ってこれまた周りから消失点に向かってうねるように描かれている。
背景の空は燃え上がるかのように天に視線を誘導する。
そして消失点には私には老夫婦、農夫がこれからなんか長期に出かけそう。それを見送る農婦、という感じに見えました。
これが写真でいうところのハイキーで描かれ、絵の明るさが、老夫婦の分かれかもしれない悲しさが、これから明るい未来を想像できるようで、悲しそうなのに悲壮さがない・

という点に心ひきつけられました。いわゆる筆触分割等々、技術的なこともあるのでしょうけれど、私にはそれらを抜きにストーリーを感じた絵でした。

と、一通り回るのに約2時間。見どころの多い、宣伝だけでは分からないくらい、メインになるものが多い、まさに「幕の内弁当のような」展覧会、シンシナティ美術館展でした。

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