開創700年記念 特別展「大徳寺 本朝無双之禅苑」(東京国立博物館 平成館)の口コミ

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世界に三つしかない「曜変天目」は、中国で作られたにも関わらず、全て日本にある。
丸の内の静嘉堂美術館所蔵の「稲葉天目」(徳川家光—>春日局—>稲葉家—>三菱財閥)、
大阪の藤田美術館所蔵の曜変天目茶碗(徳川家康—>水戸徳川家—>藤田財閥)、
そして、今回、上京してきた大徳寺龍光院所蔵の曜変天目茶碗(津田宗久—>大徳寺)で、全て国宝。
メイド•イン•チャイナだが、日本の国宝。
中国では見向きもされず、日本では最上級の評価を受けた証だろう。

稲葉天目は丸の内で時々展示されるので、何度か見た。
藤田美術館所蔵の曜変天目は、サントリー美術館に来た時に見た。
共に、漆黒の闇に宇宙が広がるようで、小さい茶碗の中に吸い込まれた。
いくら見ても見飽きなかった。

さて、大徳寺の曜変天目。
他の二つに比べると輝きが劣る。
スポットライトの光の加減もあるかもしれないが、前二者のような妖しい輝きは感じられなかった。
「歩いて見てください」との規定があったが、歩いて鑑賞などできるものではない。
更に、静嘉堂やサントリーホールの展示に比べて、近くで見ることができなかったのが、残念だった。

この曜変天目には落ち着いた佇まいはあるものの、曜変天目は本来人を狂に落とし入れるような、妖しい輝きが魅力だと勝手に思っていたので、本曜変天目は、あまりに「禅的」で、妖しさと狂に欠けていて、がっかりだった。
だからこそ、戦国大名に召し上げられることなく、大徳寺で所蔵出来たのだろう。

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