数年前に、同じ東京国立博物館(東博)で行われた「鳥獣戯画」展を見ています。当時は新型コロナ禍以前であったとはいえ、入場に長蛇の列、入場してからも延々と行列で、人気の高い甲巻の展示は見るのを諦めて、他の展示をじっくり見た記憶が鮮明です。
今回、コロナ禍での展示ということで(ほぼ)日時指定の前売り券のみ、甲巻の展示を動く歩道で、という工夫を凝らされた開催で、正直 本当に良かったと思います。あの時 諦めた甲巻をこんなにじっくり拝見することができるとは、感動です。
日時指定のチケットとは言え平日でも入場に20分ほどかかりましたが、後は大変スムーズでした。
それでも、動く歩道以外の乙丙丁巻の展示では、相変わらず前列を陣取ってなかなか動かずにお連れさんとおしゃべりしながら見ているグループもあり、マスクはしていましたがコロナ禍での緊張感が足りない人もおりました。係の方が早目に注意して下さって、とても助かりました。
コロナ禍以後では展示の仕方も大きく変わっていくかも知れませんが、良い前例となる素晴らしい展示となったと思います。音声ガイドもとても楽しかったです。本当にありがとうございました。