イサム・ノグチの彫刻が東京で見られるというので訪問しました。作品はもちろん素晴らしかったのですが、入場制限をしている割にコロナ前の展覧会と同じくらいの混雑具合ですし、最初のフロアは特に記念撮影をする人が多すぎて作品を楽しむ気分になれませんでした。

会話を控えるようにと言っても、大人数がそれぞれヒソヒソ話すと全体としてかなり大きな雑音になり、係員も全く注意しないので配置する意味がないですね。あとシャッター音も耳障りです。あまりにうるさ過ぎたので音声ガイドを借りました（今回は作品に特にキャプチャーついていないので、音声ガイドはとても良かったです。日野さんの声も素敵でしたし）

最近は写真撮影可の展覧会が増え、それ自体は構いませんが、セルフポートレートを取りたがる人が鑑賞者の邪魔になります。彼らは他人が入らないように撮りたいのだとは思いますが、展覧会を楽しみに来た来場者が撮影する人に配慮しなければならないとしたら本末転倒です。
撮影可能ゾーンを設けて導線を分けたり、いっそ海外の美術館のようにカメラ持込料を別途徴収してはいかがでしょうか？

東京都美術館は展示スペースが狭いので以前から混雑は気になっていましたが、極論チケット代を上げてでも厳密に入場制限してほしいです。コロナも気になりますし、今回のような展示方法だと他人にぶつかって作品を毀損してしまう危険性もあります。アートをもっと身近なものにしたいという作家の思想もあるとは思いますが、見るものにストレスを与えたいとも思っていないはずなので。