世界最大級のバラ園!花フェスタ記念公園を徹底レポート

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13のテーマでバラが咲き誇る「バラのテーマガーデン」

西ゲートから入ってすぐに広がる「バラのテーマガーデン」は、13のテーマに分かれてバラが植栽されています。さっそくチェックしてみましょう!

見渡す限りのバラの花が出迎えてくれる「ウェルカムガーデン」

西ゲートを入ると目に飛び込んでくる、約6,300㎡の広大なバラの花壇「ウェルカムガーデン」。緩やかな傾斜に作られた花壇は世界有数の規模を誇り、さまざまなバラが一度に見られるとあって、フォトスポットとしても人気があります。

ここに咲き誇るのは、フランス語で“景観を作る”という意味を持つ、「ローズペイサージュ」。丈夫で育てやすく、管理しやすいことからバラ愛好家からも人気を得る品種です。開花の時期には横一列の花壇にいっせいに咲き誇り、美しい光景が見られますよ。

ウェルカムガーデンにはバラの撮影スポットもあり、入口から気分も高まるばかり。好きな色や形のバラを見つけて、撮影してみてはいかがでしょうか。

「香りの庭」で豊かなバラの香りに魅了される!

バラの魅力のひとつである香り。「香りの庭」はその名の通り、バラを香りの種類ごとに植栽したガーデンです。古典的な香りの「ダマスク・クラシック」や、情熱的で洗練された香りの「ダマスク・モダン」、上品で優雅な香りの「ティー」、ダマスク・モダンとティーの香りを融合した独特の香りを放つ「ブルー」など、7種類の香りごとに分けて植えられています。

可憐なピンク色のバラが彩るバラのアーチをくぐります。

香りの庭には、「世界バラ会連合」が3年に1度選出する、“バラの栄誉殿堂”入りを果たした2種類のバラも植栽。「フレグランドクラウド」は甘くフルーティーな香り、花の中心がクリーム色がかった美しい容姿の「ダブル・ディライト」も優しい香りを放ちます。それぞれの香りを満喫しながら、違いを楽しんでみてくださいね。

青みがかったバラが織りなす神秘的な「青いバラの庭」

花言葉に「不可能」の意味を持つ青いバラ。バラの花弁に含まれる色素には、青い色を作り出すデルフィニジンが存在せず、自然交配で作ることは難しいとされています。これまでに多くの人の手によって遺伝子組み換えが行われ、開発が進められてきました。

「青いバラの庭」には、そんな幻の青いバラを生み出そうと、数多の育種家たちが試行錯誤する過程で生まれた「青みがかった色」のバラが植えられています。

2003年には女性育種家の河本純子氏の手によって、「ブルーヘブン」というバラが開発されましたが、ややグレーがかったブルー。今もなお、“真っ青”のバラを作ろうと、育種家たちが奮闘しています。庭の中央には、正真正銘の「青いバラ」の完成に希望を込めて、植えるスペースが用意されています。

世界中の最新品種のバラが集まる「ニューローズガーデン」へ

最新品種が咲き誇る「ニューローズガーデン」。世界中の最新品種のバラがいち早く鑑賞できるように作られ、どのバラも地植えで植栽されています。

展望デッキ「バラのベルベデーレ」でバラ園の大パノラマを堪能!

テーマガーデンの東側には、周囲の景観に溶け込むような木製の展望デッキ「バラのベルベデーレ」があります。ローズガーデンを見渡せるデッキの全長は、約160m。どの位置からも、美しい花景色が一望できます。

デッキの上では、のんびりと歩きながら景色を楽しんだり、ベンチに座ってひと休みしたりする人々の姿も。「花の地球館」や「花のタワー」へとつながっており、移動通路としても便利です。

約9,000株のバラに囲まれる!進化が止まらない「ローズテラスとバラ回廊」

続いては、「ローズテラスとバラ回廊」へ。リニューアルによって中央には芝生のテラスが設けられ、イスやベンチに座りながら、ゆっくりとバラが鑑賞できるスペースが登場しました。テーブルでひと息つきながら、愛らしいバラの姿を眺めつつ、弁当やスイーツを楽しむのも優雅ですね。

外周には323mのバラのアーチを設置。バラのトンネルをくぐりながらバラ園を望みつつ、散策が楽しめるようになりました。バラは約9,000株が植栽され、さまざまな品種が美しい花を咲かせる予定。2022年春にはさらに充実したバラ園になるように、植栽の整備が続けられています。

ほかにも多彩なテーマの庭園が盛りだくさん!

「アンネのバラ園」に咲くのは、アンネ・フランクの従兄弟であるバディ・エリアス氏が、2005年に来園した際に記念植樹したバラ。アンネの立像がたたずむ近くには、アンネが住んでいた隠れ家から見ていたといわれる、トチノキも植えられています。

「ホワイトローズガーデン」は、その名の通り、白いバラを集めた庭園。バラの天蓋やトレリス、アイスバーグなど多様な品種のバラや白い草花などが植えられています。

英国王立バラ協会との友好提携を記念して作られた「フレンドシップガーデン」は、英国風のバラ園。レンガの組み方も英国風で、異国情緒が漂う庭園です。

このほかにも、階段状にバラを植栽して立体的なイメージで作られた「テラスガーデン」や、日本庭園の池とバラの花のコラボが美しい「水とバラの庭」も印象的。

アラビアン・ナイトにちなんだ品種や、中近東に咲く希少な野生種などエキゾチックなバラが咲く「ペルシャのバラの庭」、日本の皇室とイギリスの王室にゆかりのあるバラが観賞できる「ロイヤルローズガーデン」も必見です。


大河ドラマ館から地元の観光拠点へ!「花のミュージアム」

植栽が施された緑の壁面が目を引くのは、「花のミュージアム」です。戦国武将の明智光秀が生まれたこの地にちなんで企画展を行うなど、歴史や観光に特化した施設。2021年5月には、可児市の周遊観光の拠点として、ホール内に「明智荘の館」がオープンしました。

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