日本を代表する体験が集結!ASOVIEW AWARD 2019 授賞式典レポート

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 2019年4月16日(火)、asoview!ユーザー(以下:ゲスト)が選ぶ“今おすすめの遊び・体験・アクティビティ”を決定する祭典「ASOVIEW AWARD 2019」が初開催されました。会場となった品川プリンスホテル メインタワー宴会場「ムーンストーン10」には、北は北海道から南は沖縄まで、約100名の遊び・体験・アクティビティの事業者(以下:パートナー)が集結。全国のゲストをもっとも魅了した“遊び・体験・アクティビティ”を表彰する、期待と緊張、そしてワクワクに満ち溢れた授賞式の様子をレポートします。

ASOVIEW AWARD 2019
-世界はワクワクで溢れている-

 今回初開催となるASOVIEW AWARDは、あそびを愛するすべての人のためのアワードです。2019年のコンセプトは「世界はワクワクで溢れている」。

 新しいことに挑戦するとき、知らなかった景色を見るとき、誰かに出会うとき、人生はきっと豊かになっていきます。

 ASOVIEW AWARDは、そんなあそびで広がる素晴らしい世界を、みんなでわかちあい、わたしたちがワクワクするあそびを、もっとたくさんの人に届けたい。そんな思いで開催に至りました。

 ASOVIEW AWARDでは、年間の予約数やあそレポ(口コミ)投稿数などをもとに、もっともあそレポを集めたお店に贈られる「BEST あそレポ」、新たに掲載されたお店で年間もっとも躍進したお店に贈られる「NEW ENTRY」、旅の目的にする価値のある体験を提供したお店に贈られる「BEST REGIONAL」の3つの部門賞と、asoview!に掲載されている中から日本で上位3店舗に贈られる「GOLD」「SILVER」「BRONZE」の各賞を選出。

 素晴らしいサービスを提供したパートナーを称えるとともに、asoview!が自信をもってオススメするパートナーが一堂に会しました。この賞が、この記事を読んでいるみなさまの大切な時間や素敵な思い出を作る際の道しるべとなることを願っています。

asoview!代表 山野智久が語った、asoview!の歩みと未来。

約7年間の歩みを語る、アソビュー株式会社 代表取締役 山野智久

  ASOVIEW AWARD 2019は、アソビュー株式会社 代表取締役の山野智久による挨拶と、オープニングセッション「アソビューの歩みとこれから」で開幕。山野はasoview!を立ち上げた2011年7月のことを振り返り「いつかこのようなアワードを開催したかった。」と創設当初からの思いを語りました。

誰も振り向いてくれなかった創業当時

 さらに山野は「会社を立ち上げた頃は『東京に住むIT経営者です』というご連絡を差し上げても、当然誰も会ってくれなかった。」と当時を振り返り、そんな中で時間を作ってくださり『一緒にやってみるよ』と仰ってくださったパートナーがいたことへ感謝の気持ちを述べました。

 それから約7年の歳月が経ち、現在asoview!への掲載パートナー数は約6,500社にもおよびます。山野が「この約6,500社がご支持くださっていること、そして今日まで一緒にゲストへの価値を提供してくださっていることを大変心強く思っております。」と語ると、会場からは温かい拍手が送られました。

asoview!というサービスは6,500社パートナーと共に作り上げてきた

 山野はさらに「asoview!が立ち上がった当時、まだ世の中にないサービスだったので、管理画面の使用方法やサービスとしてあるべき形などを、業界のみなさまと一緒に、時には厳しいお言葉をいただきながら、一緒にこのasoview!というサービスを作ってまいりました。その結果として、今これだけの皆様と一緒に、これだけの時間を分かち合い、この場があると思っております。」と現在の思いを述べるとともに、「アソビュー株式会社の全スタッフを代表して、あらためて御礼申し上げます。」と会場へ深く一礼をしました。

asoview!は日本一のオンラインテーマパークになる

 次に山野は「asoview!のこれから」についてを語りました。現在遊び・体験・アクティビティ業界には「モノよりコト、さらに“思い出”」へと消費者の気持ちが向いてきていること、訪日外国人のマーケットが盛り上がっていることの2つの追い風が吹いていることにふれ、その中でasoview!が全スタッフ一丸となって目指す場所を「日本一のオンラインテーマパーク」と定義。「具体的にはオリンピックが終わった2025年までに年間3,800万人のゲストがasoview!を通じてワクワクできる機会を提供し、思い出をお持ち帰りいただく。このような世界観を具体的な達成すべき目標として、みなさんと実現していきたいと思っています。」と未来への思いを語りました。

 この年間3,800万人というのは、現在国内最大の来場者数を誇るテーマパークの年間来場者数3,200万人を凌ぐ数字であることに触れつつ、この“テーマパーク”という概念に対しても山野はコメント。「私たちは一つの領域に囚われず、日本全国をテーマパークの領域とし、みなさま一人ひとりがゲストに提供するぬくもりや価値のあるコンテンツをアトラクションにみたて、私たちとタッグを組むことで、年間3,800万人の人々に素晴らしいワクワクの機会や思い出を提供し、インターネット上の素敵なテーマパークを作っていきたいという具体的な目標をもって、私たちはみなさまと日々頑張っています。」と語りました。

誇りになる職業・産業を確立していく

 さらに山野は「日本一のオンラインテーマパーク」を実現した先の未来についても言及。「年間3,800万人のゲストに素敵な思い出を届けられる場所をみなさんと作ることによって、誇りになる職業・産業を確立できる。」とし、「レジャー産業はこれから国内外問わず、人の心を豊かにする重要なテーマを担う産業です。レジャー領域のサービスは必ず若い人たちの憧れる職業になっていくと信じています。年間3,800万人の人々に素敵な思い出を提供することで、私たちのサービスや世界観をしっかり知っていただき、誰もが知っているサービスを作る仲間として皆さんと一緒に、このサービスが大変意義のあるものであると、みなさまの子供、家族、友達へ一緒に届けていきたいと思っています。」と未来への思いを語ると、会場からは温かい拍手が送られました。

観光庁 長官 田端 浩氏が語った「体験型観光への期待」

集まったパートナーへ向け、体験型観光の重要性を語る観光庁 長官 田端 浩氏

 続いて壇上には、観光庁 長官の田端 浩氏が登壇。「本日はこのような場にお声をかけていただき、ありがとうございます。」と挨拶を述べると、観光庁の取り組みや日本の観光産業を取り巻く現状について語ってくださいました。

日本を取り巻く観光産業の現状。鍵はインバウンド

 はじめに田端氏は、日本を取り巻く観光産業の現状について言及。現在、観光施策はインバウンドビジネスが国として大事な成長戦略のひとつであると前置き、「日本の人口が減少しているなかで、そこの部分を補いながら、地域へ多くの外国人観光客に訪れていただき、食や宿泊、文化などを体験していただいたり、工芸品を購入していただくことで地域の活性化につながります。そういった観点からインバンドは地方創世の切り札として位置づけられています。」とインバウンドの重要性についてを語ってくださいました。

2020年には4000万人の訪日外国人を

 2018年に日本を訪れた外国人観光客は3,119万人。2010年は836万人だったので、この8年間で日本を訪れる外国人観光客数は大きく成長しています。その成功要因はビザの緩和や免税品の制度改変など、観光庁にとどまらず、政府をあげて国家戦略として改革的な手法を行ってきたからであると田端氏は言います。

 また訪日外国人数の増加だけでなく、並行して目指さなければならないのは、いかに消費をしてもらえる環境を作るか。現在訪日外国人が国内で消費する金額は4.5兆円。政府が掲げている目標は、2020年に4000万人の訪日外国人誘客と8兆円の消費です。特に8兆円の消費に関しては、一人平均20万円の消費を目指す形となります。現在の訪日外国人の平均消費額は15万円なので、平均消費額をあと5万円増やすためには、より長く滞在してもらう必要があり、そのカギこそが娯楽・サービスの充実であると、体験の重要性についてを語ってくださいました。

体験観光への期待と実現に向けて

 イギリス出身のアナリスト デービッド・アトキンソンは、著書「新・観光立国論」のなかで、観光に大事な要素は「気候」「自然」「食」「文化」であると論じています。日本はこの4つの要素すべてを持ち合わせながらも、地域の魅力を使った体験コンテンツがまだまだ少ないのが課題であると田端さんは仰います。これまでの国内旅行は1泊2日の観光が多く、名所をまわって写真を撮影して終わりといったものだったので、まだまだ諸外国と比較して体験型のメニューが充実していないとしたうえで、4要素の素材を活かしながらこれを磨き上げて提供できるようにしていくのが観光庁の目標であると語ってくださいました。

 また田端氏は旅行動態の変容についても言及。団体旅行型から個人旅行型へとトレンドが変容し、個人が旅行手配をするようになっている世界で、海外のゲストが何に関心をもっているのか、そしてどうやったらその商品やメニューにたどり着けるかを考えるのが重要であると、情報発信の方法やサービスの磨き上げの重要性についてもふれられました。

良いサービスを提供し、価値に見合った料金を

 また田端氏は最後に体験の価値について「日本人は優しいので気を使って料金を安く設定しがちですが、良いサービスを提供したら、それなりの料金をしっかりといただくことが大事です。特に海外のゲストは良い物にはしっかりとお金を払ってくださいます。しっかりとお金をいただく代わりに、それに見合ったいい体験を提供するというのをお願いします。」と話しました。

ASOVIEW AWARD 初の受賞者を発表!BEST あそレポ賞

 ASOVIEW AWARDはいよいよ授賞式に移っていきます。今回ASOVIEW AWARDの部門賞は、旅の目的にする価値のある体験を提供したお店に贈られる「BEST REGIONAL」賞、2018年新たに掲載したなかでもっとも飛躍したお店に贈られる「NEW ENTRY」賞、2018年もっとも多くのゲストの思い出を集めたお店に贈られる「BEST あそレポ」賞の3つの賞が設けられました。

松島パラグライダー(宮城県)

 

BEST あそレポ賞「松島パラグライダー(宮城)」

 緊張と期待に会場が包まれるなか、ASOVIEW AWARDの記念すべき最初の受賞者が発表されました。2018年もっとも多くのゲストの思い出を集めたお店に選ばれたのは、日本三景のひとつ「松島」でモーターパラグライダー体験を提供する「松島パラグライダー」さまです。

山野より表彰楯が贈られると、二人は固い握手を交わした。

 名前を呼ばれた松島パラグライダー代表の山谷さんは、名前を呼ばれると喜びの表情で登壇。会場からは盛大な拍手が送られました。

 受賞のコメントを求められた山谷さんは、「2018年はどうすればasoview!内で検索上位に表示されるのかをすごく考えた。」とし、その中でご自身の努力で変えていけることとして「あそレポを増やす」ことにたどり着いたそうです。そんな山谷さんが、あそレポ対策をはじめたのは2018年4月頃。当時はまだ10件程度のあそレポしか投稿されていませんでした。

 

2019年4月現在、あそレポ数は333件にもおよぶ

 そこでまず、同じパラグライダーの領域で一番あそレポ投稿数の多いパートナーの約70件を目指して、スタッフたちと投稿数を増やす方法を考え、実行しました。その結果、2018年の夏休み前には目標であった70件を達成。そこであそレポを集めることが楽しくなり、どこまで増やせるのか挑戦したくなったそうです。そして最終的には、2018年の終わりに約300件のあそレポを集めることができました。

飛行時間は10分。風光明媚な絶景を眼下に臨む、特別なひと時を過ごせる

 あそレポ投稿を増やす秘訣を聞かれた山谷さんは、「みなさんは、どうすればゲストがあそレポを投稿してくれるのかを考えているのではないでしょうか。」と問いかけ、「私たちも初めはそうでした。でもそれは提供者側の目線で、私たちがゲストならどうすれば書きたくなるのか?を考えたときに、今やっていることにたどり着きました。とにかく書きたくてしょうがなくなる環境を作ったときに、ゲストはお願いしなくても自然に書いてくれるようになるし、自然とあそレポが集まるようになってくる。だからゲストの目線で考えることが一番大切なのかなと思います。」とあそレポを集める秘訣について語ってくださいました。

これからasoview!で注目の体験がずらり!NEW ENTRY賞

NEW ENTRY賞「diving&workshop IHANASHI(沖縄)」
NEW ENTRY賞「江ノ島パラセーリング(神奈川)」
NEW ENTRY賞「ブレイズサーフ(愛知)」

 続いては2018年新たにasoview!へ掲載されたなかで、もっとも飛躍したお店を表彰する「NEW ENTRY」賞の発表です。記念すべき第一回のNEW ENTRY賞を受賞したのは、沖縄の「diving&workshop IHANASHI」さま、神奈川の「江ノ島パラセーリング」さま、愛知の「ブレイズサーフ」さまの3店舗。

ブレイズサーフを運営する、代表の萩原さん

 今回は残念ながら、みなさん会場への出席は叶いませんでしたが、愛知県でサーフィン体験を提供する「ブレイズサーフ」の萩原さんは動画でコメントをくださいました。そのなかで受賞のポイントについて尋ねられると、「商売っぽさをださずに、フレンドリーでアットホームな雰囲気が良かったのかなと思います。ゲストには体験終了後に撮った写真をお渡ししているので、その時にSNS等でお店のアカウントとつながってもらっています。SNSで賑やかな雰囲気を作るのも大切です。」とコメント。

 さらにゲストの満足度を高めるコツを聞かれると「まずは全力で楽しませること。ゲストを友達や仲間だと思って接することで、親近感がわき、リピーターが増えました!さらに当日別々で遊びに来たゲスト同士をうまく繋げてあげることで、次回一緒に来てくれたりもします。」と語ってくださいました。

旅の目的にする価値のある体験を。BEST REGIONAL賞

 続いて、旅の目的にする価値のある体験を提供したお店に贈られる「BEST REGIONAL」賞の発表です。BEST REGIONALは、北海道、東北、関東、甲信越、北陸、東海、関西、山陰・山陽、四国、九州、沖縄の各エリアごとに受賞者が決定します。

 今回、見事にBEST REGIONAL賞を受賞したのは、北海道エリア「金工舎」さま、東北エリア「田沢湖アウトドアツアー」さま、関東エリア「陶芸教室 土魂乗」さま、甲信越エリア「カントリーレイクシステムズ」さま、北陸エリア「越前そばの里」さま、東海エリア「スカイ朝霧 パラグライダー・カヌースクール」さま、関西エリア「kūkahi(クーカイ)」さま、山陰・山陽エリア「鳥取県自然体験塾」さま、四国エリア「クアタラソさぬき津田」さま、九州エリア「奄美ナイトツアーサービス」さま、沖縄エリア「Sea World」さまの全国11パートナーとなりました。

当社代表の山野より表彰楯を受け取る「鳥取県自然体験塾」代表の長谷川さん

 当日は受賞者のなかから、陶芸教室 土魂乗の岡本さん、鳥取県自然体験塾の長谷川さんが登壇。山野よりお二人に表彰楯が贈られると、会場内は温かい拍手に包まれました。

「asoview!だけで経営が成り立つことを証明できた。」 / 陶芸教室 土魂乗 岡本さま

BEST REGIONAL 関東「陶芸教室 土魂乗(東京)」

 受賞のコメントを求められた陶芸教室 土魂乗の岡本さんは、陶芸教室を開くに至った経緯からお話しくださいました。岡本さんが陶芸教室を開いたきっかけは、2011年に発生した東日本大震災だったといいます。もともと岡本さんのお父様は福島第一原発の100km圏内で活動していた、地元では有名な陶芸家だったそう。それが震災の影響で活動を続けていくことが困難となり、廃業を余儀なくされたといいます。そんな中で岡本さんご自身もお父様の仕事を継ぐことが難しく、東京に出て陶芸教室を開くという選択に至りました。

開業当時を振り返る「陶芸教室 土魂乗」代表・岡本さん

 はじめは出張陶芸教室をメインに活動されており、老人ホームなどで陶芸体験を提供していましたが、ある日転機が訪れます。それがasoview!との出会いでした。初めてasoview!から「一緒にやりませんか?」と連絡を受けた際は「うさんくさいな」と思ったと正直な感想を述べ会場の笑いを誘う一幕も。そんな「うさんくさいな」と思ったasoview!と一緒にサービスを提供しようと思ったきっかけは「熱意に負けた」ため。

ちいさいからこそ少数精鋭でじっくり土と向き合える

 「陶芸教室 土魂乗の教室は4名程度が定員のちいさな教室で、アクセスもとりわけ良いわけではありませんが、asoview!という媒体を通すことで、予約の管理や教室の魅力、アクセス方法の発信などが容易になり、陶芸教室一本で営業を成り立たせることができるようになった」と岡本さん。最後には「asoview!というサービスを使うことで、経営が成り立っていくんだということが実証できたのではないかと思います。これからもこの賞に恥じないように精進していきたいと思います。」とコメント。大きな拍手に包まれながら、壇上を後にしました。

「ゲストがゲストを呼んでくれるようになった。」 / 鳥取県自然体験塾 長谷川さま

BEST REGIONAL 山陰・山陽「鳥取県自然体験塾(鳥取)」

 山陰・山陽エリアのBEST REGIONAL賞を受賞した「鳥取県自然体験塾」は、鳥取でシーカヤックなどのツアーを提供するパートナー。代表の長谷川さんは、壇上に上がると「asoview!との付き合いは、サービスができた当時に初めて会社を訪れて以来、一緒に大きく成長してきた存在であると思っています。」とasoview!との出合いを振り返った。

asoview!との出合いを振り返る長谷川さん

 また鳥取県自然体験塾では、訪れたゲストにさまざまなサービスを提供しています。「海の上でゲストの写真を撮るのがなかなか難しく、去年からゲストにスマホの防水ホルダーを貸し出すようになった」と長谷川さん。その結果ゲストが自発的に撮った写真や動画をSNSでシェアするようになり、それを見た方がさらにゲストとして訪れてくれるそうです。

山陰海岸ジオパークに認定されている「浦富海岸」の絶景を堪能するシーカヤックツアー

 また長谷川さんは話の中でインバウンドの集客についても言及。「最近は外国人のゲストも増えてきており、その方たちが必ず動画を撮っていて、自分の国に帰った時にさまざまな方法で発信してくれる。」としたうえで、「スイスからいらっしゃったゲストが、『シーカヤックを世界中でやってきたが、ここが一番いい!』と仰ってくれ、自国に帰った時に新聞で記事を書いてくれたんです。」と特に印象深いエピソードについて語ってくださいました。この話には後日談があり、その翌年にその記事を読んだ方が実際にシーカヤックを体験しにスイスから訪れてくれたそう。ゲストが発信したくなる体験を提供し、発信できる環境を作ることで、ゲストがゲストを呼んでくれる。そんな好循環が今回の受賞のポイントかもしれませんね。

「ゲストの笑顔や喜びの声で明日も頑張ろうと思える。」 / 奄美ナイトツアーサービス 横尾さま

BEST REGIONAL 九州「奄美ナイトツアーサービス(鹿児島)」

 また当日は残念ながら出席が叶わなかった「奄美ナイトツアーサービス」の横尾さんは、動画にて受賞のコメントを寄せてくださいました。奄美ナイトツアーサービスは、奄美大島の夜の森をジープで巡る人気ツアーです。横尾さんは奄美出身。東京で25年暮らしたのちに奄美へ戻り、奄美の大自然とその魅力をより多くの人に伝えていくために「奄美ナイトツアーサービス」を立ち上げました。ツアーでは直に奄美の空気感にふれてもらうために、時期によってはジープの屋根をすべて外してツアーを開催することも多いそうです。

愛車のジープと共に受賞のコメントを語ってくれた代表の横尾さん

受賞のポイントについて尋ねられた横尾さんは、「体験してもらうときの状態が良いほうが絶対に楽しい。そのために空間や雰囲気を作ることを意識している。ナイトツアーは真っ暗な中で楽しまないといけないので、ゲストもどうしたらいいかわからない。なので冗談も交えつつ、島の人の生活スタイルなどの情報も伝えながら、2~3時間のツアーを行います。ほぼしゃべりっぱなしです。」と笑顔で答えてくださいました。

徹底的にゲストのことを考える横尾さんのツアーでは笑顔が絶えない

 そんな横尾さんの喜びは、何よりもゲストの喜ぶ顔や笑顔なんだそう。「ツアーの最後に出発地点まで戻ってくると、自然と拍手が起きたり、「楽しかった!」「ありがとうございます!」という声をいただけることがあります。そんなゲストのリアルな反応に出合うと、明日も頑張ろう、これで毎日仕事ができると思える。」と横尾さん。ゲストから自然にそのような反応が返ってくるのも、横尾さんの人柄やツアーに対する真摯な向き合い方によるところが大きいのでしょう。

日本一の体験が決定!いよいよGOLD、SILVER、BRONZEの発表

 授賞式はいよいよ日本を代表する体験を提供したお店に贈られる、GOLD、SILVER、BRONZEの発表に移ります。

【BRONZE】OCEANS(神奈川)

BRONZE「OCEANS(神奈川)」

 まず発表されたのは、asoview!に掲載される5,354店舗のなかで、誰もが高い満足度を得られた、ゲストの心のに残り続けるお店に贈られる「BRONZE」。見事BRONZEを獲得したのは、神奈川県・逗子でSUP(スタンドアップパドル)のツアーを提供している「OCEANS」さま。名前を読み上げられると、代表の小林さんが壇上にあがると、当社・山野より表彰楯とトロフィーを受け取られました。

OCEANS 代表 小林さま

 小林さんは「今回このような賞を受賞できたのは、ちょっとびっくりです。」と戸惑いながらも、「とても光栄です。」と喜びを語ってくださいました。小林さんは2013年頃からasoview!に掲載をスタート。現在では掲載当時より倍の集客を実現しているそうです。その中で小林さんは「asoview!を使い始める以前は、フラッシュクーポンなどを使って集客していましたが、その時は正直つらかった。」と当時を振り返りつつ、「現在はasoview!のような予約サイトができて集客もだいぶ楽になりました。」と現在についてコメント。

SUPの上でヨガを楽しむ「SUPヨガ」など若者に人気の体験も充実している

 さらにasoview!について、「私は年齢が高いので、若い人との感覚のギャップがあります。そのため、ゲストに選んでもらうための感覚にずれがありました。asoview!は若いスタッフが多いので、何かやりたいときに相談すると、こうやった方がいいなどのアドバイスもくれます。それを不安ながらもやってみると実際に集客が伸びたりする。そういった部分でも頼りにしています。」と語ってくださいました。最後に小林さんは「本当に信じられないですが嬉しかったです。ありがとうございます。」と改めて喜びの言葉をのべ、大きな拍手に見送られながら壇上を後にしました。

【SILVER】TOMO's スタンドアップパドルボーディングスクール(神奈川)

SILVER「TOMO's スタンドアップパドルボーディングスクール(神奈川)」

 続いては、asoview!に掲載される5,354店舗のなかで、最高の体験を届けた、一生に一度は遊びに行くべきお店に贈られる「SILVER」の発表です。見事にSILVERを受賞したのは、BRONZEのOCEANSさまと同じく神奈川県でSUPのツアーを提供している「TOMO's スタンドアップパドルボーディングスクール」さま。

一人ひとりにあわせた丁寧なツアーは、何度も体験に訪れる人が絶えない。

 残念ながら当日は怪我の療養のため欠席となりましたが、動画にてコメントをくださいました。そのなかで受賞のポイントについて「体験中はゲストの相性を考慮したうえで、ほかのグループとコミュニケーションがとりやすい環境を作り、居心地のいい空間になるなるようにしています。例えば上手なゲストにほかのゲストのレクチャーを任せるなど、休憩中のまめなコミュニケーションが信頼構築につながり、次回気軽に申し込みできるのかもしれないです。」とコメント。またTOMO's スタンドアップパドルボーディングスクールは、山田さんお一人で運営されているため、一人でスクールを運営するうえで工夫している点について尋ねられると「安全面のバックアップがない分、それを補うために少人数で催行し、所要時間を長くしてこまめに休憩をいれるようにしています。」と語ってくださいました。

「トモさん」の愛称で、子供たちからの人気も高い

 さらにゲストの満足度をあげるコツとして「料金は相場にあわせたうえで、満足度を提供するために所要時間を延ばしています。またゲストのペースとニーズにあわせた体験を提供するのもポイントです。上達したい人にはしっかりレクチャーをし、シンプルに遊びたい人には基本の動きを教えたうえでゆっくりクルージングを楽しむなど、ゲストによって内容を変えています。」とコメント。TOMO's スタンドアップパドルボーディングスクールはリピーターが多いお店としてasoview!のなかでも有名ですが、ファンが多いのも納得です。

 最後に山田さんは「アクティブな人だけでなく、内気な人や一人で体験したい人も気軽に体験できる環境を作っていきたい。SUPは個人スポーツでもあるので、大人数でも楽しめるけど、一人でも十分楽しめるスポーツであることを広められたらいいなと思っています。僕自身みんなでワイワイSUPをするのも好きだけど、一人で自然と向き合う時間も好きなんです。人生において心の充足につながる時間を提供したいし、そういう時間を大切に思えるステップになれたらいいなと思っています。」と、今後目指していきたい姿についてを語って下さりコメントを終えました。

【GOLD】アマミエンシス(鹿児島)

GOLD「アマミエンシス(鹿児島)」

 そして最後に日本1位のお店に贈られる「GOLD」の発表です。GOLDは、asoview!に掲載されている5,354店舗のなかで、何度でも行きたい、日本を代表する体験が楽しめるお店に贈られます。そんな栄えあるGOLDに輝いたのは、鹿児島県の奄美大島でダイビングやシュノーケリングツアーを提供する「アマミエンシス」さま。

アマミエンシス 代表 金原さま

 当日は残念ながらゲストの予約が入っていたため、会場には出席できませんでしたが、代表の金原さんは、動画にて受賞の感想について語ってくださいました。金原さんは、アマミエンシスをはじめて15年になるベテランガイドさん。受賞のポイントを尋ねられると「私の体験ではウミガメウォッシングの様子を動画に撮影してゲストに差し上げています。静止画や動画のクオリティにもこだわっているので、それがゲストの満足度につながっているのではないでしょうか。」とコメント。

至近距離でウミガメと一緒に写真が撮影できるのは、ゲストにとって忘れられない思い出を形に残せる

 さらに「ウミガメがご飯を食べているところや、ウミガメが息継ぎしているシーンを、ゲストと一緒に撮影するサービスをしていますが、そのためにはゲストに結構泳いでもらわないといけないんです。うちはシュノーケリングが初めての人が毎回何人かいらっしゃるのですが、実際に自分で泳いでそういうシーンを見たり、写真に撮ってもらえると達成感があると言ってくださいます。そういわれたときに、こういうやり方がいいのかな?と思い、その一言が印象に残っています。」と、印象深かったエピソードについても語ってくださいました。

 最後には「せっかく今回GOLDをいただきましたが、私自身まだまだアクティビティとして未完成であると思っています。現在も試行錯誤の途中で、サービスをもっとよくしていかなくてはならないので、日々の努力を重ねながらもっといいガイドができるようにしたいです。」と、サービスに対する真摯な気持ちを感じさせられるコメントで締めくくってくださいました。

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