【おすすめ15選】今すぐ行きたい!京都のとっておき紅葉狩りスポットまとめ

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美しい紅葉といえば、やはり京都。しかし、京都の紅葉スポットは京都各所に広がっているため初めて訪れるエリアの場合どこへ行けばわからない…なんてこともしばしば。せっかく訪れたらなば、定番はもちろんエリアならではの紅葉も押さえておきたいもの。

今回は修学旅行をはじめ誰もが一度は訪れたことのある「清水寺」や「醍醐寺」に「北野天満宮(もみじ苑)」から、完全予約制の「白龍園」に夜間ライトアップで話題沸騰中の「鹿王院」まで。昼も夜も朱色に染まる紅葉が絶対に鑑賞できるおすすめスポットを厳選しました。秋の京都に訪れるならば、必ず行きたい紅葉狩りスポットをチェックしていきましょう。

まずはここから!祇園・東山・北白川周辺の紅葉スポット

風情ある町家が連なり、舞妓さんたちの姿も垣間見ることができる京都と言える観光エリアが、祇園・東山・北白川周辺。「清水寺」をはじめ同エリアには絶対に見逃すことのできない美しい紅葉が楽しめるスポットが集中しています。各駅やバスでのアクセスもよく、気軽に訪れることができるうえ、日帰りや小旅行などの時間が少ないなかでも納得のモミジ狩りが楽しめます。京都を訪れたらなら、多くの人がまずは足を運ぶ有名観光エリアならではの美しい景観を目に焼き付けてみてはいかが!?

1.息を呑むほど美しい紅葉体験が叶う、まさに名所「清水寺」

西国観音霊場三十三カ所第16番札所で、778年に開山し、北法相宗の大本山「清水寺」。音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内には、国宝や重要文化財に指定された建物を含む約30もの伽藍や碑などがあります。特に国宝「本堂」、そして「本堂」の前面に突き出した「清水寺の桧舞台」は誰もが知る名所中の名所。1994年にユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」として登録され、世界中の観光客が訪れるスポットでもあります。

紅葉シーズンは「本堂」を囲むように、鮮やかな赤に染まった紅葉が連なり、約13メートル上から眺めるとまるで木々の上に浮かんでいるような幻想的な景色が堪能できます。「清水寺の桧舞台」の下は「錦雲渓」と呼ばれる渓谷で、多くのカエデが見事な色づきで華やかさを織りなす様子は素晴らしいの一言。見頃は11月中旬から12月初旬です。なお、秋の夜間特別拝観時には18時よりライトアップも実施。闇に照らされ浮かび上がる紅葉と舞台のコントラストは息を呑む美しさです。

863年創建の「永観堂」は、浄土宗西山禅林寺派総本山の正式名称は「禅林寺」。空海の弟子真紹が尊像を安置して真言宗の道場としたのが始まりです。“モミジの永観堂”の愛称でも呼ばれるほどの美しい景色が広がり、古くは「古今和歌集」にも詠まれるほど見事な景色が目の前に広がります。

本堂には、顔を斜め後ろに向けた国の重要文化財「阿弥陀如来立像(みかえり阿弥)」、国宝「絹本着色山越阿弥陀図」をはじめ多くの寺宝を所持しています。紅葉シーズンの毎年11月には寺宝展も開催。評判の紅葉と寺宝を見ようと多くの観光客で境内は賑わいます。

境内にはイロハモミジからヤマモミジなど約3,000本の木々が植えられ、池泉回遊式庭園をはじめとする全域で紅葉が楽しめます。特に「放生池」に映り込む「極楽橋」とと紅葉は格別です。夜間拝観も紅葉シーズンに実施し、期間中は中庭などがライトアップされます。ぜひ、いにしえから評判の美しさをこの目に映しに訪れてみては!?見頃は11月中旬から12月上旬にかけて。

3.「通天橋」から臨む渓谷・洗玉澗の紅葉は言葉にならないほど「東福寺」

19年の歳月をかけて1255年に完成した「東福寺」は、京都五山の一つ。室町最古の国宝「東福寺 三門」を始め、多くの文化財、貴重な建築が残されています。「本堂」と「普門院」「開山堂」を結ぶ「通天橋」は、京都の名所として名高く、橋の上から臨む渓谷・洗玉澗の紅葉ならびに新緑の美しさは見事です。

黄金色に色づく三ツ葉楓は、聖一国師が宋から持ち帰った唐楓と言われています。なお、東福寺三名橋と呼ばれる「臥雲橋」「偃月橋」からも紅葉が楽しめ混雑を避けたい場合はこちらもおすすめ。

なお、1日5組限定の特別拝観「東福寺の至宝巡り」(5000円)も開催しており、一般非公開の本堂や重要文化財「光明宝殿」や日本で最大最古の「禅堂」をめぐるとともに国指定名勝「方丈」で抹茶を飲みながらゆったり過ごす至福の時間が過ごせます。また、紅葉の名所として名高い「通天閣」もコースに入っており、「東福寺」のハイライトが堪能できます。なお、有料オプションで京料理(高澤)または精進料理(矢尾治)も味わえるので、混雑を避けて楽しみたいのならば迷わず予約を!

京都市左京区にある臨済宗南禅寺派大本山「南禅寺」の塔頭「天授庵」。1339年に光厳天皇の勅許により虎関師錬が南禅寺開山無関 普門(大明国師)の塔所として建立しました。応仁の乱により一度焼失しましたが、1602年に細川幽斎により再建され、現在の姿となりました。

同庵には、南北朝時代の古庭を彷彿させる池泉回遊式の南庭と、枯山水庭園の東庭があり、庭に併せて植栽された紅葉たちのダイナミックな姿が堪能できます。東庭は、幾何学的な菱形の敷石を中心に苔と白砂が美しく、炎のように赤く染まる紅葉をしっかりと受け止め風景は晴れを感じさせる縁起の良さも。縁側に座り、ゆったりと眺めることもできます。

南庭は池の周囲をぐるりと巡りつつ、自分のペースで赤をまとう紅葉たちとの対話が楽しめます。水面に映り、葉を落とす姿は儚くも美しい情景です。なお、窓枠を額縁に見立てた額縁紅葉も見応えあり、まるで絵画のような瞬間が切り取れています。

夜間ライトアップでは庭園という額縁のなかで、色づくモミジが堪能でき、南禅寺屈指の紅葉の名所と呼ばれる納得の美麗さが楽しめます。本堂から眺める景色は、心をきっと癒してくれるはず。

5.京都一の紅葉の名所。逆さ紅葉や境内全体で見応えたっぷり「高台寺」

京都情緒を色濃く感じる東山の路地に位置する「高台寺」は豊臣秀吉の正室である北政所が、秀吉の冥福を祈るため建立した寺院。秀吉とねねの寺として愛されています。

小堀遠州作と言われる庭園も人気があり、方丈前庭や臥龍池周辺は絶好の紅葉スポット。紅葉シーズン中はライトアップも実施。境内が昼間とは打って変わって幽玄な雰囲気に包まれます。特に臥龍池に映り込む夜に浮かび上がる通称・逆さ紅葉の姿は圧巻。

ライトアップ中は一方通行になるため、シャッターチャンスを逃さないようにご注意を。特に、方丈前庭「波心庭」や勅使門周辺は毎年嗜好を凝らしたライトアップで訪れる人に驚きを与えてくれると評判。プロジェクションマッピングなどの最新技術と静かなお寺の絶妙な組み合わせは必見。ヤマモミジ・イロハモミジが中心で、11月中旬から12月上旬に見頃を迎えます。

6.紅葉のトンネルをくぐり風情溢れる境内と庭を愛でよう「真正極楽寺・真如堂」

戒算上人が、984年に延暦寺の常行堂に安置された阿弥陀如来像を神楽岡に移し開創した天台宗のお寺「真正極楽寺・真如堂」。年に1度公開される御本尊「阿弥陀如来立像」は、“うなずきの阿弥陀”として女性を救うとされています。四季を通して美しい緑もみじや桜とともに、特に秋の紅葉名所として人気があります。

「真如堂」には、水の流れを砂で表現した枯山水庭園で東山三十六峰を借景した「涅槃の庭」、2010年に重森千青氏設計したモダンな造りの「随縁の庭」があり、それぞれ畳の間から庭を愛でたり、借景を眺めたりが可能。

晩秋になると石畳の参道にかかるカエデや銀杏が色づき始め、赤や黄色などの鮮やかな色彩の共演が楽しめます。特に本堂から西へ降りる石畳は紅葉のトンネルになっており、訪れたならばかなずくぐりましょう。紅葉の時期には常緑樹の緑との美しいコントラストが楽しめます。散り紅葉の絨毯や、紅葉越しに眺める三重塔の風情も感じてみては。なお、本堂内陣や書院、庭園以外は自由に拝観可能。11月には観経曼陀羅の特別公開も実施するのでぜひ、日程を合わせてみて。

7.社員総出で庭づくり。美しい景観が人を呼ぶ「白龍園」

「白龍園」は京都鞍馬・二ノ瀬に位置する日本庭園。一般に公開されたのは2012年ですが、公開は1年を通じて決まった期間のみ。しかも事前予約制で1日100名、2部制で各回50名限定となっています。まさに秘密の庭園です。

1962年に熊笹と竹藪で荒れていた土地を青野株式会社創業者・青野正一氏が購入したことに始まり、社員家族や地元の手伝い衆らが根気よく整備し続け今日に至ります。もともと不老長寿の白髪白髭の翁と白蛇を御祭神として祀っていた土地の云われのある安養寺山から名を取り「白龍園」と名付けられました。

11月上旬から下旬にかけて広大な土地に植樹された木々たちが炎のように赤く染まり始め、絶景が広がります。端正な美しい苔と鮮やかに色づく紅葉が伝統的な日本の美を感じさせてくれます。園内にはそれぞれ見晴らしの良い場所にあすまやが建っており、異なる美しさを提示してくれますよ。また、苔と周囲の山々、紅葉のコントラストも素晴らしく、一度訪れたならば、また来たくなる魅力に溢れています。

京都市東山の「圓徳院」は臨済宗建仁寺派・高台寺の塔頭のひとつ。北政所がその晩年を過ごした場所として知られています。境内には約100本ほどのモミジが植えられており、11月下旬から12月上旬が見頃です。モミジは豊臣秀吉の妻・北政所ねねの好みから赤ちゃんの手のような小さな葉をつける品種となっています。

伏見城北政所化粧御殿の前庭を移した国指定名勝「北庭」は、安土桃山時代の代表的な作品で、池泉回遊式ながら枯山水庭園となっています。築山を中心に石組がなされており、その巨石の数とダイナミックさに驚かされます。秋の紅葉シーズンは、鮮やかな彩りと巨石の力強さが相まるうえ、石の上に炎が上がるような景色で鑑賞者を圧倒します。

南庭は北条から臨む美しい白砂や木々の茂る景色が柔らかな景観を浮かび上がらせます。北政所ねねをイメージし、シーズンを通して長屋門から庭まで花や紅葉が楽しめる工夫がされています。秋にはツツジが紅葉同様に真っ赤に染まり、周囲の緑との対比が美しいと評判。楽茶碗でのお抹茶体験(一服500円)が北書院の庭を愛でつつできるので、ぜひお抹茶を味わいながら紅葉を眺めてみてもいいでしょう。

 

自然の中の紅葉が魅力!嵯峨野・嵐山・高雄の紅葉スポット

京都駅から車で約40分、電車で約50分に位置する、嵯峨野・嵐山・高雄エリア。自然に囲まれた環境の中、嵯峨野観光鉄道「トロッコ列車」や「嵐山モンキーパーク いわたやま」、「保津川下り」などアクティビティが楽しめるファミリーに人気の観光スポットが盛り沢山。一人旅やカップル向けには「渡月橋」や桂川、「三尾めぐり」を観光と一緒に楽しんだりと、訪れるだけで癒やされるような「鹿王院」など訪れたい場所が揃っています。ここでは、滞在するならば必ず訪れたい嵯峨野・嵐山・高雄の厳選紅葉スポットをご紹介します。

9.お抹茶を一服味わいながら愛でる露地庭園の美は格別「妙心寺」

花園法皇の勅願によって開かれた「正法山妙心寺」は、日本最大の禅寺で臨済宗妙心寺派の大本山です。敷地内には46の塔頭が立ち並び、「三門」「仏殿」「法堂」をはじめ重要文化財を数多く保有しています。自然豊かな場所であることから寺域の全域が国の史跡・名勝に指定されています。「大庫裏」(拝観料700円)はお寺での生活が垣間見れる大きな鍋や30畳の食堂など普段めにすることのできない食事処が見学できます。

広大な敷地には紅葉の名所も数多く特に「妙心寺」の塔頭寺院である「大法院」の「露地庭園」は紅葉の見事さに定評があり、毎年11月には庭園が特別公開されます。畳に座って深い朱に染まり切った紅葉と苔、そして落ち紅葉の絨毯の美麗さは格別のひとこと。

まさに雅の言葉がピッタリの情景です。書院作りの本堂で楽しめる有料のお抹茶付きプランもあるため、じっくり庭園と紅葉を愛でたいならば、迷わず訪れたならば体験を。

10.紅葉シーズンとともに京都ならではの青もみじも必見「宝厳院」

嵐山「渡月橋」から徒歩5分、世界遺産「天龍寺」の塔頭「宝厳院」は、青もみじの美しさが話題の臨済宗天龍寺派の寺院。その美しさから青もみじのシーズンには通常非公開である庭園の「特別拝観」が実施されるほど。もちろん紅葉シーズンには炎のように赤く色づいたもみじが楽しめます。

敷地内には、嵐山を借景とする広大な回遊式庭園「獅子吼の庭」があり、紅葉と巨岩を配した庭園で紅葉の名所としてよく知られています。また、11月下旬から12月頭にはライトアップも行われます。鮮やかに色づく紅葉と、静かに佇む苔の絨毯の見事さに、思わずじっくりと足を止めてその風景を愛でたくなるはず。ぜひ見所でもある大きな獅子岩を木々が包むように茂る雄大な姿を堪能しましょう。

庭の名前は「仏が説法する」の意、ぜひ鳥や木々のざわめきや風の声を受け止めて、癒されてみては!?なお、夜間特別拝観もシーズン中に開催。「獅子吼の庭」の昼間とは異なる、静かながら艶やかな景色が広がります。

11.紅葉のトンネルの下、まっすぐ伸びる石畳の参道で別世界へ「鹿王院」

1379年足利義満が普明国師を住職とし開山、建立した宝幢寺の塔頭「鹿王院」。応仁の乱で「宝幢寺」は消失しましたが、同寺は再建され、当時の姿を今に伝えています。義満の扁額が掲げらた山門正面から奥にまっすぐ続く石畳の道は紅葉のアーチで訪れる人々を迎えます。

頭上の鮮やかな紅葉に正面の石畳、そして周囲に広がる緑の苔と、足を踏み入れた瞬間から素晴らしいコントラストを見せてくれます。住宅地に囲まれ、観光エリアから少し離れているため、ハイシーズン中も静寂を感じながらゆったりとした気分で紅葉を楽しむことができます。

参道を抜け、いよいよ方丈へ向かうと客殿からは嵐山を借景とした景色が楽しめます。日本最古の平庭式枯山水庭園から眺める山々の紅葉は格別。また、近年は夜間ライトアップも実施。人数限定の完全予約制(有料)でお抹茶とお土産付き。石畳に沿って光が並び昼間とはまた異なり別世界へと続く道のような雰囲気に。また、光を抑えたやわらかな演出で浮かび上がる舎利殿の姿も好評。紅葉の見頃は11月中旬から12月上旬。

12.春の西行桜とともに紅葉シーズンは深紅の紅葉が見事「勝持寺」

679年に天武天皇の勅により創建。京都の西山連峯の麓にある古刹で通称「花の寺」とも呼ばれる「勝持寺」。その名の通り、広大な境内にはソメイヨシノをはじめ約100本の桜の木があり、花に寺が埋もれるような壮大な景観は、桜の名所として春には多くの観光客で賑わいます。

八重桜は「西行桜」と呼ばれ百人一首にも名を残している歌人・西行法師により植樹されたと言われ、その境内の花々の美しさから世阿弥の能楽の傑作「西行桜」としても現代に伝わっています。

また同数ほどの紅葉も自生しており秋の紅葉も大変素晴らしく、境内全域で満喫できるのが特徴。「本堂」はもちろんのこと「瑠璃光殿」や「庫裡」周辺の紅葉がおすすめ。深みのある紅色が特徴で、鮮やかさと憂いを併せ持つうえ、上から滝が流れ落ちるようなダイナミックな枝ぶりも素晴らしいです。11月下旬ごろが見頃。
 

高尾山の中腹に位置する真言宗「神護寺」は、密教美術の宝庫と呼ばれ国宝17点、重要文化財2833点を保有します。国宝の「薬師如来立像」を始め、多くの仏像・書画など種類もさまざま。「神護寺宝物特別公開」も初夏に開催されます。日本3大梵鐘のひとつ「梵鐘」など見所満載です。mた、和気清麿呂が建立した「高雄山寺」が前身で、空海や最澄らも一時滞在していたとされ、日本の仏教史でも重要な寺院です。

京都西北部屈指の紅葉の名所としても名高く、約3,000本もの高尾もみじの美しさは格別。山の中腹のため、早めに色づき始めるのも特徴です。紅葉の間から見え隠れするお堂や塔の情緒も満点。「金堂夜間拝観」に伴うライトアップは11月初旬の3日間開催。17:00から19:00で拝観料は800円。「金堂」前の石階段にかかるモミジに沿う形でライトが当てられ、荘厳な雰囲気となります。

また同時期には「高尾山 もみじちゃん祭り」も開催、期間中は高尾周辺で「竹灯籠ライトアップ」やハイキング企画も実施。日程を合わせて訪れるとさらに華やかで楽しい思い出が作れます。

「三尾めぐり」と呼ばれる世界遺産の「栂尾山の高山寺」や「槙尾山の西明寺」そして「高雄山・神護寺」を巡るコースも近年定番となっています。

歴史上の重要舞台が点在する河原町・烏丸・大宮周辺の紅葉スポット

河原町・烏丸・大宮周辺スポットには、「本能寺の変」の舞台となった「本能寺」や、新選組の襲撃で有名な「池田屋跡」をはじめ誰もが歴史の教科書で覚えた歴史上重要なターニングポイントとなったスポットが盛り沢山。もちろん京グルメが堪能できる「錦市場」もすぐそこ。また、「同志社大学礼拝堂」や「神泉苑」などの定番観光スポットなど、京都の観光で多くの人が目指す名所が密集するエリア。そんな、河原町・烏丸・大宮エリアの紅葉スポットをご紹介します。

14.太鼓橋からの水面に映る紅葉の美しさはまさに絶景「北野天満宮(もみじ苑)」

学問成就ならびに武芸上達の神様として信仰されている菅原道真公を祀る総本社「北野天満宮」。”北野さん”や”北野の天神さん”の愛称で呼ばれています。境内西側には豊臣秀吉の築いた京廻りの土塁「御土居」の一部が残り、史跡に指定されています。

「御土居」は、最も当時の原型をとどめていると言われており、カエデが並ぶ様子と、かつての紙漉き場であった「紙屋川」に映る季節の色が楽しめます。特に紅葉シーズンには自生・植樹も含め約350本の紅葉で彩られ、水面が真っ赤に染まるような情景が広がり、多くの観光客が訪れる名所です。

おすすめは「紙屋川」にかかる朱色の太鼓橋「鶯橋」、そして茶室の「梅交軒」に設けられた舞台からの眺め。吸い込まれるような赤の色彩に時を忘れて見入ってしまうはず。「もみじ苑」の公開は10月下旬からスタート。11月中旬から12月初旬にかけてはライトアップも実施され、昼間、夜間両方の表情を堪能できますよ。ほかにもハイシーズンには茶席や奉納舞などのイベントや行事なども多数開催されるので、スケジュールチェックも忘れずに。

日帰りでも絶対に行きたい京都駅周辺エリアの紅葉スポット

京都観光の定番といえば、やはり京都駅周辺エリアは外せません。坂本龍馬が定宿にしたことでも知られる「寺田屋」や、「東寺」の「五重塔」をはじめ、一度は見てみたい有名スポットが目白押し。連なる鳥居で有名な「伏見稲荷大社」や「西本願寺唐門」、「京都タワー」「京都水族館」など、このエリアだけでも十分に京都を楽しめますが、紅葉シーズンは観光スポットとともに、美しい紅葉に会いに行ってみてはいかがでしょう。京都駅からさくっと訪れることのできる紅葉スポットをご紹介します。

15.国宝に豊臣秀吉設計の庭とモミジの赤をともに堪能「醍醐寺」

京都府京都市伏見区醍醐東大路町の真言宗醍醐派総本山の寺院「醍醐寺」。200万坪以上の広大な境内は、古都京都の文化財として世界文化遺産に登録されています。木の文化・紙の文化の伝承の宝庫として約15万点の寺宝が保管されています。国宝は約7万5,000点以上保有、平安時代に建てられた「五重塔」や「三宝院」などの建造物も見事です。

なお、「三宝院」の安土桃山時代の寝殿造である国宝「表書院」から愛でられる「三宝院庭園」は豊臣秀吉が自ら設計したとされ、四季折々の自然とともに特に紅葉の美しさに定評があります。毎日2回約30分間の僧侶の案内付きの「特別拝観」(500円)も予約制で実施中。歴史を知りたいならば、ぜひ参加を。境内にはミジや銀杏にコナラ、リョウブなどの落葉広葉樹が多く、色づく秋を境内全体で楽しめます。

なお、高僧の宿舎を再利用したお茶所「寿庵」は境内でも一際美しい紅葉の林泉・弁天堂を臨みながら、「抹茶と和菓子」(650円)や「黒糖わらび餅」(650円)から「ゆば丼」(1,300円)まで味わえます。ぜひ紅葉狩りの休憩に訪れてみては!?

 

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