横浜中華街を2時間で散策!名所とグルメ、地元民が教える美味しいとこどりのお気軽コース

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「中華街」の発祥の地に建つ「善隣門」

玄武門から北門通りに入って進むと、目にはいるのが「善隣門」。中華街大通りの入り口にある、いわば中華街のシンボル的な門です。

ここには以前「牌楼門(はいろうもん)」がありました。牌楼門は1955年に建設され、そこに「中華街」の文字が初めて掲げられました。それまでは中華街でなく「南京街」と呼ばれていたここが、「中華街」になった瞬間でした。

その後牌楼門が老朽化したことにより、1999年に建て替えられ、今の善隣門になりました。善隣門の裏側には「親仁善隣」と掲げられています。

親…親しく、仁…すべての人に等しく接する心、善…仲良く、隣…周りにいる人々。「周囲の国や人と仲良くする」という意味です。この門は中華街の象徴にもなっていて、最も豪華です。

水餃子の名店「山東」へ

善隣門をくぐり、中華街大通りを歩きます。

大通りと交差する2本目の角、香港路を左へ曲がります。田邊さんが「水餃子が美味しい店に行こう」と連れて行ってくれたのが「山東」。

ランチは756円!安い!

迷わず水餃子をオーダーします。5分ほど経って水餃子が到着!つやつやして美味しそうです。

このタレをつけて食べます。浮いているのはココナッツ。

ひとくち食べると、分厚い皮から肉汁が出てきて美味しい!あっというまにペロリです。水餃子は単品だと10個で756円とのこと。ランチは水餃子5個にライス、スープ、杏仁豆腐がつきますが、気分次第では水餃子単品を頼んでもいいかもしれません。

豚まんといったらここ!「江戸清」

中華街大通りに戻って、朝陽門の方面に向かいます。田邊さんが「まだお腹に余裕ある?」と連れて行ってくれたのが、「江戸清 本店」。

創業明治27年の「江戸清」の店構えは、中華街には珍しく蔵造りです。中華まんのお店は中華街にいろいろありますが、やはり一番のおすすめは江戸清だそう。その場で蒸している熱々の豚まんをいただきます。

1つ500円の豚まん、かなり大きい!

分厚くてふわふわの皮に、ジューシーなお肉がぴったりマッチ。カレーと水餃子ですでにけっこうお腹がいっぱいになっていたのですが、ついつい食べてしまいます。

中華街東口に戻ってきて、散策は終了です。ここまでで2時間半、中華街をくまなく歩いて美味しいご飯も食べられて大満足のひとときでした!

今だから知りたい中華街の基礎知識

横浜中華街は、日本のみならず東アジアで最大のチャイナタウンです。神戸南京町や長崎新地中華街と合わせて「日本三大中華街」とも呼ばれます。約0.2平方キロのエリア内には500店を超える店舗があり、広東、四川、福建など中国各地の料理店がぎっしりと並んでいます。

安政6(1859)年に横浜が開港すると、港の近辺には外国人居留地がつくられました。初期の埋め立て地だった「横浜新田」の海岸沿いに作られたため、周囲の道とはちょうど45度ななめにずれた状態になっています。
風水にもとづいて中国人が造ったという説もありますが、この土地を造成したのは日本人。ですがたまたま東西南北にぴったり合っている土地だったため、風水思想を重んじる中国人が好んだのではとも言われています。

開港当初はこの土地には欧米人も多く、中華料理店はほとんどありませんでした。大正12(1923)年の関東大震災でこの地域のほとんどが被災し、欧米人が帰国してしまったため、中国人中心の街へと姿を変えていきます。第二次世界大戦後にさらに店舗が増加。1955年に中華街大通りの入り口に建てられた門に「中華街」と書かれたことで、それまで「南京町」と呼ばれていたこの地域は「中華街」と呼ばれるようになった、とのことです。

中華街とあわせて行きたい、周辺のオススメスポット

マリンタワー

中華街東口から徒歩2分で到着するマリンタワー。白く洗練されたデザインが印象的です。「恋人の聖地」にも認定されている、デートのおすすめスポットです。夕焼けから夜景になる時間が特におすすめです。

 

山下公園

山下公園は中華街から徒歩3分。ぶらぶらと歩くにはぴったりです。ベンチもたくさんあるので、一休みには最適。

ホテルニューグランド

山下公園の向かい側にあるホテルニューグランド。1927年に建てられた歴史的価値の高い本館は、一見の価値ありです。

取材・撮影・文 藤井みさ

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