ガラス作りはやっぱり暑い!ガラス工房体験の前に坩堝(るつぼ)について予習しよう

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ガラス工房といえば、真っ赤に燃えたドロドロのガラスが入った炉と頭にタオルをまいた汗だくの職人さんのイメージが強いですよね。ガラスを炊いている炉の温度は1300℃程度、暑くないはずがありませんよね。
ここでは、ガラス工房の暑さの原因、ガラス用の溶鉱炉、坩堝(るつぼ)についてご説明します。

ガラスが溶けている溶解炉の温度は1300℃

ガラス工房には、ガラスを溶かすための炉が必ず置いてあります。
その溶解炉の中の温度は約1300℃と言われています。作業をしている職人さんが汗だくになるのも容易に想像できますよね。
ガラス用の溶解炉は”坩堝”(るつぼ)と呼ばれています。
「ニューヨークは人種のるつぼ」というような比喩表現で使われる言葉でお馴染みですよね。
「なんでも溶かしてしまう」という意味で使われるようになるくらいなので、ガラスが入っている坩堝が高熱なのも納得です。

ガラスを溶かす坩堝(るつぼ)には3つの種類がある

ガラスを溶かす坩堝には、3つの種類があります。
まずは固形のガラスを溶かすための坩堝。この温度は約1300℃と言われています。この坩堝に一晩固形のガラスを砕いたものを入れておくと、翌日には溶けてガラスを成形できる状態になっています。
2つ目は、成形中のガラスを再加熱するための坩堝。約1500℃と言われています。この温度の坩堝は、ガラスの成形作業時にガラスが冷えて固まりはじめてしまった時に使います。一気に温度を上げる必要があるため、1つ目の役割の坩堝とは別に高温で用意されています。
最後は、ガラスを冷ます時に使う坩堝。約600℃と言われています。熱したガラスを成形した後は冷やす作業に入るのですが、その時に急に常温に戻してしまうとガラスに負担がかかってヒビが入ってしまうことがあります。
それを防ぐために600℃程度の坩堝にしばらく入れておき、段階的に熱を冷ましていくのです。

ガラス工房は眠らない?坩堝(るつぼ)は一晩中炊きっぱなし

1000℃以上に熱を入れた坩堝は火を絶やすことができません。1度でも冷ましてしまうと、中のガラスが固まってしまい、坩堝が使えなくなってしまうためです。ですので、ガラス工房の中では、毎日一日中昼も夜も坩堝が熱されています。
年に数回だけ、坩堝が熱されない日があります。というのも、ガラス用の坩堝の寿命は数ヶ月と言われており、新調をするために火を落とすのです。その日ばかりは、ガラス工房に涼しい風が通ります。

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