2回目の岩手旅は大槌町に行こう!大槌町ならではの体験とおすすめスポットまとめ

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岩手県南部の沿岸の町、大槌町。東西に長く、東の端は太平洋に面しています。その海に注ぎ込む川、そして山。どこにいっても自然がいっぱいある、三陸らしい豊かな町です。東日本大震災で大きな被害を受けましたが、今大槌町では改めて魅力を見つけよう、魅力を創ろう、という人たちが集まり、大槌のいいところを全国に発信しようとしています。大槌町の魅力に迫りました。

大槌町とは

大槌町は、岩手北部の沿岸部に位置する町です。東西に長く、沿岸部には三陸のリアス式海岸によってつくられた大槌湾があります。大槌湾には大槌川と小槌川の2本の川が流れ込んでいます。ほとんどの人が大槌湾に面した沿岸部に住んでいて、鉄道や幹線道路も海岸にそって通っています。縄文時代から人が住んでいた形跡があり、江戸時代には盛岡藩の港町としても栄えていました。
2011年の東日本大震災の際に、地震と津波、火災によって大きな被害を受けました。それから5年が経った現在、復興に取り組む人、町の魅力を発信しようと取り組む人が大槌町でさまざまな活動を行っています。

大槌町の魅力を実感。街を元気にする力に会おう

今、東京など大都市圏への一極集中、地方の高齢化が問題になっています。震災で大きな被害を受けた大槌町でも、その問題は同じこと。しかし今、一度都会に出ていた人たちがUターンして、改めて街の魅力をゼロから作っていこうという動きが見られます。この土地だからこその魅力を発信している「人」に会いに行くのも、大槌の旅の魅力です。

若き船頭と美しい海をクルージング!大槌の魅力を海から発見

大槌町で今一番注目を集めているのが、釣り船を利用した大槌湾クルージングです。御箱崎釣具店の3代目、大羽美年さんが案内してくれます。

高校を卒業してすぐ、横浜で就職した大羽さん。5年ほど働いた頃に震災が起こりました。いつかは故郷に戻るという気持ちがなんとなくあった大羽さんは、父親が営んでいた釣具店の再建を手伝おうと思って大槌町に戻ったそうです。
「戻って1年ぐらいは都会にまた戻りたいという気持ちもありました」と笑う大羽さん。都会とは全く異なる生活に戸惑いを覚えることもはじめは多く、暮らしていく上で徐々に大槌町の生活に慣れていったそうです。「今はこの街を盛り上げたいって腹をくくったので、全然そんなことは思いませんけどね」

美しい海を楽しめる1時間のクルーズ

御箱崎釣具店は地元に密着した店で、お客さんはほとんどが町内かその近辺の人。高齢化に加え、震災で海から離れた人も多く、釣り具の販売と釣り船の運航だけでは頭打ちの状態でした。そんなときに思いついたのが、純粋に海を見せる、海を見てもらうことだけを楽しむクルージングでした。

港から出航して、震災のビフォア・アフターの写真なども交えながら、解説つきで大槌湾とその周辺を案内するという約1時間のコースです。
地震と津波で大きな被害を負った大槌町ですが、海から見るとそんな被害もなかったかのように、のどかで美しい自然の景色を見られます。大槌湾のシンボル・蓬莱島のまわりをぐるりとまわったり、リアス式海岸ならではの切り立った崖の下まで近づいてみたりと、陸の上からでは見られない特別な光景が次々と現れます。

大槌湾はリアス式海岸のうちのひとつで、海のすぐそばに山が迫っている光景を見られます。大槌町のことをなにもしらなくても、海の美しさとその魅力についつい引き込まれてしまうツアーです。

「海を見たい」と思ってくれる人に来てほしい、と大羽さん。できるだけクルーズの時間が楽しいものだったと思って帰ってもらいたいので、ツアー中は楽しく会話をしたり、できるだけお客さんの希望を取り入れたりして工夫しているそうです。「夏は波を浴びたい!というお客さまのために、わざと波を立ててスプラッシュマウンテンみたいにすることもありますよ(笑)」とのこと。サービス精神旺盛です!

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大槌町は山も熱い!自然の中で楽しむしいたけ狩り

大槌町というと沿岸部に町があるので、どうしても海のイメージが強くなりますが、山の自然も観てほしいポイントのひとつ。
大槌川を10数キロ山の方向にさかのぼった金沢地区へ、ドライブ気分で向かいましょう。しいたけと花の栽培を営んでいるのは、兼澤悟さん。ピアスに無造作なヘアスタイルが似合う、スタイリッシュな雰囲気のイケメンです。

兼澤さんは大学在学中からアパレル業界で働き、社会人になってからもそのまま札幌で勤務を続けていました。震災を機に大槌町にUターンし、父親が営んでいたしいたけと花の農家で働くことになりました。

「小さいころは農家を手伝ったこともほとんどなかったし、自分が農家をやるというイメージもなかった」という兼澤さん。初めて真剣に農業に取り組んで、その面白さに気づいたといいます。「農業も他の職業のように、あこがれの職業になればいいなという気持ちでやっています」とのこと。工夫すればするだけ、さまざまなことが返ってくることに面白みを感じているそうです。

ぷりぷりのしいたけを持ち帰って

兼澤農園で楽しめるのは、自慢のしいたけを原木から採れるしいたけ狩り。1回の体験でおおぶりのしいたけを8~10個持ち帰れます。普段スーパーなどでしかきのこを見ていない人は、とれたてのしいたけのみずみずしさ、ぷりぷり具合に驚くはず。
農園では花の栽培も行っているので、しいたけ狩り体験を楽しみつつ花の栽培の過程を見学できたり、色とりどりに咲く花を愛でながらのんびり過ごしたりと、里山の自然を思いっきり満喫できます。

「山にいると四季のうつりかわりがよくわかって、自然の美しさをダイレクトに感じられます」と兼澤さん。「家族で来てもらって、食育を含めた新しい発見をしてもらいたい」と話してくれました。

「アロマ占い」で自分だけのアロマをつくる!癒やしを感じるひととき

動きまわった後は、少しリラックスしたいもの。日ごろの疲れもすっきりさせたいという人にぴったりなのが、アロマ体験です。

「アロマの教室aromama」を主催するアロマセラピストの鈴木真実子さんは、アロマを使ってリラックスできる教室を開いています。かつては関東で自宅サロンを開いていた鈴木さんは、震災から1年後、4人の子供とともに大槌に移り住み、アロマの普及活動を行っています。

誰でも参加できるアロマ体験。マッサージオイルを作る体験が特に人気です。体験はまずは「アロマ占い」から始まります。誕生日を聞かれ、その人が生まれ持った性質・体質を木、火、土、金、水からなる「陰陽五行」に当てはめていきます。
陰陽五行の5つの要素に2つずつのアロマが当てはまっているので、10種類のオイルを渡されます。その中から自分の好みの香りを選んで、ブレンドしていきます。通常は1種類から4種類のオイルをブレンドして、世界に一つだけの「マイアロマ」を作っていきます。

自分と向き合いながら、アロマの香りに包まれる。癒やしを感じるひとときです。大槌町には今までこういった場所がなかったため、特に女性に注目されているのだそう。

気分に合わせて香りを選ぶと、自然とその時の体調などにマッチしたものになっているから不思議です。マイオイルを作る体験のほか、バスボムなどリラックスグッズも制作しているとのこと。癒やしを感じられるひとときです。

見逃せない!大槌町の見どころ

大槌町には体験だけではなく、観てほしい場所があります。ここではおすすめのスポット&グルメを厳選してご紹介します!

吉里吉里海岸

「キリキリ」とはアイヌ語で「白い砂浜」を意味する言葉です。その名の通り白い砂と青い海のコントラストが美しい海岸です。

砂の粒は粗めで、鳴き砂と言われます。この砂の上を歩くと「キリキリ」と音がすることから、吉里吉里海岸という地名がつけられたという説もあります。

美しい海岸は地元の人の愛着も強く、心のよりどころともなっています。震災時の津波で海岸はほとんど水没してしまい、堤防も大破してしまいましたが、道路や堤防などの復興作業と合わせて砂浜の復旧作業も行われています。地元の人やボランティアが集まり、砂をふるいにかけたりなどの作業を行って、震災前の美しい砂浜の姿を取り戻すべく活動しています。

蓬莱島

大槌湾の真ん中にぽっかりと浮かぶ小さな島です。井上ひさし作、NHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルだと言われています。陸地からは約400mの防波堤でつながっています。島の祠には弁天様が祀られていますが、これは震災でも流出しなかったもので、復興のシンボルともなっています。
赤いオブジェのようなものは灯台です。もともとの灯台は津波で根元から折れてしまいましたが、デザインを公募して再建されました。

新巻鮭発祥の地

新巻鮭というとなんとなく北海道を思い浮かべますが、大槌町は新巻鮭発祥の地と言われています。江戸時代初期に大槌城主だった大槌孫八郎政貞が鮭の保存のために開発したと伝わっています。新巻鮭はこの地の特産となり、大槌氏はこれを「南部の鼻曲がり鮭」として江戸に送り、富を得ました。震災で大槌町のすべての水産加工会社が打撃を受け、一時は大槌町の水産業はこのままだとなくなってしまうという話もありました。町の人達がこのままではいけないと立ち上げた組合「ど真ん中・おおつち協同組合」が全国からサポーターを募り、新巻鮭の生産を再開。現在では町内のほとんどの水産加工業者・魚屋さんが新巻鮭の生産を再開しています。

新巻鮭は焼いて食べると美味しいのだとか。お弁当のおかずやおにぎり、お茶漬けに入れるのが一番美味しい食べ方だそう。新巻鮭の時期は12月がメイン。年末になると、水産加工会社の軒先にズラリと鮭が並び、その場でも購入できます。時期以外でも残っていれば、冷凍のものを購入することもできるそう。見つけたら購入がおすすめです。

大槌町は沿岸部の町なので、とにかく新鮮な魚介も楽しみのひとつ。市内に点在する民宿では、それぞれ海鮮もりだくさんのメニューを出してくれます。安くてお腹いっぱいになれて、地元の人とも触れ合える民宿に泊まって、大槌町の夜を過ごしてみるという旅行を計画してみませんか。

大槌町へのアクセス

■新幹線利用の場合
・新花巻駅
東北新幹線の新花巻駅が最も近い新幹線の駅です。
新花巻駅からはJR釜石線を利用して、釜石駅まで向かいます。釜石駅からは岩手県交通バスにて大槌町へ。大槌町内のバス停は大槌中央公民館入口・(旧)大槌病院前・吉里吉里一丁目・浪板の4か所です。
新花巻駅、釜石駅にはそれぞれレンタカー店があるので、レンタカーを借りて自由に動くのもおすすめです。
<所要時間>
東京~新花巻…約2時間39分(東北新幹線)
新花巻~釜石…約1時間52分(JR釜石線)※快速はまゆり利用で最速約1時間30分
釜石駅前~大槌中央公民館入口…約23分(岩手県交通バス)
・盛岡駅
東北新幹線の盛岡駅を使ってアクセスする方法もあります。盛岡駅~大槌町間のバスは1日に1本です。
東京~盛岡…最速2時間10分
盛岡~大槌中央公民館入口…約3時間4分(岩手県交通バス)

その他、「盛岡⇔宮古/山田・船越(106急行バス)」を利用して船越駅前まで向かい、乗り換えて10分ほどで大槌町に到着するルートもあります。

■高速バス利用の場合
池袋西口からの夜行高速バス「遠野・釜石号」を利用します。大槌町内でのバス停は「大槌バイパス(ローソン前)」と「吉里吉里一丁目」の2か所です。
<所要時間>
池袋駅西口~大槌バイパス(ローソン前)・・・約9時間24分(国際興業バス)

■車利用の場合
東京方面からは、東北自動車道を利用して北上します。東北自動車道花巻ジャンクションを経て釜石自動車道に入り、国道を海岸に向かって東へと走ります。東京からは約8時間で到着します。

提供:岩手県

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