【最速レポ】ちょっと“バンクシー”観に行ってみない!?が合言葉。大規模展覧会で作品を一気見

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ネットニュースやSNSでよく目にする”バンクシー”という単語。アートと関わりがあるのは知っているけど、それ以上は…という人も多いはず。それもそのはず、イギリスを拠点に活動する匿名アーテイスト・バンクシーの作品は、基本海外で制作されるうえに壁などに描かれるグラフィティゆえ数時間で消されることもあり、実際に本物を日本で目にすることは難しいのが現状。アイコン的な作品を使ったグッズはあふれているけど、オリジナルがなかなか見られないってなんだかウズウズしちゃいますよね。

『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か?)』の展示室

そんな、現代を代表するアーティスト・バンクシーの作品を見られる巡回展『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か?)』が12月12日より東京・原宿「WITH HARAJUKU」でスタート。同展覧会では、貴重なオリジナル含むコレクターたちが収集した作品が一堂に会するんです。アートに敏感な友人や恋人とのデートに、もちろんちょっと見ておきたい!という好奇心までを満たしてくれるホンモノがそこにはありますよ。

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『バンクシー展 天才か反逆者か?』とは?

ストリート・アートのシンボル“ラット”が正装で来場者を迎えてくれます

12月12日より東京・原宿「WITH HARAJUKU」で開催の『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か?)』は、覆面&神出鬼没なアーティスト・バンクシーの作品70点以上を含む100点以上が大集結した巡回展。2018年にスタートし、モスクワを皮切りにマドリード、ロサンゼルスをはじめ世界各国の都市を巡り約300万人を動員、世界中で話題となりました。

バンクシーが制作で使用した貴重なステンシルの原板も展示

作品は社会風刺や政治的メッセージが非常に強く、言葉を超えたメタファーが盛り込まれ一度観ただけでも強烈なメッセージを受け取るには十分過ぎるほどの迫力。現代アーティストのバンクシーは、話題性はもちろん、同じ時代に生きる者としてやはり押さえておきたい存在だと言えます。

『ラブ・イズ・イン・ジ・エアー』の3連作『スロウアー』

オークションで突如裁断が始まり話題となった『ガール・ウィズ・バルーン』や、火炎瓶の代わりに花束を投げ込む若者を描いた『ラブ・イズ・イン・ジ・エアー』の3連作『スロウアー』。さらにバンクシーが最も多くモチーフとして使うドブネズミを描いた『ラット』シリーズをはじめ、近年話題となった作品がめじろ押し。込められたメッセージが対岸の火ではなく、身近な問題であることを観るものに突きつけます。

『バンクシー展 天才か叛逆者か?』の展示構成と見どころピックアップ

スタジオの様子を再現したインスタレーション。スプレー缶やステンシル板があちこちに

バンクシーの作品のほとんどは壁などに描かれるため、破壊や塗り潰されることが大半。それゆえ現存するものが少ないのも特徴。ステンシル技法で素早く完成させ、ストリートを行き交う人々に驚きを常にもたらしていますが、その制作現場も会場に再現。シンプルなブラックのスプレー缶が転がり、ステンシルの型と仕事道具も展示。制作イメージ映像とともに、人物像をじっくりと紐解きます。

「POLICE(警察)」エリアでは笑顔の下の残虐性をポップに描くことで浮き上がらせます

展覧会では描かれるテーマごとに作品をまとめて展開。「POLICE(警察)」エリアでは権力の傲慢と残虐性を、「PROTEST(抗議)」は人権と平和・愛について、「CCTV(closed-circuit television)」では監視社会の意味とは何かを問うなどビジュアル・プロテスト(視覚的な抗議運動)で表現してきたバンクシーの作品テーマを深掘り。作品を観るだけでなく、背景を知ることでグッと作品が身近になり、描かれるモチーフに興味が湧く仕掛けが施されています。

『ノー・スイミング』は現地で気づかれず3週間もの間掲示され続けた作品

さらに、基本室内では展示されないバンクシー作品ならではの、リアルな質感を感じるための再現エリアも登場。テーマパークを揶揄した『ディズマランド』は映像作品として、そして2006年にロンドンの中心地セント・ジェームス・パークの湖に掲示された『ノー・スイミング』も再現。都市の標識として違和感なく溶け込み、日常のすぐ隣に存在する作品たちを見せてくれます。

『メット・ボール』は光を反射させ、会場をキラキラと照らしています

なお、貴重な立体作品も集結。バンクシーが運営するパレスチナ自治区のブティックホテル「ウォールド・オフ・ホテル」で販売されたお土産『グラップリング・フック』や、武力制圧を批判するミラーボール風のヘルメット『メット・ボール』などバンクシーの壁画以外の作品をじっくり鑑賞できるも本展の見どころです。

バンクシー『ケイト・モス』とアンディ・ウォーホル『マリリン』の比較展示

さらに謎多きバンクシーの”ルーツ”を探るために比較展示も実施。大きな影響を与えたアンディ・ウォーホルの作品『マリリン』をコンプリートした10作品や、ジャン=ミシェル・バスキア『ジョウボーン・オブ・アン・アス』を展示し、バンクシーと時代を圧巻したアーティストたちの共通項なども考察もできます。

無料の音声解説は作品の予習&復習にぴったり

展覧会を訪れる前に入れておきたいのがスマホアプリ「izi.TRAVEL」(iOS/Android)。本展覧会の90点以上もの音声ガイドが無料で聴けるので、訪れる前の予習と復習にぴったり。ちなみに、館内での撮影はすべてOK。誰でも見ることのできるバンクシーのグラフィティだからこその自由さもしっかり享受しておくことも忘れずに。

 

作品から何を受け取った? 仲間や恋人の感想を聞けばもっと理解が深まる!?

『ラット』シリーズも多数展示。メッセージを受け取り、色々感じてみては!?

強烈なメッセージを受け取ったあとは、一緒に訪れた仲間や恋人同士で、ちょっと議論してみるのも、アート観賞後のひとつの楽しみ。「あの作品がよかった!」「あれはどういう意味?」なんてコーヒを飲みながら気軽に会話をしたら、想像以上に相手のことをもっとよく知れるヒントになるかも!? ストリートに開かれたグラフィティ&同じ時代に生きるからこそ、きっと得るものが多いはず! じっくり一人でだけでなく、グループや大事な人を誘って一緒に鑑賞するのもおすすめです。

『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か?)』における感染防止対策

・展示室内の温湿度を調整しながら、徹底した換気を実施
・各所に手指消毒液を設置
・定期的に館内各所の消毒清掃を実施
・スタッフは出勤時に検温等の体調チェック、こまめな手洗いや手指消毒を実施
・スタッフは全員マスクを着用
・待機列や展示室内に、お客様同士の間隔を1m以上あけていただくための「足元シール」を設置。※会場によって異なります
・飛沫感染予防のため、スタッフの接客では極力対面を避け、横並びでの接客やテキストでのご案内を実施

 

『BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か?)』の基本情報

イベント名:BANKSY GENIUS OR VANDAL?(バンクシー展 天才か反逆者か?)
実施場所: WITH HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前1丁目14−30
開催期間:2021年12月12日(日)~2022年3月8日(火) ※2月24日(木)休館、10:00~20:00 ※入館は閉館の30分前まで
アクセス:【交通機関】JR「原宿」駅より徒歩1分
料金:
【日時指定前売り】平日:大人1,800円/大・専・高校生1,600円/中学生以下1,200、土日祝:大人2,000円/大・専・高校生1,800円/中学生以下1,400円
【平日いつでもチケット】平日:大人1,800円/大・専・高校生1,600円/中学生以下1,200
【当日窓口販売チケット】平日:大人2,200円/大・専・高校生1,800円/中学生以下1,200、土日祝:大人2,400円/大・専・高校生2,000円/中学生以下1,400円 ※すべて未就学児無料、小学生以下は保護者同伴必須、ベビーカーでの入場不可
公式サイト:https://www.museum.or.jp/event/105242

 

<文=相川真由美>

※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください

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