カヤック初体験!透き通る“本栖湖ブルー”の美しさと湖上散歩の気持ち良さに感動しました【あそびチャレンジ#02 カヤック編】

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【あそびチャレンジ#02 カヤック編】

富士五湖の西の奥にある本栖湖は、手付かずの自然が残る美しい湖。1年中、ウォーターアクティビティを楽しむ人の姿が見られます。今回、ここでカヤックを体験するのは、はるちゃん。

「お絵かきは大好きだけど、外遊びはちょっと苦手」と語るお父さん。でもお父さんは、はるちゃんにどうしてもカヤックを体験して欲しくて今回誘ったのです。 それは、はるちゃんがこの春から小学1年生になるから。新しい環境に踏み出す前にちょっとした成功体験をして欲しかったといいます。

 

もうひとつ、普段かまってあげられないので父娘2人でゆっくりとコミュニケーションがしたかったのです。今回のカヤック体験は3時間。6歳の女の子には長丁場です。でも「負けず嫌い」だから、やり遂げると信じていました。

カヤックに乗る前に、インストラクターからパドリング(パドルの漕ぎ方)を教えてもらいます。肘が90度の直角になるようにパドルを握り、ゆったりくーるくる。以前、カヌーを漕いだことがあるというはるちゃんは、練習パドルを持つと、一生懸命グルグルさせます。実ははるちゃん、行き帰りのクルマの中で何度も練習していたそう。

「カヌーは1つだったけど、カヤックは2つある!」と目を輝かせたはるちゃん。

そう、よく似ているカヌーとカヤックですが、違いはカヌーは水を漕ぐブレード(水刃)が片方だけに対して、カヤックはブレードが両端に付いているのです。はるちゃんの観察眼の鋭さにインストラクターもびっくり。

練習がうまくいったこともあり、「自分で漕げるかな?」とインストラクターの問いに、迷わず「自分で漕ぐ!」と大声を上げるはるちゃん。それを見たお父さんはしてやったりの顔。ちゃんと性格を把握しているようです。一緒に練習するお父さんに「お父さん、しっかり漕いでね」とつい、お姉さん口調になりました。

さあ、いよいよカヤックに乗り込みます。2人乗りのカヤックの先頭ははるちゃん、後ろがお父さんです。カヤックはソロと二人乗り用のタンデムがありますが、タンデムの方が安定性の高いので、親子で楽しむにも最適なのです。

「ドキドキする~」

カヤックに乗り込んだときは、ちょっと不安げな表情を見せたはるちゃんですが、漕ぎ出してしまえば今日の天気のように、ぱあっと明るく晴れました。

「わー! お父さん、見て見て~。水がきれい~」「ほんとだ、底まで見えるね」

本栖湖は、湖水の透明度では日本一。状況が良いときは、まるで空中にカヤックが浮かんでいるような写真が撮れるのだそう。

タンデムカヤックは、2人の呼吸を合わせることが大切。「いっちに、いっちに」と声を合わせて、リズミカルにカヤックを進めるはるちゃんとお父さん。 はるちゃんの喜ぶ姿を見て、お父さんはホッと胸をなでおろします。やり遂げるとは思っていましたが、はじめは水が怖いと泣くのではないかと心配していたのです。

湖の中ほどまで来たときにはるちゃんの大きな声が響きました。

「あっ! 富士山だ~」と、パドルの手を止めるはるちゃんに、「はる~、ちゃんと漕いでよ~」と、お父さん。

「え~だって、きれいなんだもん」といたずらっぽく笑うはるちゃんに、お父さんもニッコリ。しばし、パドルの手を止めて、湖の上で休憩です。360度、水面と樹々。自然の中でふわふわと水に浮かぶカヤックからの眺めは抜群です。「気持ちいいね~」と水上の心地よさを満喫するはるちゃん。ゆったり、のんびり、自分のペースで楽しめるのもカヤックの魅力なのです。

「じゃあ、次はあの岸までがんばろう!」と指を指す先には、お茶の用意をして手をふるインストラクターの姿がありました。 「あれ? 岸に近づくと、水の色が違うよ、青から緑に変わったよ」とはるちゃん。「なんでだろ? 水の温度が違うのかな?」とお父さん。水の色の変化に気がつくとは、絵を描くのが大好きなはるちゃんらしい目の付けどころですね。 

岸に着いたら、温かい紅茶とドーナツで、おやつタイム。インストラクターから「千円札の裏側に描かれている逆さ富士は、本栖湖から見た姿がモデルになっているんですよ」といった、本栖湖や自然について、楽しいお話を聞かせてもらいました。インストラクターの言葉に、大きくうなづいたり、驚いたり。表情がくるくる変わるはるちゃんは、何に対しても好奇心いっぱいです。

後半になると、慣れた様子でパドルを操るはるちゃん。「お父さん、パドルは左からだよ。ちゃんと漕いでね」と、すっかりリーダーの貫禄です。勢い余ってパドルを振り上げすぎて、水を被ってしまう一幕もありましたが、元気いっぱいのはるちゃんは、気にもとめずパドリング。

「おいおい、明日、小学校の入学式だぞ~。大丈夫か~?」と心配そうに声をかけるお父さんに、「大丈夫、大丈夫!」と頼もしい返事。3時間のカヤックのコースを元気に乗り切りました。

「パドルをぐるぐるするのが楽しかった! カヤック、楽しいっ!」とはるちゃんは大満足。「普段は家で絵を書いたり、本を読んだりするのが好きな子なので、アウドドアを楽しむことは少なかったのですが、今日のはるの様子を見て、これからはもっともっと外遊びを増やしたいと思いました。カヤックは初めてでもすぐに楽しめるのがいいですね」とお父さん。はるちゃんの新しい可能性が広がった春の1日でした。

帰りのクルマでは、もうすっかり疲れ切ったはるちゃん。帰りに大きなハンバーグを食べて、お腹もいっぱいだったのもあって、クルマが走り出すと同時に寝ていました。夢の中でもカヌーに乗っていたのかな。緩やかに舟を漕いでいました。

さて帰宅後、楽しかったカヤックの思い出をはるちゃんが絵にしてくれました。 よっぽど楽しかったようで、一筆描きかのように迷いなくどんどん描き進んでいったそう。でもすっかり、お父さんがいることは忘れいていました。

「パパもいたよね?」というと、「あ、そうか」という感じで2人の絵を描いてくれました。

「何がよかったの? 」と聞いたら、「カヤックの方が、両方がこうやってこうやって(身振り手振り)するのが難しいから面白い!」とはるちゃん。

お父さんはその言葉に感動。

「いつもチャレンジが大事!」といっていることがちゃ〜んと伝わっていました。

 

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<文=永浜敬子 写真=宮川朋久>

※掲載されている情報は公開日のもので、最新の情報とは限りません。最新情報は必ず公式サイトでご確認ください。

※撮影のためモデルは一時的にマスクを外しています。

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