ぶどうが食べ放題でジュースまでつくれる!今まで味わったことがないおいしさに出会えて親子でビックリしてきました【あそびチャレンジ#08 ぶどう狩り編】

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【あそびチャレンジ#08 ぶどう狩り編】

秋といえば“実りの秋”といわれるほど、さまざなフルーツが旬を迎える季節です。子どもたちにも旬なおいしさを味わってもらいたいと思うのが親心。それと同時に、普段食べているフルーツがどのように実っているのかも、しっかり見せておきたいと思いませんか?

そんな食育の意味も兼ねて、今回ぶどう狩りに初挑戦するのが5歳のはなちゃん。山梨県の笛吹ワインが主催する「ワインづくり体験」に参加します。この体験は、自分で採ったぶどうを昔ながらの足踏みでワインやジュースにして味わうというもの。ワインづくりとなっていますが、無料でジュースに変更可能で、採ったぶどうが食べ放題というのも、親子で参加するにはうれしいポイントです。

人懐っこい笑顔が印象的なはなちゃんは、いつも明るく元気いっぱい! 人見知りせず、公園でも同世代の子どもがいたら自分からどんどん声をかけて仲良く一緒に遊びます。

フルーツの中でもぶどうが一番大好きで、ずっとぶどう狩りに行きたがっていたそうです。今回のお出かけが本当に楽しみで、待ちきれない思いから前日には予行演習と称してデザートにぶどうを食べてきたとか…そんなはなちゃんの熱意が空に伝わったのか、当日は陽の光がさんさんと降り注ぐ快晴となりました。

大きなぶどうに囲まれて気分はすっかりぶどうのお姫様!

笛吹ワインの受付でエントリーをしたら、スタッフさんが運転するクルマに乗ってぶどう農園へ向かいます。「あっ、あれもぶどう! あっちもぶどうだよ!」窓から美しいぶどう棚が続く景色を見て、はなちゃんのテンションは早くもMAXです!

1~2分ほどで農園に到着。目の前にぶら下がるたくさんのぶどうに驚きの表情を隠せないはなちゃん。「うわぁ~! ぶどうがいっぱ~い。ねえ、すごいよ、パパ! 見て見て、ずっと先までぶどうだよ!」と大はしゃぎです。

デラウェアや甲州種、マスカットベリーA種など、ぶどう狩りで採れるぶどうの種類は季節によってさまざま。この日は、ちょうどマスカットベリーAが真っ盛りでした。

スタッフさんから採り方のコツを教えてもらい、早速ぶどう狩りがスタート!「ぶどうって、こんな風に実っているんだね。初めて見た~!」キラキラと目を輝かせ、周囲を見渡しながら農園の奥へと入っていくはなちゃん。まずは、ジュース用のぶどうを収穫します。

ぶどうは房の根本から先端にかけて徐々に熟していくもの。先端の実まで濃く色づいているぶどうが熟している証なんです。はなちゃんも最初は色味をチェックしておいしそうなぶどうを探していましたが、気づけば大きさが目安に。ついつい大きさに目を奪われる、そんな子どもらしさがまた愛らしいですよね。

「あっ! このぶどうすっごく大きい。これにしよう! すごいね、こんな大きなの見たことないよ~」

はなちゃんが見つけたのは両手にも余るほど大きな房のぶどう。「ほんとだね。パパも初めて見たよ。いつも房から取ったものしか食べてないからね(笑)」と、その大きさにお父さんもちょっと驚いたようです。

はなちゃんの人生初となるぶどう狩りは、お父さんとの共同作業。「硬いよ~。上手く切れない~」「どれどれ、パパと一緒にやってみよう」と、ふたりで大きなぶどうを収穫しました。

初めて自分で収穫したぶどうを手にしたはなちゃん。「うわ~重~い!ぶどうって、こんなに重いんだ~!」と、採った喜びよりも、ぶどうの重さへの驚きのほうが大きかったようです。

ジュースにするぶどうの収穫が終わったら、いよいよ食べ放題の時間です。「どれがおいしそうかな~。色が濃くで大きいのはあるかな~」はなちゃんは手つかずのぶどうがたくさん残っている農園の奥の方まで進んでいきます。

奥はぶどうが密集し、まるで紫の天井のよう。「わ~! ぶどうに囲まれている。私、ぶどうのプリンセスみたいだね!」と微笑むはなちゃんのかわいいコメントに、パパの頬がゆるみます。

すっかりぶどうの採り方を覚えたはなちゃん。自分で採った大きなぶどうの粒をパクリと口にすると「おいしい~!すっごく甘いよ、パパも食べてみて!」と、粒をお父さんに差し出します。

「ほんとだ、すごく甘いね。採れたての新鮮な味だね」とお父さん。「うんうん、いつも食べているぶどうよりおいしい!こんなにおいしいのは初めてだよ!」ぶどう好きなはなちゃんも太鼓判を押すおいしさです。

新鮮なおいしさでお腹を満たしたら、収穫したぶどうを持って歩いて笛吹ワインの工場まで戻ります。工場までの道は、ずっとぶどう棚が続き、まるでぶどうたちが、ぶどうのプリンセスのパレードを見守っているかのようです。

採れたてぶどうを踏み潰す!貴重でおいしい体験

工場に着いたら、スタッフさんがぶどうを洗っている間に清潔な長靴に履き替えます。準備ができたらジュースづくりがスタート!ぶどうと一緒に大きなタライに入り、ひたすら長靴でぶどうを潰していきます。現在は機械で圧搾するのがあたりまえですが、昔はワインづくりのために、ぶどう踏みは欠かせない工程だったそうです。

「滑りやすいので気をつけてね」スタッフさんからアドバイスを受け、恐る恐る踏み出したはなちゃん。「うわ~。スケートみたいに滑るよ~」と、半分わざと足を滑らせながらぶどうを潰します。

ぶどう踏みなんておうちでやったら絶対に怒られちゃいますが、ここではそんな心配は必要なし!「うわ~、いっぱいジュースが出てきた!」「パパももっともっと踏んでよ!」貴重な体験に、はなちゃんは大喜びです。あまりにも楽しくて「おうちのお風呂でもできるね!」なんて言い出しましたが、「ダメダメ、絶対ダメ(笑)」とさすがにお父さんがストップをかけていました。

しっかりぶどうを踏み潰したら、お楽しみの試飲タイム。タライから搾汁機に移した後、蛇口から出る絞り立てのジュースをいただけます。

「すっごくおいしい! こんなぶどうジュース飲んだことないよ。さっき食べたぶどうの味とも全然違う~」はなちゃんは新鮮なジュースのおいしさに大興奮。「なんでこんなにおいしいの?」という疑問に、「踏み潰すとぶどうの皮からの旨味が溶け出すのでコクが出るんです」とスタッフさんからおいしさの秘密を聞いたはなちゃん。「そっか! ぶどうの実は黄緑なのに、ジュースは紫なのは皮の色なんだね」なんて、鋭い洞察力でお父さんを驚かせます。

「はなちゃん、よく気づいたね!実だけでなく皮ごと踏むことで、おいしいジュースになるんだね」と、親子の会話を弾ませながら、ふたりとも「おいしい、おいしい」とゴクゴク。「こんなにジュースを飲むのを見たことがないよ(笑)」とお父さんに言わせるほど、はなちゃんもたくさんおかわりしていました。

最後に挑戦するのは、ボトルに貼るラベルづくりです。このツアーでは、ボトルにオリジナルのラベルを貼ったマイジュース、マイワインをつくるオプションが用意されているのもうれしいところ。本来はジュースもワインも、自分で採ったぶどうでつくっていただけたのですが、現在は新型コロナの感染予防のため、収穫したものは使用できないそう。ちょっと残念ですが、やっぱり思い出として残したいということで、今回はジュース2本とワイン1本をオーダー。商品のお届けは、約2カ月後になります。

「全部私が描くからね!」はなちゃんは普段から絵を描くのが大好きで、ストーリー付きの紙芝居を作るのも大得意。ぶどう狩りやジュースづくりのようすを色鉛筆でスラスラと描き、ラベル3枚を完成させました。月日が経っても、このラベルを見るたびに楽しい体験が思い出せるのがいいですよね。

「ぶどう狩りがすごく楽しかったし、ぶどうに囲まれてぶどうの世界のお姫様になれたのがうれしかった! ジュースづくりは、最初は滑ってうまくいかなかったけど、しっかり踏んだらおいしいジュースになってビックリしちゃった!」と、初めてのぶどう狩りに大満足のはなちゃん。ジュースづくりまで体験できたことで、より印象に残る体験になったのではないでしょうか。

「私も初めてのぶどう狩りだったのですが、スーパーなどで売られているぶどうと全然違って、形もバラバラで野趣を感じました。それだけに自然の力強さを実感できましたね。娘もぶどう狩りにとても興味を持ったみたいで、娘なりの視点で多くのものを感じ取ってくれたようで良かったです。ジュースが本当においしかったらしく、おかわりをしていいか、何度も確認しにくるのが愛らしかったですね」と、お父さんも大満足。

おうちに帰って早速、今日の思い出を絵で描いたはるちゃん。ぶどう狩りのシーンでは、大きなぶどうがたくさん!普段見るぶどうよりもずっと大きなぶどうが、よほど印象的だったようですね。

楽しかったジュースづくりのシーンも。ひそかにぶどう踏みに飛び入り参加していた弟の姿までしっかり絵にしてくれました。ふたりとも楽しそうにぶどうを踏んでますね!

都心で暮らしていると、なかなか自然と実った果物を目にする機会って少ないですよね。だからこそ自然学習の意味も含め、家族で味覚狩りに行ってみてはいかがでしょう。自分で採る楽しみも覚えれば、もっと子どもがフルーツ好きになるかもしれませんよ!

<文=永浜敬子 写真=宮川朋久>

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