まさかの子どもの熱中ぶりにお母さんもびっくり!小さな成功の連続で笑顔が止まらないボルダリング体験【あそびチャレンジ#17 ボルダリング編】

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【あそびチャレンジ#17 ボルダリング編】

2020年の東京オリンピックで新競技にも選ばれ、一般にも広く知られるようになったボルダリング。昨今はボルダリングジムも増え、お父さんお母さんの中にもやってみたいと思っている方がいるのではないでしょうか。ボルダリングは「課題」と呼ばれる決められたコースをクリアしていく攻略的な楽しみがあり、また性別や年齢を問わず、“はしごを登ることができる”程度の体力さえあれば誰でも楽しむことができるのも大きな魅力。実は親子で楽しめるスポーツなんです!

今回、ボルダリングに挑戦するのは5歳の川本千晴くん。宇宙とナンバーブロックにどハマり中という千晴くんは、怖いことがちょっぴり苦手な慎重派。「家が好きで休日外に連れ出すのにひと苦労しています」とお母さんは笑いますが、それでも公園にある遊具のボルダリングではよく遊び、ジムにも興味を持っているそう。

「近所の歯科医の待合所にボルダリングスペースがあって、前を通るとよく立ち止まって覗いてるんです。出かけ先に偶然あったボルダリングジムを見て『やりたい』と言ってきたこともあり、いつか体験させてあげたいと思っていました」とお母さん。いざ誘ってみると、千晴くんも「うん、やる!」と即答だったそう。かくして、ルールに則ってトライする本格的なボルダリングに初挑戦です!

なんだなんだ?でたらめじゃダメなの?


千晴くんとお母さんが向かった先は、未就学児でも参加できる体験プランを用意したり、小学生向けの習い事として「ボル塾」を開催したり、キッズに優しいボルダリングジムとして人気の「rout f(ルート エフ)」。

いざ当日になると、不安を感じはじめたらしい千晴くん。ジムへと向かう道中は「すごく大きいの?」「高くまで登らないよね?」と、お母さんにしきりに確認していたそうです。とはいえ、色とりどりのホルダーが散らばるウォールを前にすると、テンションはアップ!靴を脱ぐなり壁に駆け寄り登ろうとする千晴くんに、スタッフさんとお母さんの「ちょっと待って~!」という声が重なります。

声をかけられ、慌ててお母さんのもとに戻った千晴くん。ジムでの本格的なボルダリングは今回がはじめてですから、まずは施設の利用案内や安全に楽しむためのルール、そしてボルダリングについてのレクチャーを受けることからスタートです。

スタッフさんからのレクチャーを終えてシューズを合わせたら、いよいよボルダリングに挑戦です!ボルダリングジムにはコースの難易度を表すグレード表があり、「rout f」では最も簡単な10級(ピンク)が「お子様入門課題!」に設定されています。

千晴くんも、まずはピンクのコースから登りはじめることに。「え?どれ?」「どこどこ?」と最初は戸惑うようすも見られましたが、「次はこっちにピンクがあるよ」とスタッフさんに誘導されながら、実践の中でよりしっかりとボルダリングのルールを身につけていきます。

 

「足はもうひとつ下にするといいよ」「右手にぐっと力を入れて」などのアドバイスも受けながら、ボルダリングの要領をつかんでいく千晴くん。無言で黙々と登っていき右手がゴールのホルダーをつかむと、「そう、そのまま両手で持って!」というスタッフさんの声にもう一方の手も添え、2秒キープ。見事10級コースをクリアです!

マットの外から声援を送っていたお母さんからも「やった~!!すごいねー」と歓声が上がります。お母さんの反応に硬かった千晴くんの表情もほぐれ、ゴールしたことへの実感が湧いたようでした。

「それじゃあ降りておいで」というスタッフさんの声かけに頷く千晴くんですが、いざ降りようとるすとたちまち戸惑いの表情に。適当なホールドを使って少しずつ降りていくことを「クライムダウン」といいますが、ボルダリングはゴールを目指して夢中になって登っているときよりも、下を見ながら降りるクライムダウンのときの方が怖さを感じることがあるそう。千晴くんも少し怖かったようで、時折止まりつつ最後はズリズリッとなだれ落ちるようにして何とか着地となりました。

「よかった、降りられたね」と胸をなでおろすお母さんに、千晴くんは「できた!」とひとこと。表情はパッと明るくなり、瞳もキラキラ!降りるのはちょっぴり怖かったものの、そんなことも吹き飛ぶほどにクリアできた喜びが大きかったようです。

「そうだね、おめでとう!すごかったね!!」と改めて喝采を送るお母さん。スタッフさんも「ナイス!」と千晴くんに声をかけます。ボルタリングでは、登っている人に対してその場に居合わせた人たちが「ガンバ!」や「ナイス!」など、声援を送るのが一般的。達成感や満足感を得ることができ、他者と喜びを分かち合うという経験にもなっていくすてきな習慣です。千晴くんもお母さんやスタッフさんからの「ナイス!」の言葉に、うれしい気持ちが爆上がり!お母さんとタッチを交わした直後、思わず得意のでんぐり返しで喜びを表現しちゃいます。

自信をつけた千晴くんは、意欲的にチャレンジを繰り返していきます。10級はすっかりお手のものとなり、スルスル登ってあっという間にゴール!最初のころに比べて顔つきもどんどん変わっていきます。

※ジャンプでの着地は安全な高さまで降りてからに限られます

クライムダウンのときに、「もうその辺りからなら飛んでも大丈夫そうだよ」というお母さんの提案に最初は「危ないよ」と慎重派な一面を見せていた千晴くんですが、勇気を出して一度飛ぶことができると、それ以降は毎回元気いっぱいのジャンプで着地!それがまた楽しいようで、何度も登ってはジャンプ!笑顔がはじけます。

さあレベルアップだ!9級はちょっと難しいぞ

千晴くんもお母さんも慣れてきたため、千晴くんのサポートはスタッフさんからお母さんに。親子で力を合わせ、次のレベルである9級(白)にチャレンジすることに!

10級は垂直に上へと登っていくのに対し、9級は横に移動しながら登っていくルートです。登る前に下から白いシールがついたホルダーの位置をたどり、ふたりでルートの確認(オブザベーション)を済ませます。このころにはルールに対する理解も深まり、飛ばしがちだったオブザベーションもしっかりしている千晴くん。短い時間の中で、ただ登るのとは違う、向き合い方の変化が感じられました。

 

9級は「お子様課題卒業!」に設定されていて、ひとつしか級は変わらなくても10級に比べてぐっと課題の難易度はアップ。千晴くんも開始早々、どう足を繰り出していったらいいのか、手が届かずどうしたらいいのか、次へと進みたくともなかなかうまくいかず四苦八苦。進むことも戻ることもできずに身動きがとれなくなると、「ママ~、手伝って~」とお母さんに助けを求めます。

「マットがあるから落ちても大丈夫だよ」と声をかけるお母さんですが、手を離すことはまだ怖い千晴くん。お母さんもマットに上がり、抱き抱えるようにして降ろしたり、お尻をぐっと押し上げたりと千晴くんのサポートに入ることに。難しい反面、“お母さんと一緒にやる”ことはまた別の楽しさがあるようで、千晴くんは9級へのチャレンジ中も終始ニッコニコ。まだまだお母さんに甘えたい年ごろですね!

※安全を考慮し撮影しています。万一の落下時危険なため、登る人の下には入らないようにしましょう

一息ついて「ママもやってみる?」という千晴くんの誘いに、お母さんははじめて取り組む人向けの8級(緑)に挑戦することに。いざ登りはじめると、「あれ、けっこう難しい」「うわあ、このホールドつかみにくい」とたじたじのお母さん。そんなお母さんの姿を見て、千晴くんは「ママ、助けるよ!」と駆け寄り下からお尻を支えます。

すかさず「ちーくんありがとう!でも危ないから離れて」と伝えるお母さんですが、それでも一生懸命お母さんをサポートしようとする千晴くん。ヒヤヒヤしつつも、子どもの優しさや心意気に、お母さんもうれしさを隠せないようす。「ありがとうね」とお礼を言うお母さんに、千晴くんもにっこりと満足気な顔を向けていました。

いいこと尽くしのボルダリング!

基本的に「rout f」では、キッズでも上達していけば7面あるボルダリングォールすべてに挑戦できます。9級が難しければ、隣の壁の10級に挑戦するなど、飽きやすい小さな子どもでも内容を変えてチャレンジしていけるのがうれしいところ。どのコースも難しい場合はスタッフさんに即席でルートを作ってもらうこともできるので安心です。千晴くんとお母さんも、時間を忘れてボルダリングを楽しんでいました。

「課題をクリアしたり、飛べるようになったり、一つ先へ進むことができたりするたびに、表情がどんどん明るくハツラツとなり、さらに積極的にもなっていく姿は本当に目を見張るものがありました。本人の期待値が高かっただけに、楽しく終えられるかどうか正直不安もあったのですが、それもまったくの杞憂で終わり、子どものことを信じて挑戦してみることの大切さを実感させられましたね。息子の姿に私自身も成功体験をさせてもらった思い。今日はたくさん『すごかったね』『ありがとう』って伝えたいです!」とお母さん。

「また来ようね」と言いながらジムを後にする千晴くんの表情は来たときよりも大人びて見え、ひと回り成長したのだと感じられました。

小さな成功体験の積み重ねが自信へとつながり、一方で難しい課題は次へのモチベーションとなっていく。ぜひお子さんと一緒に、いいこと尽くしのボルタリングに挑戦してみませんか?

ボルダリングを楽しんだその日の夜、思い出を絵に残すことに。画用紙を壁に、クレヨンで描かれた色とりどりのホルダーと、壁を登る千晴くんの姿。楽しかったボルダリング体験が、明るくすてきに描かれていますね。

カラフルなホルダーが散らばる壁が宇宙のように見えたという千晴くんは、ホルダーのひとつにわっかを描いて土星にしました。絵の世界で、ボルダリングはたちまち壮大な宇宙旅行に。見る人を楽しませてくれます。

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<文=川本央子 写真=恩田拓治>

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