神秘の迷宮「あぶくま洞」の見どころは?時空を超えたドキドキの地底探検へ出発!

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福島県の壮大な鍾乳洞「あぶくま洞」は、子どもはもちろん大人の冒険心もかきたてる人気のお出かけスポット。自然が生み出した壮大なアートや地球の不思議に触れる地底体験は、感動と驚きの連続です。さらに探検コースでは、まるで天然アスレチックのような冒険にもチャレンジできます。この記事では、洞窟探検のコースからレストランやショップ、知られざる観光スポットまで、あぶくま洞を丸ごと楽しむための情報を詳しく紹介します。

 

 

あぶくま洞とは

あぶくま洞

「あぶくま洞」は、福島県・県中地域東部の田村市に位置する鍾乳洞。幻想的な鍾乳石が公開部600mの洞内に続いています。

ポツリポツリと滴り落ちる地下水のしずくが、悠久の年月をかけて石灰岩を溶食して創り上げたアートは壮観!鍾乳洞内の見どころスポットには、「滝根御殿」「月の世界」などの名前がつけられており、幻想的な異世界を体験できます。

鍾乳洞は、カルスト地帯に見られる地表の窪み(ドリーネ)に溜まった水が、石灰岩を溶かして地中に入り込むことによって作られていきます。あぶくま洞は気が遠くなりそうな時を経て、育まれたといわれています。

 

・種類と数の多さは国内屈指とも評される「あぶくま洞」の鍾乳石

あぶくま洞の鍾乳石は、その数と種類の多さにおいて世界的に評価されています。

つららのように天井から垂れ下がる「つらら石」。タケノコのように床から天井に伸びる「石筍(せきじゅん)」、柱のような「石柱」、幕のように見える「カーテン」、粒状の「洞穴真珠」など、さまざまな形の鍾乳石が見られます。

 

・「あぶくま洞」はこうして発見された!

あぶくま洞は大滝根山の西側斜面、標高600mを越える高地に位置しています。この一帯には、石灰岩などが雨水や地下水によって浸食されてできたカルスト台地が広がっていて、古くから石灰岩や大理石の採掘が行われていました。1969(昭和44)年にあぶくま洞が発見されたのも、石灰岩の採石中のことでした。採掘跡の白い石灰岩の岩壁は、あぶくま洞駐車場の北側に今もそびえ立っています。

 

いざ「あぶくま洞」へ出発!

ここからは、あぶくま洞への道のりと鍾乳洞の入り方を解説します。

まずは磐越自動車道「小野IC(もしくは田村スマートIC)」から約10kmの山道を上っていきます。ゴールの目の前に来ると、迫力満点の赤い橋が頭上に出現!

これはあぶくま洞と隣接する「星の村天文台」を結ぶスロープの歩道橋なのです。

あぶくま洞は海抜641mの高地にあるため、眺めは抜群。広い駐車場にはバス30台、乗用車700台を置けるスペースがあり、駐車料金も無料です。バス・車いす専用駐車場も用意されています。

あぶくま洞バス駐車場は、しばしばイベントも行われる広い駐車場です。実はこの駐車場にそそり立つ大岩盤は、見逃せない観光スポットのひとつ。

石灰岩の採掘跡であるこの岩盤は「滝根層」と呼ばれるもので、約3億年前に生物の遺骸が海底に堆積して形成されたものなのです。太古の昔の生物の遺骸がこの大岩盤を作っているなんて、本当に不思議!

大岩盤を見たら、さっそく洞窟探検に向かいましょう。入洞券発売所でのチケット購入は、現金かPayPay、d払い、au PAYなどのQRコード決済を利用できます。休日には混みあうことも多いので、事前にアソビューで前売り券を購入しておくと便利です。

洞窟探検には「一般コース」と「探検コース」があります。「探検コース」は、一般コースの入洞料+300円かかりますが、より冒険気分を味わえるのでおすすめです。

 

・あぶくま洞を快適に楽しむために!

あぶくま洞の中は、年間を通して平均気温が約15℃。夏は涼しく、冬は暖かく快適です。

ただし夏場は涼しく感じられるので、薄手の上着があるといいでしょう。洞内には急な階段もあるので、女性はスカートではなくパンツスタイルがおすすめ。

探検コースは狭い岩場を登ったりくぐったりするので、汚れてもいい服で出かけましょう。どちらのコースも歩きやすく滑らない靴を履いて行きましょう。

 

まるでSFの世界!幻想的な鍾乳洞の見学コースをチェック

 

ここからは「あぶくま洞」の見学コースを紹介します。

あぶくま洞は下洞部・中洞部・上洞部の3層からなる鍾乳洞です。一般コースは総距離600mで所要時間は40分ほど。途中に階段の上り下りはありますが、起伏の少ないコースです。

探検コースは、一般コースの途中から道が分かれています。鍾乳石の間を屈んでくぐったり、急な階段を上ったりしながら120mほど歩き、上層部の「滝根御殿」で一般コースと合流し、中層部の「月の世界」を通って出口に向かいます。

 

・コースの初めは洞窟の下層部からスタート

コースは一般コースも探検コースも初めは同じコースを歩きます。入り口からしばらく歩くと、いよいよ洞窟内部へ続く道が出現!道は歩きやすく整備されていますが、濡れていて滑りやすいところもあるので、気をつけて歩きましょう。初めに出る広い空間は、洞窟の下層部にある「若人の窟」です。

さらに奥へ進むと、さまざまな形の鍾乳石が次から次へと現れます。見どころスポットには名前が付けられていて、案内板やパンフレットにも記載されているのもうれしいところ。ちなみに写真は、「妖怪の塔」と名付けられた鍾乳石です。

こちらの青い鍾乳石は「白磁の滝」。大きく流れ落ちる滝のような鍾乳石の形が見事です。

 

・洗心の池から探検コースへ!アドベンチャー気分を楽しもう!

「洗心の池」の手前までくると「探検コース」の入口があります(別途料金300円)。一般コースはこの後、あぶくま洞最大の見どころ「滝根御殿」へと向かいますが、探検コースは約10分の遠回りをして、ハラハラ・ドキドキの冒険コースを歩みます。

洗心の池は一般コースからでも少し距離がある状態で眺められますが、探検コースでは目の前で大迫力の光景を見られます。洗心の池は、あぶくま洞を今も育む地下水が溜まってできています。


探検コースはたった120mといえども、鍾乳石をくぐったり、急な階段をよじ登ったりと、なかなかハードな道のり。体の柔らかい子どもたちよりも、運動不足の大人のほうが大変かもしれません。

険しい道を抜けた後に待つ自然の絶景には、感動すること間違いなし!スリリングな冒険がお好きな方は、ぜひチャレンジしてみてください。※コース途中でおんぶや抱っこはできません

 

・あぶくま洞の中層部「滝根御殿」は最大の見どころ!

一般コースと探検コースは、あぶくま洞最大のホール「滝根御殿」で合流します。滝根御殿は洞穴の上層部にある高さ29mの巨大な地底空間。壁面・天井・足元がさまざまな形の鍾乳石に覆われ、まるで壮大な宮殿のように見えます。

滝根御殿の中では、光で透かして石の模様を見られる膜状の鍾乳石「クリスタルカーテン」や、上部が円盤状になっている鍾乳石「洞穴シールド」など、美しく貴重な鍾乳石の数々を見られます。


こちらは水滴が落ちてきたところに石灰分が蓄積されてできた「きのこ岩(竜宮殿)」。ちなみに、天井から水滴が落ちるときに、天井に石灰分が残ってできたものは「つらら石」です。このつらら石ときのこ岩が繋がることで、「石柱」になるのです。

 

・多彩な鍾乳石が集まる神秘のスポット「月の世界」

あぶくま洞・洞穴探検の最後を飾るのは「月の世界」。主要な鍾乳石をすべて観察できる人気のスポットです。ここでは夜の闇から朝日が昇り、夕日となって日が沈むまでを、色が自然に移り変わる調光システムを使って幻想的に演出しています。

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