美しい海に囲まれた沖縄県の宮古島はシュノーケリングに絶好のスポット!子供でも気軽に楽しめるシュノーケリングですが、自然豊かな宮古島の海には注意しなければならない危険生物も潜んでいます。事前に注意が必要な生き物について知っておきましょう。
沖縄県の中でも宮古島は、リゾート気分を満喫できる人気の離島。透明度の高い美しい海でさまざまなアクティビティができるのも魅力です。
子供と一緒の旅行なら、気軽に体験できるシュノーケリングがおすすめ!しかし、海の中には危険生物も生息しています。大切な家族を守るため、事前にどんな生き物に注意すべきか知っておくことが重要です。
そこで今回は宮古島の海に潜む危険生物と、ガイド付きで安心して楽しめるシュノーケリングツアーを紹介します!
宮古島の海に生息する危険生物15種
きれいな海だからといって油断は禁物!海の中には毒を持っていたり、攻撃的だったりする生き物も住んでいます。宮古島の海で遊ぶなら知っておきたい15種類の危険生物をご紹介。好奇心旺盛な子供たちが興味を持っても、近寄ってはいけません!
1.動きが速い曲者!猛毒を持つ「ハブクラゲ」

海に住む危険生物の代表格といえるクラゲ。特に、夏の沖縄の海で多く見られる「ハブクラゲ」は猛毒を持つため、必ず覚えておきましょう!
傘の直径は10〜15cmで、触手は伸ばすと1.5mに及ぶこともあるそう。泳ぐスピードが速く、半透明で海中で見つけにくい曲者!水深の浅い静かな場所を好むため、シュノーケリングや海水浴では注意が必要です。
刺されると激痛があり、ミミズ腫れやじんましんが起きるほか、最悪の場合は意識障害や呼吸困難に陥ることも…。もし刺されてしまったら決して患部をこすらず、酢をかけた後でゆっくりと触手をはがしてから病院へ行きましょう。
2.サメよりも怖い!?鋭い歯を持つ「ゴマモンガラ」

モンガラカワハギ科の中でも大型の種類である「ゴマモンガラ」。成長すると体長50cmほどになることも。浅瀬のサンゴ礁に生息するため、シュノーケリングでもかなりの頻度で遭遇する可能性があります。
一見、普通の魚に思えますが、ゴマモンガラの危険な点は気性の荒さ!自分の縄張りに入ってくると、人間であろうと攻撃しに向かってきます。貝やウニ、サンゴまで噛み砕けるほど鋭い歯を持っているため、非常に危険です。
ウェットスーツを引きちぎられるほか、指を噛みちぎられた例もあり、ダイバーの間ではサメよりも恐れられる存在。特に繁殖期である6〜8月は攻撃性が増すため要注意です。海底を泳いでいるので、もし見つけたら子供を連れて速やかにその場を離れましょう。
3.きれいな体の暴れん坊「ムラサメモンガラ」

「ムラサメモンガラ」は先に紹介したゴマモンガラと同じモンガラカワハギ科の一種。ゴマモンガラと比べて体長は15cmほどと小さく、きれいな体色に油断してしまいがちですが、こちらも注意が必要な魚です。
やはり気性が荒く、縄張りに入るとすごい勢いで体当たりをしてきます。硬い口を持っているので、小さな子供の場合はケガにつながる可能性も。数匹で群れていることもあるので、見つけたら特に気を付けましょう。
4.“ハブガイ”の異名を持つ毒貝「アンボイナガイ」

イモガイ科の巻貝の一種である「アンボイナガイ」。イモガイ類は肉食で、毒針で魚を刺し捕食する危険な種類の貝で、中でもアンボイナガイは10cmくらいの大型種。沖縄では”ハブガイ”と呼ばれるほどの強力な毒を持っています。
夜行性のため昼間は砂に潜っていることが多いですが、子供がうっかり見つけて掘り起こしてしまわないよう気を付けましょう。
毒針に刺されると、おう吐やめまいを起こし、最悪の場合死に至るケースも。速やかに針を取り除き、心臓に近い場所を縛って止血してから病院に向かいましょう。
5.ハブ毒の80倍に匹敵!陸にも現れる「エラブウミヘビ」

沖縄といえば有名なウミヘビですが、ハブの80倍の毒を持つといわれる「エラブウミヘビ」は非常に危険です。
おとなしい性質で、こちらから何もしなければ襲われる危険は少ないですが、捕まえたり、攻撃したりすると噛まれることがあります。
エラブウミヘビが主に活動するのは夜ですが、宮古島では5〜8月に産卵のために上陸もします。シュノーケリングや海水浴をする際に遭遇する確率が高いので、見つけた場合はゆっくりとその場を離れましょう。
6.刺されるととっても痛い!“電気クラゲ”とも呼ばれる「カツオノエボシ」

カツオノエボシは触手に強い毒を持つクダクラゲの一種で、刺されると電気ショックを受けたような痛みがあることから、「電気クラゲ」と呼ばれることもあります。また、二度目に刺されるとアナフィラキシーを起こし、ショック死することもありますので特に気をつけましょう。
万が一刺されてしまった場合は、皮膚に刺さった触手をそっとはがし、海水で洗い流してから速やかに医療機関で医師の診察を受けてください。その際、素手で触手を触らないことがポイントです。また、消毒に真水や酢を使うと逆効果となるため使用しないよう注意してください!
7.フグと同じ毒を持つ「ヒョウモンダコ」

ヒョウモンダコは体長10cm程度の小さなタコですが、唾液にフグと同じ猛毒「テトロドトキシン」が含まれており、咬まれると吐き気を催したり、呼吸困難に陥ったりする恐れがあります。
普段はおとなしく自分から攻撃してくることはありませんが、刺激を受けると青い輪や線の斑点模様のある明るい黄色に変化します。この状態のヒョウモンダコは攻撃的になり大変危険なので、絶対に近づかないでください。
普段は褐色で目立たないのと、泳ぎが不得意でたいていは海底をゆっくり這っているため、磯遊びや海水浴などで捕まえやすいのも特徴です。小さなタコを発見した場合は特に注意が必要です。
8.サンゴの天敵!棘に強い毒を持つ「オニヒトデ」

「オニヒトデ」は、全身が棘に覆われた、体長40cmを超える大型のヒトデ。大量発生することがあり、見かける可能性が高い生物です。サンゴを食べることでも知られています。
棘には強い毒があり、刺されると激しい痛みを感じるそう。棘は非常に鋭く脆いため、折れて皮膚の中に残ることがあり注意が必要です。オニヒトデから刺してくることはないので、不用意に手を出さないようにしてください。
もし刺されてしまったら、傷口から慎重にトゲを取り除き、毒素を絞り出してから真水で洗い流しましょう。その後消毒用アルコールで消毒し、刺された部分を60分ほどお湯につけて毒素を中和しますが、素人には難しい作業ですので、早急に医療機関で医師の診察を受けることをおすすめします。
9.華やかな姿に騙されないで!「ミノカサゴ」

「ミノカサゴ」は体長25~30cm程で、華やかな背ビレが特徴の魚です。ヒレを中心に毒を持っていますので、見た目に騙されないようにしましょう。
また、刺された際の痛みの強さからさまざまな地方名を持ち、広島県では「痛みに耐えかねて7日間走り回る」ことから「ナヌカバシリ(七日走り)」、三重県では「うっかり触らないようにしばらく待て」ということから「マテシバシ」、山口県では「平清盛のように、派手な衣装の下に武器(毒)を隠している」ことから「キヨモリ」などと呼ばれています。
ミノカサゴの方から攻撃してくることはないので、脅かさないように観察すれば心配はありません。岩の陰や裏側に隠れてることもあるので、手をどこかにつける時は必ず確認しましょう。
10.強烈な力で咬みつくため注意!「ウツボ」

「ウツボ」は1mを超える体長にまで成長する、細長い生き物。毒はありませんが、暴れ出すと手がつけられないため危険です。
自分より大きな敵が近づいた時は大きな口を開けて威嚇し、それでも敵が去らない場合は咬みつきます。歯が鋭く顎の力も強いので、咬みつかれると深手を負う可能性が。指に咬みつかれると最悪の場合引きちぎられることがあります。シュノーケリングのほかに釣りでも注意が必要です。
意外と臆病なところもあり、こちらから無用な攻撃や接近をしない限り積極的に咬みついてくることはありません。シュノーケリング中ににウツボと遭遇した際にはゆっくりと離れていけば攻撃を受けることは少ないでしょう。
11.藻のように見える「シロガヤ」にご用心

「シロガヤ」は美しく繊細な藻のような形をしていますが、クラゲやイソギンチャクの仲間です。毒がやや強く、刺されると炎症を起こす場合があるで、素手で触らないよう注意しましょう。
岩場から伸びた茶色く細い幹に白い鳥の羽状の枝が付いているような形で、高さは10cm程度になります。羽の部分に皮膚がふれると、かぶれたように腫れてひどい痒みを引き起こします。ひどいときは患部と周辺が大きく腫れることも。痛みは長く続きませんが、しばらく痒みが残るのが特徴です。
刺された時は、45℃以上のお湯に傷を浸すことで毒を不活性化させると痛みが弱くなり、早く回復します。
12.見た目は地味だけど危険な「フトガヤ」

クラゲに刺されてしまった!と思ってもクラゲが見当たらないときに考えられるのが、「フトガヤ」です。クラゲの仲間には、一見クラゲに見えない種もいます。岩場をよく見てみましょう。鳥の羽根のようなものが生えていないでしょうか?「羽根のようなそれ」は、おそらくクラゲの仲間「フトガヤ」です。
藻のように見え、外見が地味なので、気づかずに油断して刺されていまうことがありますが、強い毒を持っているので要注意です。刺された瞬間痛みを感じ、場合によっては1週間ほど痒みが残るケースも。
発熱やおう吐、腹痛が起こることもありますので、症状がひどいときには必ず病院に行ってくださいね。岩場に生息することが多いので、特に注意してください!
13.集団で行動する危険な魚といえば「ゴンズイ」

「ゴンズイ」とは、8本の口ひげがあるナマズ目の海水魚です。色は茶褐色で腹は白く、黄色又は白の線が縦に入っています。
背ビレと左右の胸ビレの付け根に毒棘が1本ずつあり、靴のゴム底程度は貫通するほど硬いので注意してください。この毒はゴンズイが死んでも残るため、万一棘が刺さってしまった場合はすぐに病院へ行きましょう。毒は60℃以上の熱で分解されるため、やむを得なく応急処置をしなければならない場合は、棘を抜き、火傷しない程度のお湯で傷口の消毒を行ってください。
「ゴンズイ玉」と呼ばれる群れを作り移動する習性があるので、見つけやすいのも特徴です。主に浅場の岩礁や防波堤付近などに現れます。
14.海の最強猛毒生物「オニダルマオコゼ」

オニダルマオコゼは、体長が約40cmにもなるオニオコゼ科の魚です。全身がボコボコとしたコブ状の体表をしており、岩礁や砂などに擬態して生活しています。岩の隙間や砂の中でエサとなる小魚や甲殻類を待ち受けて捕食するのが特徴。危険生物としてサーファーやスキューバダイビングの間で有名な一方で、抜群の味の白身魚として重宝される存在でもあります。
オニダルマオコゼは背びれに毒腺をもっています。オニオコゼ科の魚はどの種も毒を持っていますが、オニダルマオコゼの毒はその中でも最強で、ハブ毒の30倍ともいわれるほど。
通常、岩に擬態をしているため海中でその姿を発見しづらく、シュノーケリングやスキューバダイビング中に誤って触ってしまったり踏んでしまったりするケースが後を絶たちません。万一刺されてしまった場合は、早急に病院で医師の診察を受けましょう。
15.ガラスのアクセサリーのような外見ながら毒がある「カツオノカンムリ」

「カツオノカンムリ」は、鮮やかな青藍色と透明な体を持つクラゲの一種。楕円形の盤の上に三角形の薄い膜でできた帆を張ったような姿をしています。
5cmほどの小さな体の下には刺胞のある触手がついており、それに刺されると3日間ほど痛みが続くのだそう。
外見がガラスのようにきれいなので、うっかり触りそうになりますが我慢してください。毒性はそこまで強くありませんが、刺されて腫れたり体調の変化を感じた場合は、医療機関に相談することをおすすめします。
ガイド付きで安心!おすすめのシュノーケリングツアー
海の危険生物を覚えても、慣れない海ではやはり不安は残ります。そこでおすすめなのが、現地の海を熟知したガイドが案内するシュノーケリングツアー。特に子連れの場合は単独で海に入るのではなく、ガイドと一緒に安全に楽しみましょう!
宮古島LOVEなガイド“ひでちゃん”とウミガメに会いに行こう!
宮古島に魅了されて移住した、宮古島LOVEのガイド“ひでちゃん”が必ずツアーに同行する「ひでちゃんTours宮古島」。
“海ガメ観察&シュノーケリングツアー”では、ひでちゃんだからこそ知っている秘密のウミガメポイントでシュノーケリングを楽しめます。
甲羅の色で個体識別ができるほどウミガメをよく知るひでちゃんと一緒なら、目の前でウミガメを眺めたり一緒に泳いだりするだけでなく、好きな食べ物、排泄の場所など、面白い生態情報も聞くことができますよ。
ツアーには4歳から参加OK。小さな子供用のライフジャケットや、水中をのぞける箱メガネの用意もあるので、家族みんなで楽しみましょう!
3歳からOK!光り輝く下地島の海を遊び尽くそう
「Bonito(ボニート)」が開催する“シュノーケリング半日ツアー”の舞台は、ベビーブルーの海が広がる下地島(しもじしま)の海。宮古島から伊良部大橋でつながった伊良部島に集合し、スタッフの車に乗って下地島へと渡ります。
下地島周辺の海の魅力は、なんといっても淡い水色の海と美しい白砂のビーチ!太陽の光が海中に降り注ぐと、海底の白砂がレフ版のような役割を果たし、光を乱反射。辺り一面、淡い水色に光り輝く海中には、きれいなサンゴや魚もたくさんいます。
最初は遠浅の海で、マスクの付け方や呼吸の仕方を練習できるので初心者も安心。3歳から参加できるのも、小さな子供連れにはうれしいポイントです。ガイドが浮力体を用意してくれるので、泳ぎが苦手な子もぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
海の危険生物を知って安全に遊ぼう!
宮古島の海は自然豊かな環境だけに、危険な生き物もたくさんいます。
子供も気軽に始められるシュノーケリングですが、慣れない場所で体験するならやはりガイド付きのツアーが安全でしょう。自分たちだけではたどり着けない、とっておきのポイントへも連れていってもらえますよ!
休日の便利でお得な遊び予約サービス「アソビュー!」では、シュノーケリング以外にも宮古島で楽しめるツアーをたくさん紹介しています。ぜひ遊びに行く前にチェックしてみてください。
(編集部注*2020年11月9日に公開された記事を再編集したものです)
- 1